新装版 翔ぶが如く (1) (文春文庫) (文春文庫 し 1-94)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105945

感想・レビュー・書評

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  • 最初は小説でしたが、途中からノンフィクション的な文章になってきます。
    西郷隆盛とは?薩摩隼人とは?明治維新とは?多くの問いが溢れた作品です。ラストの一文がすごく心に残ります。

  • 【本78】シリーズ一作目。内容ももちろんだが、日本の外交に対する性格を鋭く指摘している。今後に期待。

  • ちょっとスロースタート。

     大久保利通はほとんど出てきません。

  • 余談の多さよ!

  • 1.全体レビュー
    歴史小説は初めて読んだが、中学高校の歴史の教科書には書かれていない過去の偉人の人物像・人間関係・各種政策の背景まで触れられており、興味深く読めた。
    2.メモ
    (1)外交問題
    本来論理的に遂行されるべき外交問題が内政問題の解決の手段として用いられるという考え。征韓論。士族だったものが平民として急遽扱われるという不満。その不満を解決する手段として朝鮮を制圧するという考え。内政では解決できない不満や問題を外に向ける、そもそも無理があり矛盾や不合理に対する思考停止が発生しやすい状態。
    尖閣問題。格差社会に対する不満を持った者を中心にした反日運動。通ずる面がある?国際司法裁判所が下す結論が日本の主張通りにならなかった場合の日本は?大国による支配。
    (2)西郷隆盛と橋本大阪市長
    維新後の西郷隆盛。異常なまでの質素な服装。このこと自体が普通ではなく反政府的であり、不満分子が担ぎやすい状態。橋本市長。市民の不満を解決してくれそうな存在。橋本人気。

  • 西南戦争までを描いた、西郷隆盛の存在感をありありと見せつけられるような小説。
    西郷 対 明治政府という図式が成立するほどの圧倒的な存在感が描かれています。

  • 維新後の話で面白くないことはない。
    ただ、「~藩出身者はこういうやつだ」といった、出身地から人の性格などを決めてしまう文言がどうしてもなじめず(時代的や作者的にそうなのかもしれないが)、1巻で挫折。
    章の中でも話がすぐそれてあっちこっち飛ぶのも読んでてイライラした。
    自分に合わなかっただけだろうと思いたい。

  • 司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」「燃えよ剣」と並列に読んでいます。
    この時代の流れを様々な視点から覗き見ているようで、ひとつひとつが新鮮な感動を覚えます。
    西郷隆盛を「感情量の豊かな」と評して、その人物の大きさを表しているのが流石です。

  • 司馬遼太郎の代表作の一つ。明治維新後の日本の近代化を歩む過程が描かれる。
    薩摩、長州、土佐、肥前を中心に構成される国家の中心機構と近代化に導いた軍や士族の両面からの視点や思考が面白い。
    特に「征韓論」というキーワード一つとっても授業では駆け足で通り過ぎた感があり、いろいろと勉強させられる物語となりそうだ。

  • 明治維新までの話は有名だけど、維新後の話は良く知らないから面白いです。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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