服従

制作 : 佐藤優 
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 1073
感想 : 113
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309206783

感想・レビュー・書評

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  • この世界のリアリティについては男性目線がほとんどだったので難しかったですが、自由や民主主義の行き詰まり感、信仰の強さを背景に家族単位で広げていける力などはリアルに感じました。
    虚しさを感じながらも謳歌していた男性が、社会の価値観が激変するとともに自分には愛がないと切に感じる。
    改宗によりしっくりくる価値観に行き着いたのでしょうが、一夫多妻制への食いつき。

  • 帯の内田樹の言葉「フランスの政治的・思想的・霊的な劣化という現実を自虐的なまでに鮮やかに摘抉」が、本書の特徴を最もうまく言い当てている。「フランスの」というのは「フランスの知識層の」と言う方がより正確ではあるが。イスラームの浸透に抵抗を覚えながら、イスラームに対抗する価値観を保ち得なくなっているヨーロッパ。権威主義に圧倒される民主主義の現実を戯画的に、しかし肌感覚であり得るものとして描き出している。

  • そもそも難しい本、翻訳が分かりにくい、固有名詞が多い、僕がヨーロッパのことをよく知らない、など色々な理由で読むのがすごい難しい。
    所々共感ができるところはあるが、、、

  • 感想を記載するほどのものではなかった

  • 現実に、フランス大統領選挙があったために、話題になった本。
    すごく時間がかかって、やっと読み終わったが、よく解らなかった。ヨーロッパがイスラーム化したらどうなるか? という話か。

  • 欧州的価値観が手詰まりになり、右傾化とイスラム化は避けられないとの立場から書かれた問題作。相当反発を買ったらしいが、一つの回答としてはありうるものかもしれない。もちろん個人的には賛成できないが、現実を見極めるためにはこのような精神風土があることの理解も必要か。

  • 途中までは退屈ですが、その退屈さはエンディングの畳み込むような展開に繋がる伏線となっています。
    時代の空気は、一つ転がり始めると、恐ろしいほど、人の心を巻き込んでどんどんと膨らんでいくのでしょう。
    時代には、誰も抗えない…いえ、抗うということさえ思いつかないほど、どっぷりとつかっていく…とても怖い作品です。
    今私たちも知らない間に、この時代の常識という名の元に、何かに洗脳されているのかもしれません。

  • 途中で返却。

  • おもしろかった

  • 文学

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著者プロフィール

1958年フランス生まれ。ヨーロッパを代表する作家。98年『素粒子』がベストセラー。2010年『地図と領土』でゴンクール賞。15年には『服従』が世界中で大きな話題を呼んだ。他に『ある島の可能性』など。

「2023年 『滅ぼす 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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