これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義

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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163757704

感想・レビュー・書評

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  • 面白いがむずかしい

  • 文中にURL載せすぎ、読みにくい。

  • 実践することにより物理学の理解が深まり、学生により興味を持ってもらおうとする姿勢に感服します。しかもiTunesUで公開されているルーウィン教授の授業動画を観ると楽しさが倍増します。

    この本は電子書籍にもなっているんですね。電子書籍の方では、文中に紹介されている動画のURLにダイレクトに飛べたりするんでしょうか?
    願わくば、電子書籍の特性を活かして、動画を埋め込んであって欲しいと思います。

    教育における動画の活用(e-learning)は現場ではかなり進んでいますので、権利等の問題で書籍のマルチメディア化が遅れているとすると残念です。
    「百聞は一見にしかず」さらに言うならば「百見は一体験にしかず」かも知れません。これば物理学の教育に限らず、歴史、地理などにも当てはまる事だと思います。

    本書は物理学をモチーフにしていますが、教育のあり方がテーマである側面も持っていると思います。

  •  物理を知ってしまうと世界ががらりと違って見える。その楽しさを存分に伝えてくれる快著。
     青空や夕焼けはなぜあのような色なのか?虹ができる仕組みは?といった身近な物理のほかに,力学,電磁気学,量子論といった物理の基本も楽しく紹介。自身の専門のX線天文学のあゆみについても語ってくれる。気球やX線観測衛星による研究ネタは一見あまり一般受けしなさそうだが,まったくそんなことはなく,実に興味深かった。
     冒頭の自伝部分も読ませる。ナチス支配下のオランダでの生活,強制収容所での祖父母の死,フォン・ブラウンの活躍に対する複雑な心境,映画『ライフ・イズ・ビューティフル』への反感…。教授の人生が詰まった一冊。

  • 話題になるだけあって、面白くサクサク読めるところが良い。「ロウソクの科学」の現代物理版、といったところか。

  • インターネットに配信されるMITの物理講義でも有名になっているMITルーウィン教授が物理学について重力、電磁気力からX線天文学までを解説する。
    ポイントは理論を教えるのではなく、物理の目的やそれが意味する面白さを実際の現象や教室での身体をはった実験で教えてくれることです。
    ある意味でんじろう先生の授業に通じるものがあります。
    残念だったのは文字で説明するのが主体で、図が少なく説明についていけないところが多々あったこと。この本にもっと言葉で説明していることを丁寧に図示してくれると言うことないのですが、そこが玉に瑕でした。

  • マサチューセッツ工科大の教授であるウォルター・ルーウィンの一般向けに書かれた物理の解説本です。本書での強烈な言葉が物理がわかれば世界の見え方が変るという著者の主張です。

    僕にとって印象的なのは、第5講の虹に関する部分です。虹の発生するメカニズムを知れば、虹が出そうな気象条件のときに水平方向のどの方向に、垂直方向のどの角度を探せばよいかがわかります。キーワードは42度。さらに、不思議な虹、たとえば二重の虹(色のグラデーションが反対になる!)や飛行機から見られる丸い虹、白い虹が紹介されてそのメカニズムを理解することができます。

    このように、この本の特徴は、身近なところから攻めるというところです。一般書によくあるように、数式はほとんどでてきません。

    ただ、内容はちょっとむずかしい。それは、高校の時に物理で赤点スレスレの点数をとったことのある僕だからかもしれませんが、正直なところ、もう少し図解があればよかったかなと思います。

    ちなみに、この先生の授業はネットで公開されていて、簡単に見ることができます。もちろん英語ですけどね。授業の雰囲気を感じるだけでもいいかもしれませんね。

  • 虹の話が面白かった。

  • MIT(マサチューセッツ工科大学)教授が自分の物理学の講義をベースにした書籍。そもそもMITがインターネットで公開している講義の様子が話題になり、iTunesでもiTunesUという学術系のポッドキャストで無料配信されている。NHKでも「MIT白熱教室」としてその講義が放送されている。
    氏はX線天文学の研究者として優れた功績を残した後、MITで学生に物理学を教えている。彼の講義のユニークさは、古典的な物理学の基本=「実証可能である」という事を身をもって示すことだ。振り子が振れる時間は振り子の振り幅や、振り子の錘の重さに関係なく一定である、ということであれば、彼は教室に巨大な振り子を用意し、鉄の玉の錘を揺らしても、自分自身がその振り子にぶら下がっても、振幅に要する時間は同じであることを学生に測定させる。
    そうやって身近な問題から物理学の基礎を教える。
    よく物理学の話の中に「美しさ」が出てくる。それは、混沌としたこの世界の背後に、シンプルな式で表せる法則が隠れているからだ。
    しかし、氏は必ずしもそれは最初から「美」として認識されていたわけではないという。
    印象派の画家達の描く絵は、発表された時には受け入れられなかった。新しい視点とは、最初は奇妙で、時には醜く見えてしまうこともあるのだ。
    ニュートンの古典的物理学の常識を破った相対性理論を生んだアインシュタインは「神はサイコロを振らない」と言ったが、不確定性原理はそれが間違いであることを示している。彼には不確定性は美しく思えなかったのだろう。
    しかし、「美しい」と感じる事はできなかったとしても、新しい物の見方を知ってしまったら、もう元に戻ることはできない。物理学とは、この世界の事象の見方を提示するものなのだ。

  • でんじろう先生と似て非なるように見えるのは、下を見てるか真っ直ぐ見てるかの視線の違いか。
    講義の対象、本人の資質、いずれもこちらの方が恵まれているので致し方ないか。
    自伝部分は好き嫌いがあるだろう。
    たくさんのリンク、楽しみ。

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