螢 (幻冬舎文庫 ま 3-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 2219
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410350

感想・レビュー・書評

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  • 麻耶雄嵩さんの本を、何故に手に取ってしまうのだろう?という不思議さがあります。推理小説?という分類になると思うのですが、自分自身、推理小説がそれほど好きではないはずなのに、、、不思議。いわゆる、本格推理、という分類に、なるのだろうか?どうか?

    この小説も、いわゆる、いわくありげな雰囲気のなかで、いわくありげな殺人事件があり、いわくありげな犯人と真相?がある、という感じなのかな?という読了感だったのですが、「誰が犯人か?」という事には興味を持つことができず、「何故に事件が起こったのか?」という所に一番の読書の醍醐味を求めるんだなあ、自分は。という感想があるので、

    ゴメン、、、読む本を間違えた。という感想しか、抱くことが、できなんだ。あかん。トリックのビックリさを、おお!凄い!というね、驚愕さを感じられなかった時点で、ああ、自分はこの作品を楽しむ読み方を、できなかったんだなあ、ゴメンナサイ、、、という。そういう思いで、読み終えたのでした。

  • あらすじ読んで、私好みな内容と思い読みました。
    ただちょっと違う・・・。

    素人探偵が次々謎を解いていくくだりは、最近名探偵物をよく読む身としてはなんとも不満。
    音楽家の殺人動機やジョージの殺人もいまいちしっくりこない。
    丁度よくの大雨が数日続くなんていうのも、なんか好まない。

    全体的に漂う違和感は、終盤で納得。
    ちょっと読める部分もありましたが。

    最後まで謎が残る部分は好き。
    ネットのネタバレサイト読んでも回収できない謎があるのは・・・、なんかもやもやします。

  • 初めて読んだ麻耶雄嵩作品なので思い出深い。
    ツッコミどころも多々あるが、とにかく終盤にかけての怒涛の展開と伏線の回収、ラストのラストで提示される麻耶らしいカタストロフィといい、盛り沢山なミステリだと思う。大好きな作品。

  • これはどんどん殺されていくんだろうな、と思ってたらそうでもなくて安心してたら・・・。
    え?え?ってなってるうちに終わった。

  • 叙述トリックがユニーク。

  • 2017年5月23日読了。
    2017年41冊目。

  • 最初から長崎が語り手だろうなぁと察しがついていたので最後でますます混乱した。

    叙述トリック好きでロートレック荘事件を読んだことがある読者はほぼ100%冒頭から気づいていたのではないだろうか。
    車内の会話で誰が台詞を喋っているのか分かりづらい書き方がロートレック荘事件の冒頭とそっくりである。
    また、邸に車二台が到着するシーンで長崎はちゃんと登場している。一方で地の文で語り手が長崎を「長崎」と第三者目線で語ったことは一度も無い。むしろ「体脂肪は怖くて知らない」などと本人であると見える描写のほうが目立つ。

    それゆえ実は長崎が語り手だと見せかけてその裏をついて諫早が語り手なのか、と勘ぐったりした。

    千鶴が男だと思われてるという設定は必要だったのかなぁ……。逆に『作者は読者にどう錯誤して欲しかったのかが分からない!』という状況に陥ってしまい、素直に作品が楽しめなかった。

    一番佐世保が殺人鬼だったのが意外だった。

  • 「私」=諫早だと思ってたので、正体が分かった時は正直誰だっけ…と思ってしまった。影薄いなと思ったらまさか主人公(というか語り手)だったとは。
    全てが分かった後もう一度読み返すと、こういう事だったのかとまた発見があって、それもまた楽しい。

  • 読んでて ちょいちょい違和感があって、何これって思ってはいたけど、気付かなかった。騙された。

  • トリックは麻耶雄嵩らしいトリックの精密なる集合体で、貴族探偵とかの短編を全部混ぜたらこんな感じになるのだろうかと思った。しかし、最後はどーなんでい。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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