小学五年生 (文春文庫 し 38-8)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 181
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167669089

感想・レビュー・書評

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  • 良くも悪くも重松清ワールド。よい話なんだが、飽きた。違う話なのに、既視感があるのが不思議。量産品のようだ。新しい世界を見せてほしい。

  • 小学校五年生は男子にとって、たぶん特別な学年なのだ思う。低学年ではない。中学生でもない。中途半端で傷つきやすくて尖り始めていて・・・。そして小学5年生の片鱗を男子はずっとどこかに持ち続けているんだね。作品としてはショートショートといった感じなので少し物足りなさが残る。

  • 重松作品はあまり読んでいない。
    「きよしこ」以来かも。

    本作は小学五年生の少年を主人公にした短編集。
    引っ越しして、しばらくたってみると、あんなに仲が良かった友達がちょっと遠い存在になってしまう。
    寂しさと、新しい生活や関係を少しずつ受け入れていく気持ちのないまぜになったもの。
    そんな心の機微が書かれている。
    幼くて、まだ無力で、でももういろんなことを洞察する力を持っている。
    小学五年生って、そんな年ごろだったっけね。

  • 37/173

  • 息子が5年生の間に絶対読みたかった本。
    間に合って良かった。
    私は女だから私の小5の思い出とはやっぱりちょっと違う。
    息子の頭の中はホントにこんな感じなのかなぁ。
    好きな子はいるのかなぁ。
    ますます息子のことが知りたくなった。

  • 2009

  • おさまりのつかない多感な季節のころの自分は、いまも胸の内にいる。だってそうじゃないか、いまだってぼくは、嫉妬して嘘ついてカッコつけて涙している。

  • 多感な時期である小学五年生の少年たちの笑顔と涙の物語。ショートストーリー17篇。
    自分はこの年頃の時、何をして何を考えていたのだろう。大人の今から見れば、なんてくだらないことを面白がり、悩んでいたと思うが、当時は精一杯背伸びをして大人の入口を探していたのだろう。
    はっきりと思い出すことはないが、この作品の少年たちは私自身だ。ちょっと恥ずかしい気持ちにもなる、かつて小五だった男たちすべての物語である。

  • ーまだ「おとな」でもないけれど、もう「子ども」でもない。微妙な時期の小学五年生の少年たちの涙と微笑みを、移りゆく美しい四季を背景に描く、十七篇のショートストーリー。


    重松さんの文章は読みやすいです。
    主人公が全編少年なので、共感しづらい部分もありましたが、それでも自分の子ども時代を思い出してキュウッとなりました。
    甘酸っぱい…。

  • 作者のなかには小学5年生がいるらしい。なぜ作者はこんなに小学5年生の気持ちがわかるのだろうか。自分も5年生の頃はこの短編集の主人公たちのように感じていたような気がするし、今の小学5年生たちも同じように感じているのではないかと思う。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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