第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334961886

感想・レビュー・書評

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  • 結局ひらめき(第一感)を信じて良いのか迷った。

    これは気に入った箇所
    ”私たちは気づいていないという事実を認めて、もっと頻繁に『わからない』と発言するべきだ”

    気に入った部分
    即興劇の成功のポイントは相手を否定しない事

  • 結婚が長持ちするには、ある会話の中の好意的な感情と敵対的な感情の比率が少なくとも5:1でんかえればならない。4つの鍵になる感情:防衛、はぐらかし、批判、軽蔑。中でも軽蔑が最も重要。夫婦のどちらか一方でも相手を軽蔑するそぶりを見せたら、それは2人がうまくいっていない事を示す強力なサイン。
    医療事故:要は患者を大事にしているかどうかの問題であり、その態度は声の調子に現れるのだ。最も損な声は威圧的な声。

  • 直感は正しいようで間違う。しかし、正しい直感を磨く方法はある。

  • 第1感、潜在意識のすごさを改めて知った。
    ギリシャ彫刻の偽物を一目見た時の違和感、ダブルフォルトをラケットがボールを打つ直前にわかるテニスコーチ、現場の危険を察知して際どいところで「逃げろ」と叫んだ消防士・・・
    これらはすべてその分野の専門家であり、膨大な知識と経験が潜在意識にデータベースとしてあって、論理的な理由を認知する前に直感的に「正解」が出てくるのだろう。
    コーラの試飲の例、専門家が絶賛するミュージシャンの市場評価が極めて低かった例なども興味深かった。
    人の判断の裏にある無数のデータ、環境であったり、人種や育った状況や、それを試した状況、試した量や頻度などによって、印象は変わってくる。
    また、オーディションで応募者の姿を見せずに演奏を聴いて、審査員が迷わず採用と決めた応募者が女性とわかった瞬間に、判断が揺らいだというエピソードには考えさせられた。
    第1感の驚異的な正しさを知るとともに、無意識の偏見や差別、思い込みにいつも自分の判断は狂わされている可能性も高いことを思い知った。
    何かを判断したいとき、多くの情報を集めようとしてしまうが、情報過多が判断を誤らせることも多い。

  • 豊富な事例が紹介。
    副題と反する結果もあり。
    事例を事例で説明するため読みにくい。

    第1感とは、適応性無意識。
    経験によって鍛えられる、反面、
    情報過多により、にぶることも。

    面白かった事例。
    ・夫婦の会話を輪切りにする。軽蔑で上下関係を作ろうとすると離婚の確率が高い。
    ・行動を促すプライミング実験。単語の並べ替えテストだが、実は歳をとったとき、不安な単語を並べるだけで、あしどりをおもくさせる。
    ・潜在連想テスト。意識的に差別していなくても無意識では差別している。男性と家庭という単語が結び付きにくい。ただ、テスト直前に意識をかえるものを見せると違う結果が得られることもある。

    経験により、第1感を鍛えられることもある。
    第1感を構成する経験を変えれば、結果を変えることもできる。

    いま、感じていることは操作されているものではないか?正しく判断できているか?

    きちんと考えたい。

  • 本書の言う結論は、直感的に(まさに第一感的に)妥当だと思うのだが、それを説明する根拠、理由付けが説得力を欠く。というよりも、普遍性を保てる内容なのか、が疑問。古書店行き決定。

  • 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい。

    先入観を切り離して対面して、直感で判断をすることの正当性の話。

    僕としては、自分が初対面の人に与える”第一印象”について考える為に役に立った本。
    また、自分が人・モノを紹介するということは、相手が実際に紹介した人・モノに対面した時の”第一印象”の大切な前提(先入観)を作るということだという事を再認識した。

    あらゆる判断が2秒でできれば。
    最初の2秒のみで最良の判断を促せられたら。

  •  何かを見た瞬間、「直感的」に判断した経験は誰もがあるだろう。結果的にそれが正しいとなんとも不思議な感じがする。判断の基準になったものはあったはずなのにそれがなんなのか言葉では説明できない。本書ではそんな一瞬のひらめきの謎にアプローチしている。
     著者の主張の要点は、人が瞬時に判断するときは状況を輪切りにしているということだ。状況のすべてを考えるのではなく判断に必要な最低限の情報に集中し、余計な雑音は切り捨てる。それがうまくできているとき、直感は熟慮に勝る。しかし余計な情報を排除できないと直感は誤った答えを導きかねない。例えば、無意識の人種に対する偏見、商品のブランドイメージなど。
     直感は諸刃の剣であるが、自分がどういった状況下にいるのか、どんな無意識の圧力が働いているかを考えることで上手に付き合っていくことができるのではないだろうか。

  • 人間の認知や判断のメカニズムを勉強するシリーズ。数冊読んでかなり理解できてきた気がする。「ティッピングポイント」の作者による最新本。この本でいう「第一感」は、fast & slow でいうシステム1であり、無意識の第一印象である。意思決定のほとんどはここで行われるが、正しくないことも多い。「感覚移転の問題を活用する」「コークの良さは味だけではない」「夫婦の会話を解析すると15年後に離婚するかいなかを高い確率で当てられる実験」「ひとは理由を説明できないとその理由をでっちあげる」「白色だったマーガリンを黄色にしたら売れた=感覚移転」「ひとの表情を研究しデータベースを構築、トイ・ストーリーなどの表情作成にも用いられ大ヒット」

  • 本当にそう思う。この本を読めば、それを実感できるし、その後の日々でも実感している。

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著者プロフィール

1963年イギリス生まれ。
カナダ・トロント大学トリニティカレッジ卒。
『ワシントン・ポスト』紙のビジネス、サイエンス担当記者を経て、現在は雑誌『ニューヨーカー』のスタッフライターとして活躍中。邦訳には『天才!』『ニューヨーカー傑作選』ほかがある。

ある製品やメッセージが突然、爆発的に売れたり広まったりする仕組みを膨大な調査とユニークなフレームワークによって解き明かした最初の著書『ティッピング・ポイント』(邦題『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』)、人間は、長時間考えてたどり着いた結論よりも、最初の直感やひらめきによって、物事の本質を見抜くという仮説を検証した2冊めの著書『ブリンク』(邦題『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』)は、いずれも世界で200万部を超える大ベストセラーになっている。

「2014年 『逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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