新装版 隠し剣孤影抄 (文春文庫) (文春文庫 ふ 1-38)
- 文藝春秋 (2004年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167192389
感想・レビュー・書評
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DVD「必死剣鳥刺し」を観るために、久々に読み返す。
何度も読んでるけど、どの必死剣でも泣いてしまう。
どんなに小禄の家であっても、武家であれば守り貫き通さねばならぬものがあるのだ。
中でも「女人剣さざ波」が好きだ。妻である自分を顧みてくれない冷たい夫の代わりに、自らが決闘に赴く。
そしてやっと夫に伝えることが出来た言葉。
「鳥刺し」の次に「隠し剣鬼の爪」が続いていたとは・・・
姉妹編の「隠し剣秋風抄」とあわせると、3本映画化されているんだなぁ。ということで、「鬼の爪」も観ましょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
無心に読める。
人の心の機微、男の生き様。 -
うーむ、救いがない。すかっとしない。
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おもしろいし切ないし,この人の本は本当に好きだ。
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【所有】【多読】
邪剣竜尾返し・臆病剣松風・暗殺剣虎ノ目・必死剣鳥刺し・隠し剣鬼ノ爪・女人剣さざ波・悲運剣芦刈り・宿命剣鬼走り
読むほど夢中になり、それでいて落ち着くところがあります。
一見暗いようですが、その中に垣間見える人の生きる姿と優しさが暖かいです。
隠し剣鬼ノ爪・必死剣鳥刺しは映画化されています。 -
映画「必殺剣鳥刺し」を観るため、読み直してみました。どういう映画になっているか楽しみです!
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時代小説は久しぶり。
話は鳥刺し、秘剣は鬼の爪が良かった。
秘剣のショボさに愕然とすることも何回か。 -
「必勝の剣」「不敗の太刀」が、読者の心に斬りこんでくる。本書は?隠し剣?シリーズ八篇を収めた名作集。生死を分ける決闘を通して、「人」を描いてみせた。描いたのは、藤沢周平の繰り出す「必殺の筆」だ。時代小説というかたちを借りながら、実は現代人の正体に深く斬り込んでくる、人間普遍の物語を生み出す筆だ。どの短篇でも、女がいい。艶と色っぽさを醸し出している。そして、強い。この短篇集をきらりと光る名品集に仕立て上げたのは、この女たちの役割も大きい。
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8/23-8/31:鎌倉河岸捕物控の対極とも思える暗さとして。
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噂どおり、どの作品も素晴らしい短編集でした。
一番のお気に入りは「隠し剣鬼の爪」です(^_^)