そして、バトンは渡された

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907956

感想・レビュー・書評

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  • なんて言うか森宮さんが愛らしすぎる。
    ケチャップのシーン大好き。

    今回は泣かずに読んだ、と思ったら
    最後の7ページでボロ泣きなんだから
    瀬尾さんさすがです。

  • ありきたりな感想だけど、感動したなぁ。
    いい人ばかりだったけど、特に森宮さんが良かった、優子との関係すごく良かった。家に森宮さんがいたら、毎日が楽しくなりそう。

    瀬尾さんの他の本も読んでみたいと思った。

    2020.11.2

  • カバーのイラストが、何だろうな?ってずっと不思議だった。
    長すぎるこけし?
    ろくろ首?
    読んで行くうちに謎が解けた。

    優子という名前はいい名前だ。
    優しいという意味も、どんな名字ともうまく合ってくれるところも。
    水戸優子、田中優子、泉ヶ原優子。
    優子には、母親が二人、父親が三人いる。
    今現在である、森宮優子(もりみやゆうこ)と、父親の森宮さんの生活をベースに、これまでの日々を振り返りつつ…振り返った態勢から振り返ると、これからの未来が広がっている、というお話だ。

    何度も親が変わる子。
    これだけ聞いたら、「何とかわいそうな…」と思いがち。
    近所にもいたけれど、何度も結婚離婚を繰り返す人には「子供がかわいそう」という陰口が囁かれるのがよくある話。
    それってとても失礼だな、何も知らないのに、皆勝手な思い込みで言ってたな、と思う。

    これはそういう、ジメジメしたお話ではありません。
    何度も親が変わる。
    その、親の数だけ愛情がある。
    とても優しい人ばかりの本だ。
    どんなに傷ついている時に読んでも、きっと傷口には沁みないだろう。
    この本の中では、因幡の白ウサギだってバタフライできる。
    傷口には沁みないけれど、心には沁み入る。

    梨花さんの愛情はどれだけ深かっただろう。
    すごくぶっ飛んでいるけど。
    それを必死に超えようとしていた森宮さんの、ちょっとズレた感覚も、愛おしいな。
    みんなお疲れ様でした。
    これからも、きっといいことがたくさんあるんだろうな。

  • 評判どおり心がホッコリする作品でした。亡くなった実の母親以外に3人の父親と1人の母親を持つ主人公のお話なのですが、奇想天外な話かと思ったら意外と抵抗なく読むことが出来ました。
    4人の父母に祝福されて主人公が結婚する最後のくだりはジンと来ましたね。

  • とてもあたたかく幸福感あふれる物語。
    ただ、こんな風に義理の娘を思える?…感は最後まで拭えなかった。

  • 家族の在り方を考えさせられますね。
    みんな良い人ばかりです。
    良い人過ぎて現実味が無いですね。

  • 3人の父親と2人の母親のもとで、その時々の境遇を素直に受けとめ育った優子さん。ラストシーンが感動的。

  • 『優子ちゃんのお母さんになって明日がふたつになった。』
    この文章がとても素敵でグッときた。
    とってもあたたかな気持ちになれて、しあわせを感じられる作品。

  • とっても面白かった。

    森宮さんと優子のやりとりが温かくて、いいなぁって思った。血の繋がりに限らず、ここまで仲良い家族って羨ましい。
    複雑な家庭に育ったからこそ気づける幸せもあるのかもしれないけど、家族に不幸も離婚などもない自分の家庭の幸せをもっと大事にするべきなのかもしれないとも思う。

  • ある意味かなり複雑な家庭で育った主人公。彼女には父親が3人、母親が2人いる。高校生になった現在は3番目の父親と暮らしている。その高校生3年生の1年間とプラスαのお話。
    ほんと面白かった!優しくて暖かい話。それと会話が絶妙に面白い。とくに親子の会話。何度も声を出して笑ってしまいました。

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著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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