- Amazon.co.jp ・本 (616ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334795344
感想・レビュー・書評
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ホラー系作家の新作が読めるのでお気に入りのアンソロジーシリーズ。前巻「超常気象」ほどのインパクトはなかったものの、今回も読み応えは十分。どんなお題でも難なくこなす平山夢明・斜線堂有紀両氏の「休暇刑」「デウス・エクス・セラピー」は安定感抜群の面白さ。他に独特な世界観の「双葩の花」(空木春宵)、ラストを飾る「声の中の楽園」(王谷晶)が特に印象に残った。
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ホラー。短編集。
休暇、旅行などに関する物語。
つまらない作品はないが、全体的にインパクトも少なめ。
好きだった作品は、平山夢明「休暇刑――或いはライカ、もしくはチンプの下位存在としての体験。」、斜線堂有紀「デウス・エクス・セラピー」。
この2作品は、グロテスクでSF要素も強くて好み。 -
今回もハズレなし・全編最高に面白いアンソロジーでした。
「ヴァケーション」というテーマひとつでこんなにも幅広い物語が生まれるとは!
そしてここまで多彩な短編を最大限楽しめる収録順に編集してお出ししてくる井上雅彦先生の手腕、さすがです。
『サグラダ・ファミリア』→『あの幻の輝きは』の流れとか感動して涙出ちゃいますよもう。 -
恐怖の種類はこんなにも多様な物だと感じた一冊。
(思わず、「恐怖」の定義・種類を調べてしまった。)
異形コレクションは初読みだけど、怖気・怯え・不気味・畏怖・不快、ありとあらゆる恐さを体験した。
個人的には、
芦花公園「島の幽霊」
篠たまき「記憶の種壺」
新名智「今頃、わが家では」
柴田勝家「ファインマンポイント」
が面白かった。現実に起こりそうな恐怖が想像を容易くして、不安を掻き立てられた。
胸糞系は苦手なため、ちょっと気分が悪くなる話もあり、、、。
そんな話は薄目で読んで、さらっと読んで、ゾクっとして、さらっと忘れることにした。
そして、また異形シリーズに手を伸ばすんだろうなぁ。
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初の異形コレクション。ワンテーマでよくぞここまで多様な物語が生まれるものだ。普段偏った作家しか読まないので、様々な作家のセンスを堪能した。長さもちょうどいい。どれも面白かったが、牧野修『オシラサマ逃避行』が忘れられない。
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初めての異形コレクション。
いや、良かった。否定形から入ってしまったがこの「いや、」は感嘆詞です。
まず表紙がお洒落。湖か川か、淡い水色の中に引き込まれそうです。そして中身、ハズレがなかった。どのお話も面白くて素敵だった。
ワクワク感と異世界への切ない憧れと、読書の醍醐味を味わわせてくれました。過去シリーズも集めたいな。
「島の幽霊」「観闇客のまなざし」「双葩の花」「オシラサマ逃避行」が特に好き。
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『ファインマンポイント』と『ジャイブがいなくなった』が好き
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最高すぎてお腹くだした