スイッチを押すとき

著者 :
  • 文芸社
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784286000008

感想・レビュー・書評

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  • これは軽く読めるのに読み応えがある感じ。
    考えさせられることが多かった。

  • こーいう悲しくて、命を考えさせられる話し、好きなんです。

  • 若者の自殺防止を目的としていますが、もっと良い手段は無いのでしょうか。
    結局幸せとは他人の不幸の上に成り立っているとでも言いたいのか、なんて思ってしまいました。
    人権にうるさい日本では考えられない法ですね。

    脱出後、衛生の問題や生理現象については全く触れられていない事にもちょっと違和感を感じました。
    オチも根本的な解決はしていないため、なかなか複雑な心境です。
    理不尽な世界では仕方がない、ある意味救いのある終わり方だったのかも?
    5人が解放されても、お母さんにとっては一生地獄ですね…。

  • 読みやすいし話が面白い!感動する めっちゃ好き! 小学生や中学生に読んで欲しい

  • 10歳の子供に自らの命を絶つスイッチを持たせ、監視するというありえない設定から、この物語は始まる。
    7年間、意地で生き続けた子供たち。スイッチを押すときは、自分がしたいと思っていたことが叶えられて、生きる意味がなくなったとき。これはある意味、幸せだけど、悲しくもある結末だなと思った。その目的を支えに今まで生きてきたから、達成されると喜びと共に、何も無くなったという喪失感がある。
    読みやすかった。

  •  作品解説(帯より):君たちはなぜ生きているんだ? 増加する青少年の自殺に終止符を打つため、政府が立ち上げた恐るべきプロジェクトとは……。生きる意味を問う衝撃のストーリー! 『リアル鬼ごっこ』を超えた、最新にして最高傑作が登場!
     大胆不敵な設定は毎度のことなので、今回、設定の甘さについてはあえて目をつぶることにする。しかし、登場人物の作り込みが不十分で、一人一人の行動が粗雑に見える。

     「リアル~」から4年ですか……。確かに文章力は向上したように思えますが、地の部分で話し言葉が出てくるのはいかがなものか……。
     と、ここまでいつもと大差ない山田レビューを書いていますが、今回のストーリーはなかなか良かったのではないでしょうか。ものの10分も読むと、先の展開が気になってぐいぐい魅き込まれてゆく山田ワールド。ラストでの展開には怒る方もいるだろうと思いますが、ぎりぎりアンフェアではないでしょう。底力があれば★1つは増えた作品。
     最後に一つだけ。短い文章を連ねてテンポを良くするのではなく、長い文章でリズム良く書けるようになれば……と、今後に期待してみる。

  • 前評判がすごかったから、落差もすごかった。
    どうしてこれが世の中には爆発的に商業利用されたのか。
    若い世代なら、それこそ自殺を安易に考えるような世代なら喰いつく?

    なんという情緒のない文章、想像力を邪魔しまくるたくさんの矛盾。キーマンが冬の深夜にひとり死んでしまうとき、「寒い、真夜中のことだった。」ってもうちょっと表現しようがあるじゃないよ、寒いのも真夜中も。。。そのまんま。。小学生の作文かよ。。。というような興ざめの連続と、逃亡劇も、身づくろいも洗濯も入浴もまともにできない困窮感はスルー、隔離されてて世の中を知らない子たちの混乱もスルーのまま、あちこちにいって「料金を支払う」という描写だけは必ずあったり。所持金が減っていくこと以上に心身擦り減るかんじもっとあるだろうよ、とか。。国はここまで大がかりな手術して、GPSチップは入れてないのかよとか。。

    さいごあたりに明かされる血縁関係みたいのも、
    こういうストーリーで悲劇を際立たせるのには肩すかし。むしろ堺が父だった、にしてくれてたら、びっくりしたわ。ひとの死をなんとも思わない無慈悲さが際だって血も涙もない鬼キャラとしてインパクトだったのに。
    ありえないぶっとんだ設定なのに、こういう残酷な世界が明日はわが身なのかもしれない、ひき込まれるかんじもなく、だれにも感情移入もできず読み終えた。
    なぜこんなに人気だったんだろう、なぜ私はこの作品の良さがわからなかったのかな。ツッコミ疲れてしまった1冊。ごめんなさい。

  • 途中から間延びしている

  • ※ネタバレ有

    政府の決めた青少年自殺抑制プロジェクトによって無作為に実験台として選ばれた子どもたち。

    彼らには押すと心臓が止まる「赤いスイッチ」が渡され、親も友達もいない狭く密閉された環境の中でただ同じ毎日だけが繰り返されることになる。

    皆、孤独や恐怖、絶望によりスイッチを押していく中、生きることをあきらめなかった4人の少年少女の前に現れた1人の監視人。

    監視人は少年少女らの夢を叶えるため脱走を試みるが夢の果てで1人、また1人がスイッチを押すこととなる。

    希望と絶望の中で監視人自身もまた赤いスイッチ所持者であったことが読み手にわかる。

    切なく悲しい結末。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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