- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309029436
感想・レビュー・書評
-
貧困、暴力……時代を超え露呈する社会の死角 「女性同士の絆」とは | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]
https://www.asahi.com/and/article/20220523/418042127/
【書評】『覚醒するシスターフッド』 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20210425-CAFAVEK22JKEFGV526SZ3I64HU/?outputType=amp
覚醒するシスターフッド :サラ・カリー,柚木 麻子,ヘレン・オイェイェミ,藤野 可織,文 珍,大前 粟生,こだま,キム・ソンジュン,桐野 夏生,マーガレット・アトウッド | 河出書房新社
https://www.kawade.co.jp/sp/isbn/9784309029436/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サラ・カリー「リッキーたち」、ヘレン・オイェイェミ「ケンブリッジ大学地味子団」、藤野可織「先輩狩り」、マーガレット・アトウッド「老いぼれを燃やせ」がおもしろかった。
「リッキーたち」は本アンソロジーの中で一番シスターフッドを感じる短編だった。すっ飛んでるけど甘くないところが良い。納得の岸本佐知子チョイス。
「地味子団」はとてもキュートで夢みたいにかわいらしい話。「地味子」という訳が良い。入団したくなる。ただ夢みたいな話なので、その日のムードによっては「けっ甘っちょろいこと言ってんじゃねえよ」となってしまうかもしれない。機嫌がいいときを見計らって読んでほしい。
「先輩狩り」。今日的な、感染症が蔓延する世界の女の子たちの話。制限が多い世界では、結局男の子は捨て駒になり、女の子は未来のお母さんとして閉じ込められることになるのだろうか。ほかの解が思いつかないのが苦しい。最期は「えっそれ?」となったが枚数が尽きたということかもわからない。
「老いぼれを燃やせ」、さすがの老人小説。シスターフッドの要素はちらりと現れますが、どちらかというと辛辣な、現代的な分断の話。
装丁は不満。表紙も裏も中もかわいい娘さんたちのイラストで、中年以降の女は連帯させてもらえないみたい。 -
【収録作品】「リッキーたち」Sarah Curry 訳・岸本佐知子/「パティオ8」柚木 麻子/「ケンブリッジ大学地味子団」 Helen Oyeyemi 訳・上田 麻由子/「先輩狩り」藤野 可織/「星空と海を隔てて」 文 珍 訳・濱田 麻矢/「なあ、ブラザー」大前 粟生/「桃子さんのいる夏」こだま/「未来は長く続く」キム ソンジュン 訳・斎藤 真理子/「断崖式」桐野 夏生/「老いぼれを燃やせ」Margaret Atwood 訳・鴻巣 友季子
さまざまなディストピアが描かれているように思える。差別主義への抗議なのか、だとしても成功しているとは思えない。 -
期待値が高かったから残念。桐野氏の作品は良かったからこの括りでは気の毒。
-
すみません、面白くなく、最後まで読むのがつらかったです。
-
あまりハマらなかった。ちゃんと入ってきたのは柚木さんの物語くらい
ほんタメ!から -
装丁がすごくかわいいし、私の好きな作家が何人もいるし、2021年の発売当初フェミニズム界隈で結構話題になっていた気がしたので、期待して買いました。でも、うーん。残念ながら、私にはピンときませんでした。
私はやはり翻訳ものは苦手なのかなと思ったり。
それでも最近話題のアトウッドが初めて読めたのは、よかったです。しかもちゃんと鴻巣友季子さんの翻訳で。これはやはりとてもおもしろかったです。
話題の「侍女の物語」にもチャレンジしてみようかしら・・・ -
パティオン8/柚木麻子
先輩狩り/藤野可織 -
意味のある物語のアンソロジー。
少しずつ読んでるので、少しずつ感想をメモしていく。
こだまさん「桃子さんのいる夏」笹島と美沙の独特の距離感が淡々として静かに続いていく気がしていたけれど桃子さんが出てきて急にぱっと明るくなって夏が来た。とても好き。もっと読みたい。
藤野可織さん「先輩狩り」
不思議な異世界と2021年前後の現実が交差して引き寄せられた。ラストの描写がとても好きで夢を見ているようだった。