小学五年生 (文春文庫 し 38-8)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167669089

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  •  子どもでも大人でもない中途半端な時期の「小学五年生」。そんな年頃の少年たちを描いた物語が17篇、収録されています。その中のひとつ、「ケンタのたそがれ」という話は、主人公の少年が(おそらく)人生初の孤独感を味わっている様子が描かれ、その中で抱く寂しさや、強がっていたいという気持ちが、よく伝わってきます。

  • 重松さんが教科書用に書き下ろした「カレーライス」(小学校六年に掲載)くらいの雰囲気を期待して読み始める。

    大人が思い出すあの頃…な、小学五年生。
    リアルタイムで読むなら、もう一つが二つ上の年齢くらいかなぁ。

    内容の好き嫌いは、短編により個人差がありそう。個人的には、「あとがき」の重松さんの五年生観が一番ヒットかな。

  • 小学5年生の少年たちが主人公の短編集。
    今思うと小さくてくだらない出来事も、彼らにとっては人生をかけた一大事!
    “わかるわかる!あたしもそんなこと思ってた!”
    っていう感情がたくさん見つかったし、男子ってこんなこと
    考えてたのかな?と、小学生時代のクラスメイトの男子たち
    を思い浮かべたりしながら読みました。

    大人が思っているより子供じゃない。
    大人たちの微妙な事情を、なんとなく感覚で気付いている。
    その描写に、とても共感できました。

    「バスに乗って」と「すねぼんさん」では思わず涙がじわり・・・

    甘酸っぱかったりほろ苦かったり、
    重松さんの作品は、なんだか夕焼けが良く似合う気がする。

  • 主人公が小学五年生の短編集。

    五年生って少し大人びてきて、でもまだ子供っぽいところもあって。

    そういうところがいいんじゃないかなー

  • 小学五年生の少年の日常を切り取ったような短編集。男の子って純粋!
    自分も小学生のころって、こんなこと考えていたのかな。
    こどもと大人の気持ちをわかり始める心の動きが描かれていて、すごく引き込まれた。

  • 登場人物は全員小学五年生。残念な事に、私は誰にも共感できなかった。おそらく、男子が主人公だからかと!今の女子には〜理解できない〜アンインストール。

  • あまり物語の本質が理解できないのは、自分がまだ大人じゃないからかな。もう少ししたら再読しようかなと思う。

  • いろんな小学5年生に出会えます。自分の成長も同時に感じられるような本です。

  • 短編集なので色々な五年生の男の子が主人公になっていますが、
    あんな子もいたこんな子もいたと懐かしい記憶がよみがえります。
    うちの子も五年生なのでこんな気持ちなのかな~ということが分かって勉強になりました。

  • 17の短編、すべての主人公が小学五年生です。ませている子もいれば、生意気な子もいるし、おとなしめの子もいれば、影の薄そうな子もいる。そういういくらかはっきりとしたキャラ立てをされて、出てくる少年たちではありますが、
    17人の少年、すべての要素が、きっと、重松清という作者の中にあるのかもしれないし、読んでいる人の中にも、17人の中の多くと符合する性質を備えていることでしょう。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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