102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 737
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163916460

作品紹介・あらすじ

よく寝てよく食べよくしゃべる。
こんなかわいいおばあちゃんになりたい!
「中国新聞」に“人生100年時代のモデル”として密着記事が連載され、RCCテレビ「イマナマ!」にも出演し、広島で大人気! 
102歳の哲代おばあちゃん、初めての本。
自分らしくご機嫌に老いるためのヒントが満載。

尾道市の山あいの町で畑仕事をしながら一人暮らしを続ける哲代おばあちゃんの日常を追いながら、「長生きできる八つの習慣」「生き方上手になる五つの心得」「私らしくいるための五カ条」などを紹介。
哲代おばあちゃんの名言やチャーミングな写真がてんこ盛りで、読めば「うまいこと老いる」極意がわかり、元気がもらえます。
哲代おばあちゃんの「おいしい長生きレシピ」もカラーで掲載!

「老いるとできないことは増えるし、心がふさぐ日もあります。でもね、嘆いてもしょうがない。私は自分を励ます名人になって、心をご機嫌にしておくんです。人を変えることはできませんが、自分のことは操作できますけえな。そんなおばあさんのひとり言を集めたような本でございます。あの世で夫も大笑いして読んでくれとることでしょう」(はじめに より)

石井哲代(いしい・てつよ)
1920年、広島県の府中市上下町生まれ。20歳で小学校 教員になり、56歳で退職してからは畑仕事に勤しむ。近所の人からは、いまも「先生」と呼ばれている。26歳で同じく教員の良英さんと結婚。子どもはおらず、2003年に夫が亡くなってからは親戚や近所の人に支えられながら一人暮らしをしている。100歳を超えても元気な姿が「中国新聞」やテレビなどで紹介されて話題に。

感想・レビュー・書評

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  • 落ち込んでいるときやいやなことがあった時に、繰り返し読みたくなる本。
    102歳、哲代さんの毎日に学ぶことがたくさんあります。
    自分を労れるのは自分だけ、しみます。
    自分らしく生きる5か条や生き方が上手になる五つの心得は100年の重みがあります。納得です。
    自立より自律。
    哲代おばあちゃんの笑顔をみてると、長生きしてみたいと思います。明日への活力になりました

    • コルベットさん
      ひまわりさん、こんにちは!「自分を労れるのは自分だけ」しみました。
      ひまわりさん、こんにちは!「自分を労れるのは自分だけ」しみました。
      2023/01/30
    • ひまわりさん
      コルベットさん、こんばんは。
      私は、突っ走る方なので、なんだかものすごく、そうよなーと納得しました。他にも自分をいつもご機嫌にさせてあげると...
      コルベットさん、こんばんは。
      私は、突っ走る方なので、なんだかものすごく、そうよなーと納得しました。他にも自分をいつもご機嫌にさせてあげるとかもありました。
      お互い自分を労いながらいい日を1日1日積み重ねていきましょう。
      2023/01/30
  • ご本人が素敵なのはもちろんだが、姪御さんたちやご近所さん達、コロナ禍でも取材を受けた病院も良い方達。
    中国新聞社のお二人の「おわりに」も良かった。

    100歳過ぎてもお餅を召し上がれることに驚き。

  • 人生100年時代…ただ生きながらえるのではなく、どう生きるか。
    少し前まで言われてきた「長生きの心得」を語るのではなく、102才の哲代さんは「行き方上手になる心得」をこの本で語っている。
    この本の元は哲代さんの日記なので、その心得に従って強く生きている。というよりは、弱気の虫が出たり、施設での生活を考えたり、日々気持ちの上がり下がりがあって、それに対して自分はどうしようかと日々向き合っている。という感じ。

    しかし、驚いたのは2人に子どもが授からなかった事がこんなにも哲代さんも良英さんをまさに死ぬまで苦しめるのかという事。その時々の状況によって苦しみの様は違うけど、一貫して心の内にある事に何とも切ない思いがした。

  • この年代の方がほんとに教養も行き方も1本、芯のある生き方を、毎日を丁寧に積み重ねることでされていますね。

    哲代さんの
    私らしくいるための五箇条
    1、自分を丸ごと好きになる
    2、自分のテンポを守る
    3、ひとり時間も大事
    4、口癖は「上等、上等」
    5、何げないことをいとおしむ

