- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167729011
感想・レビュー・書評
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自分のことが好きになれない主人公静。京都を舞台にして、随所に歴史を語る箇所があり勉強になる。
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奈良を旅行する前に再読。
大筋は覚えていたけど、結構忘れているところが多かった。
“月のうさぎ”の話はすっかり忘れていたけど、読んだら涙出そうになった。
10年前に読んで以来、奈良を訪れたいと思っていてようやく実行に移せたので楽しんできたい。 -
どんな話かまったく知らずに読み始めた「奈良巡りツアー」。10年くらい前に実際に行ったときの記憶を思い浮かべてたしかにそんな感じだったあなどと思いながら。母親に複雑な感情(コンプレックス)がある、主に女性たちの物語という意味で、ちょうど今期見ているアニメ「はねバド!」を連想した。冒頭に出てくる「どうして月はずっとついてくるのだろう」という疑問は、うちの子どもたちも保育園時代に言っていた。最初言っている意味が分からなかったけれど、ずっと同じ位置に見えている=ついてくるように感じるのだ、と気づくのに結構時間がかかったのを思い出した。
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舞台は奈良。閉ざされた環の中、全員が取り残される。
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長く会っていない兄を、兄の婚約者と探す、道中記。
節々で驚きの展開が用意されている。
が、それとなく読み手に推測させているので、無理がない。
兄の、想い人も無理がなかったので、なんか物足りなさがあった。 -
あー何てこと。そうだったのか。最後の数ページでこの本のテーマが目の前に広がる。彼の最愛のあの人とは。直前までロードムービーな感じ。奈良の風景。邪魔にならない彼女たちの会話。大人の女性の悩みや感情や身近な物語かと思ったが、そして最後。静かな自然豊かな風景が突然荒野に変わったその一行。今思い返せば衝撃だったんだ、うん。
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何度も繰り返して読んだ作品。今回は、旅行で奈良へ行ってきたので。
失踪したという異母兄の研吾を探して、奈良を歩くロードノベル。奈良がこの作品の舞台として絶妙だ。穏やかな田園風景。雨に降られても、坂道でも、黙々と歩く。そんな舞台に奈良はぴったりだ。
小さなどんでん返しを繰り返し、明かされないなぞをもち続けながら、黙々と歩く。派手な展開はないけど、無心に歩いているかのように無心にページをめくる。読み終わったときは、ひとつの旅を終えた充足感がある。 -
再読4回目。
あぁ、明日香に行きたい。大切な人と。