まひるの月を追いかけて (文春文庫 お 42-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 4473
感想 : 399
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167729011

感想・レビュー・書評

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  • 正直物語終盤まではちょっと退屈してしまっていた。
    うじうじと内省的だったり、最後に死をえらんでしまう人は共感できない。
    ただ、あれだけ伏線が張られながら、最後の結末は想定していなかった。なるほどと思わせられた。その意味でミステリーとしては面白かった。

  • 2019.11.5読了

    多くの恩田さんの作品を読んでいないが、話の中の言葉や文脈は個人的には好き。
    想像性をかきたてたり、心地よくなる言葉が使われている。

    この本のストーリーとしては、個人的には入り込めず、途中読み進むスピードが落ちた。
    旅と人間模様とある種のミステリー。と個人的には好みのタイプの筈だけど…
    登場人物と展開と結末が個人的に好みから外れてたかな。という印象。

    ただ、言葉や表現はただ素敵。

    また、時間を置いて読んだら印象変わるのだろうか…

  • 幕間に入る童話が良かった。

    「愛のサーカス」これはハッピーエンドなのか?
    「猿の手」怖い!
    「黄金の林檎」オチのない昔話
    「月のうさぎ」日本昔ばなし的な。研吾の解釈が素直
    「ある母親の物語」フルバのバカな旅人を思い出した
    「洞穴のロウソクの話」研吾作 守られてた話

    「サラリーマンには独特の匂いがあると思う。消毒したエレベーターの匂いや、組織の匂いや、共有されている価値観の匂い。」

    「どこにいても逃れられない。忘れられない。離れられない。それがあたしの「友達」の定義」

    のんびりした雰囲気の奈良旅行と、優佳利、妙子、研吾の三角関係、優佳利の死、研吾の不安定さ、妙子の思惑が絡み合って進んでいく。真相が気になってサクサク読めた。けど、最後はちょっと「え…」ってなってしまった笑

  • 2019/7-8月
    ちょっと家系図よくわからない。。。ん?

  • んー。
    面白いような。そうでも無いような。

  • 行方不明になっている兄の恋人だという女性と兄の手がかりを探しに奈良に向かった主人公の静。道中見えてくるいろいろな嘘に戸惑いながら旅は進んでいく...奈良のいくつものお寺を回りたくなる小説です。普通のガイドブックより、こういう小説を持ってこの通りに歩くのも面白いかもしれない。

  • 育ってきた環境が登場人物たちが中年になっても大きく影響していて苦しさを感じた。

  • 妙子、研吾、ゆかりの不思議で強固な関係を静は目の当たりする。奈良の情景を通し少しずつ見えてくる互いの感情が気になって中盤から後半にかけてすらすら読めた。
    会話の文が多くて読みやすかった。

  • 微妙な三角関係がくずれる、兄探しの旅にでた義妹。
    旅中に遭遇する謎と真実。旅の終わりに答えが待つ。
    旅情ミステリー。

  • 最後までそれぞれが一体何を求めていたのかよくわからないまま。
    きっとこれはこれでいいんだ。
    この話は何か結末があるわけではなく、奈良という土地を描きたかったんだなと思う。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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