    学校の教員としての仕事も、炊事も、田畑の仕事も一生懸命もちろん、子どもが授からないということで悩みもあったようですが。
    「思い、悩む暇を作らんようにして、その日その日は忙しく働くことばかりを考えていた。」
    自分が生きる場所がちゃんとあったから家でも頑張れた。
    同じ女性として、仕事をしておくというのは心身ともに自分にとって充実するならば大事だなと思いました。
    シンプルだけれども、とても大事にしたい心構えだなと思いました。
    「仕事があると言う事は自分の存在意義。」
    義理の両親を看取り教員を退職して、肩の荷がおりた。
    「しんどい時があったからこそ、肩が軽うなった今の暮らしが喜びに満ちてるんかもしれんなあ。自分で自分を褒めてやらんといけんです。」
    「エンジンをかけるための充電」
    どうかこれからも哲代さんらしく、笑顔で過ごしてほしいです。

  • 日々の暮らしを日記形式で紹介。
    毎日お味噌汁を作ったり、畑仕事したり。
    何でも食べて体を動かす。
    自分はどんなおばあちゃんになるのかな。
    [哲代おばあちゃん流 私らしくいるための五か条]①自分を丸ごと好きになる②自分のテンポを守る③ひとり時間も大切④口癖は「上等、上等」⑤何げないことをいとおしむ を見習ってかわいいおばあちゃんになりたいな。

  • 1年前に図書館に予約した本がようやく回ってきた

    にこやかに手を挙げ微笑みかける福々しいおばあちゃん
    この方が102歳の哲代さん

    本の中にはチャーミングな哲代さんの笑顔がいっぱい

    この本を読んでいると、ひしひしと哲代さんの「心意気」 「気概」が伝わってくる
    102歳で一人暮らしを続けるなど、並大抵のことではない
    まず、元気であることが必須条件ではあるが、近所の人や姪御さんの助けを上手に借りながら、
    自分に問いかけハッパをかけながら暮らしておられる姿には頭が下がる

    時に子供がいない心細さや最後に迷惑をかけてしまうのではないかという不安が押し寄せてくるとおっしゃる
    それも無理からぬことで、老いていく者には避けられないことだが、哲代さんはいつも忙しくして自分を慰めておられる

    物事は表裏一体、良い方に考える

    マイナス感情は笑いに変換
    お金がナイチンゲール (笑)

    同じ一生なら機嫌よう生きていかんと損じゃ

    不機嫌になることは捉え方を変えて受け流す

    情けないことも、しんどい思いも全部自分の心。引きずるのも打ち切るのも自分次第、自分の心は自分で育てるしかない。いくつになっても切磋琢磨

    〔哲代おばあちゃん流 私らしくいるための五ヵ条]
    1 自分を丸ごと好きになる
    2 自分のテンポを守る
    3 ひとり時間も大切
    4 口癖は「 上等、上等」
    5 何気ないことをいとおしむ

    心に留め置き、これからの生き方の糧にしたいことがいっぱいだった

    ただ、子供に恵まれなかったことが度々出てきて、読んでいてとても辛かった
    当時、農家の旧家に嫁いできて跡取りを産めなかっだ辛さは如何ばかりだったかと想像に余りある
    女性のせいばかりではないだろうに、その重荷を一身に背負い、教職と田畑の仕事・家事とがむしゃらに働いたとある

    仕事があるということが自分の心を守ってくれたとも
    「嫁という立場だけならこの家にはようおらなんだ」
    の言葉に、どうして女だけがこんな思いをしなければならないのかと胸が詰まった

    一日でも長くお元気で長生きして欲しい



  • 哲代おばあちゃんの表情が素敵で、語り言葉もかわいくて、哲代おばあちゃんの魅力が詰まった一冊でした。
    一日一日、一瞬一瞬を楽しむ。弱気の虫が暴れないように体を動かす。できないことは手伝ってもらう。一人暮らしだけど、近所の人との会話や交流がたくさんある。これらのことが哲代おばあちゃんが100歳を超えても一人暮らしを続けられる理由なのだと思いました。

    哲代おばあちゃんでも気持ちの浮き沈みがあり、それを上手に対処しながら生活されているのだとわかりました。

  • なんて元気なおばあちゃん!読んでいる私まで元気になるような、明るいパワーに満ちている。年齢を重ねることへの不安や怖さが和らぐ。
    「できなくなったことを追わない、くよくよしない。できることをいとおしんで、自分を褒めて、まだまだやれるという自信に変える」
    これから老いていく自分や、周りの人と付き合っていく指針にしたい言葉をもらった。

  • 長生きの秘訣!とはいえ、哲代さん自身の辛かったことばかり印象に残った。長生き、良いかどうかはそれぞれの判断にお任せ。
    健康でいららればなのでしょうが。

  • 哲代おばあちゃんが、健康で長生きするための秘訣を教えてくれます。意外だったのが、102歳になれば悩みとか無いのかなぁと思いきや、悩むことも頭に来ることもあるとのことでした。
    やっていることは簡単なことばかり。それを楽しみながらコツコツ続ける事が大切だと学びました。

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