愛人 ラマン (河出文庫 509B)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309460925

感想・レビュー・書評

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  • この本を原作にした高浜寛の漫画版「愛人」を読んだのを機に再読。漫画版はすっきりと整理され、エッセンスを提示してくれていたんだな、と思った。小説版は、最初からデュラスの家族のことや当時のインドシナのことが思いつくままにあちこちに語られ、ショロンの男が登場するのはようやく文庫版でも50ページにもなってから。「いろんな女たちを相手にやってるようにしてほしい。」「わたしは年老いた。突然、それを知る」「父親に反抗してわたしを愛し、わたしをつかまえ、わたしを連れだすだけの力はこのひとにはない」「わたしもお父様と同じ考えよ。あなたといつまでも一緒にいるのはお断り。その理由は言わなかった」「そして彼女は突然、自分があの男を愛していなかったということに確信をもてなくなった」といった印象的なシーンを原作のなかに見出して再度味わい。◆永遠不滅がおのれを生きているかぎり、生は不死であり、その一方で生は不死であり、その一方で永遠不滅は生のなかにある。(p.168)

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  • 記録

  • もう大変。
    とんだおおやけどってやつです。

    読み方がまずわからん。
    彼女はわたし?彼女もわたし?

    飲み込まれ、放り出され、やけどしつつ、溺れたり、慣れない読書でした。

    この暑い中読むのには適してしたかな。

    一言では言えない濃密な人生、しかもかなり前半で。
    生き延びるために快楽を存分に解放する。閉じ込めておくわけにはいかなかった、そうしたら死んでしまう。

    解説を読んだら理解が深まるかと思ったら、ますますドツボ。
    修行が全然足りませぬ。

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著者プロフィール

仏領インドシナのサイゴン近郊で生まれる。『太平洋の防波堤』で作家としての地歩を築き、『愛人(ラマン)』はゴンクール賞を受賞、世界的ベストセラーになる。脚本・原作の映画『ヒロシマ・モナムール(24時間の情事)』、『モデラート・カンタービレ(雨のしのび逢い)』、『かくも長き不在』は世界的にヒット。小説・脚本を兼ねた自作を映画化し、『インディア・ソング』、『トラック』など20本近くを監督。つねに新しい小説、映画、演劇の最前線にたつ。
第2次大戦中、ナチス占領下のパリでミッテラン等とともにレジスタンスに身を投じ、戦後も五月革命、ヴェイユ法(妊娠中絶法改正)成立でも前線にたち、20世紀フランスを確実に目に見える形で変えた〈行動する作家〉。

「2022年 『マルグリット・デュラスの食卓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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