まひるの月を追いかけて (文春文庫 お 42-1)

著者 :
  • 文藝春秋
3.11
  • (83)
  • (286)
  • (864)
  • (194)
  • (47)
本棚登録 : 4473
感想 : 399
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167729011

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ミステリーともサスペンスとも言えない、淡々とした奈良の旅のお話。
    間に挟まれるお伽噺?はおもしろかったけど本編とのリンクがあまり感じられずサラッと読み終えてしまった。真相も想定内だったし、個人的にはあまりのめり込むことができなかった。

  • 行方不明になった腹違いの兄を、兄の彼女と名乗る女と共に奈良へと探しに行く。

    古都奈良の、数千年前から現在までの時の流れがごちゃ混ぜになったような雰囲気と、旅を続けるたびにそれぞれの関係性や思惑がくるくると変わる状況がリンクする。

    個人的には、会話や思考の流れに集中してしまい、奈良の情景が全然頭に入らなかったのが残念。また、最後の展開が少し唐突で、もう少し静と母の関係性が描かれると良かった。描かれない、ということがつまり静の母への感情を表しているのかもしれないけど…。

    そういえば、腹違いの兄弟姉妹や、死者を軸にした生者たちの苦悶っていうテーマは恩田陸さんの作品によく出てくるなぁ。

  • 行方不明の異母兄弟の足跡をナゾの女性と旅する本でした。
    ちょっと「嘘」が多く、心惹かれない感じでしたが
    読まないでいるとやはり読みたくなる不思議な展開で
    そこが恩田先生の魅力なのかなと思いました。

  • 続きというか真実が知りたいから読み進めてしまうけれども、知ったところで何なんだって思い出すと萎える。

  • 兄が失踪した。兄の彼女と彼を探す旅に出るが━。

    母親を「あの人」と初めて呼んだのっていつだったろうなんて考えながら読んでいた。
    設定はやはり複雑なところがあるけれど、『ユージニア』ほどの不気味さはなくて、そこは読みやすかった。
    源氏物語みたいなお話。

  • 結構探り探り読んだ。
    研吾の真意は今ひとつわからないけど、、
    何が起きても不思議でなさそうなところは奈良という土地ならではかな?
    橘寺行きたいなー

  • 微妙に漠然としていた。

  • 恩田陸さんの作品は好き。この作品はちょっと、あれ?って感じがしました。

  • 図書館が閉館中なので、家にあった本を読んでみた。買ったムスメに訊いたら、読んだかどうか覚えてないと。実際読んでみて思った…コレはすぐ忘れるやつだわ(^_^;)
    旅の途中何かが起こるのか?確かに何かは起こったけど…思ってたのと違うと言うか…登場人物に共感できないし、ぐるぐる考えてるばっかだし…。タイトルが好みなだけに非常に残念…私には理解できないタイプのお話でした。

  • 友達同士、恋人同士、親子関係、夫婦関係、兄弟関係、人間関係はいつも複雑で単純に割り切れるものではない
    奈良を旅しながら、主人公をとりまくさまざまな人間関係か一つ一つ紐解かれてゆく
    彼女をとりまく人間関係が実は破綻していたことが判明する中、唯一深められた異母兄弟との関係
    それも、ラストシーンで一番衝撃的な事実を知ることになる
    はたして自分なら、この事実を受け入れることができるだろうか?
    心に重くのしかかる一冊

全399件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

恩田陸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×