新装版 隠し剣孤影抄 (文春文庫) (文春文庫 ふ 1-38)
- 文藝春秋 (2004年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167192389
感想・レビュー・書評
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様々な剣技に翻弄される「普通の人々」の物語。ずっしりと生き様が詰まっているので、落ち込んでいるときに読んではいけないような。こちらまで翻弄されきってしまう。オチの不気味な静謐さで「暗殺剣虎ノ眼」をイチオシ。
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映画は見てないが原作なので読んでみた。
藤沢周平って暗い話を多く書いているんだなあ、知らなかった。 -
2010.07.31新宿バルト9
例によってDVDがないので、原作の収録されている文庫で登録。
映画「必死剣鳥刺し」の感想。
逆回しの手法を用いて、話自体はうまく作ってあったんだけど、必死剣の正体が……><
あれって要するに、死んだふり、ということ?^^; -
今回「必死剣鳥刺し」の映画を観るにあたって買い求めた。
「隠し剣秋風抄」もそうだけれど、物語が実に静かに綴られているところが好き。
主人公がたいていが大して禄高も高くなく、派手さもなく、ところが剣に秀でていて、それを使うときは途端にかっこいいと思えてしまう。
今回は、果し合いを申し出た旦那に代わって、果し合いをしてきた、妻の話「女人剣さざ波」
息子も娘まで剣で失った父親が最期に因縁の相手と果し合いをする。
お互いが想いを寄せていた尼に「そのように、もはや髪も白うなって、それでも行かねばなりませんか」と言われても、出向いて行き、相手を倒し最期は自害して果てる「宿命剣鬼走り」など印象深かった。
8話納められているけど、どれもがとても良かった。
人の持つ心のうち、悪の部分や、醜さや、美しさがとても共感できるし、そしてなにより昔の日本人の慎ましさが感じられる。
また「隠し剣秋風抄」を読みなおそう。 -
映画化した鳥刺しと鬼の爪も好きだけど、女人剣さざ波とか、臆病剣松風みたいな夫婦ものも好き。もう一冊のほうも読みたい。
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2010/06/29完讀
「隠し剣」、海坂藩系列。
◎邪剣竜尾返し
★★★☆
◎臆病剣松風
★★★★☆
這篇寫得很有味道。
◎暗殺剣虎ノ眼
★★★★
令人毛骨悚然的結尾。
◎必死剣鳥刺し
★★★★
藩主右京大夫在上上篇病逝,在這一篇又很過份地惡劣登場了。
◎隠し剣鬼ノ爪
★★★★
令我印象最深刻的是對きえ的描寫。私心覺得那是這一篇的重點…最後那害怕被父母罵的樣子,確實很惹人憐愛。
◎女人剣さざ波
★★★★☆
難得看到女劍士登場。最後的俊之助背著邦江那一段寫得很好。
◎悲運剣芦刈り
★★★★
◎宿命剣鬼走り
★★★☆
悽慘卓絕的故事。我覺得有點過於冗長,但對香信尼的描寫很棒。
**
解說,頁403:
「その周辺にいて、ちょっぴり武家の作法に抵触した程度ならお目こぼしにあずかれるような人物を作品の主人公に」
藤沢大師喜歡採用次男三男等「徬流」之人作為主人公,寫出對主流儒教道德、武士道羈絆的反感,超越時代的次三男悲劇。
解說,頁407:
「控えめで、慎みがあり、欲望や感情をむきだしにするのをはしたないと感じ、意志によって自分を律することのできる女」
「その抑制のほころびた瞬間、思いもかけぬ艶と色っぽさが匂いだす女」
藤沢大師筆下的女性。
我本來就不是對チャンバラ有太大的興趣,這本書反而讓我感受到藤沢大師筆下的女性真的寫得很有味道(已經看到第五本才突然發現…好像太慢了),尤其是這本裡的きえ和香信尼等人物,在壓抑中偶然露出的性感真的很美。慢慢地了解這種美感之後,或許再讀《日本婦道記》會有很不一樣的感覺?雖然現階段是不想這樣做…
漸漸喜歡上藤沢大師的作品了,可惜圖書館能借到的不多,以後想有計畫性地購讀。
(409page) -
必死剣鳥刺しが映画化するので原作チェック。
秘剣の伝授を受けた剣客達を主人公にした短編集。藩命で、武士の一分で、悪漢への復讐で剣を取り、門外不出の必殺剣を奮う侍達のなんと格好いいことか。
どの秘剣もさりげない動作やちょっとした心理的死角を突く、知ってしまえばなんでもない技なんだけど、そのさりげなさが登場人物たちの「どこにでもいそうな感じ」とマッチして良い味出してる。
鳥刺し、鬼の爪が印象的。映画の方で鬼の爪を使うシーンはすごい名シーンだよなぁ・・ -
短編集。どの話も良い。大人の味わい。
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全一巻。
全部剣客。
全部奥義。
の、短編集。
なんだか少し笑ってしまうような形式。
剣の道で一番おいしいところは奥義でしょ。
ならそれを詰め合わせましょうって。
まあそうなんだけど。
ただ、やっぱり藤沢先生だけあって、
一話一話がきちんと読ませる。
飽きないようにバリエーションも豊富。
ただし底辺に潜んだ哀しさだけは共通。
以外と全部しみる。
この人はつくづく人を書きたいんだなあと思った。
シリーズらしい。
とりあえず次も読もう。 -
さすが藤沢周平。この短い文章でこれだけの内容。
でも、この藩っていったいどれだけ隠し剣が・・・。