螢 (幻冬舎文庫 ま 3-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410350

感想・レビュー・書評

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  • すごい。二重の叙述トリックに、最後のトンデモオチ。まさに天才、まやゆたか。

  • やっぱり麻耶雄嵩は違うな。

  • 人里離れたいわくつきの山荘
    過去にあった凄惨な事件
    巻き起こる殺人
    絶たれる外界への連絡手段
    王道に王道を重ねたような流れからの真相の驚き
    最序盤からのミスリード
    主人公の影が余りにも薄いと感じたが成程
    複雑過ぎて人間関係が整理し辛い
    推理への置いてけぼり感
    この手のものでの性別詐称はそうするに至る過程、努力、手法といったものを丹念に描写してくれないとやはり無理があると感じて萎える

  • ザ・本格でとても好きだが、被害者がクズ過ぎてその辺りの描写が受け付けない。
    犯人については、叙述トリックとわかって読んだこともあり初めからわかったが、もうひとつのどんでん返しにはやられた!
    新しいパターンできたな…と関心。
    テクニック、舞台設定が最高なだけに、胸糞描写がなぁ…。

  • えっ?そうきたか!という感じ。
    途中途中の違和感の正体が分かってスッキリした部分がありつつ、置いてけぼりにされた部分がありつつ。
    全体の3割ほど読んでやっと事件が起きたので、ストーリーが本格的に動き出すまで長かったなぁという印象。

  • 登場人物
    諫早 運転手 対馬の彼13
    平戸 野太い声 若白髪無精髭 4回生 14
    佐世保佐内 館主 17 卒業生
    加賀蛍司 前館主 バイオリン18
    小松響子 バイオリン 行方不明
    大村 運転手 おっちょこちょい27猫背3回生痩せ目と歯が飛び出している。銀縁眼鏡ねずみ男
    島原 1回生 細身小柄金髪アロハ29茄子
    長崎 肥満33
    松浦千鶴 33 1回生ハスキー
    対馬つぐみ 35

  • 終盤覆されすぎて、パニック

  • ファイアフライ館ていうのが、語呂が悪いというか、言いづらい名前だなぁ、ていうのが最初の印象。
    キャラの喋り方が芝居がかっていて、慣れるまで読みづらかった。全然ページが進まなかった。 

    地の文の感じからして、犯人というか、謎解きの展開は読めたかな。

    ラストがこうである必要があったのかは分かんない。エピローグの部分。
    私としては、なくてよかったような。

    あと、大学生の学年を数えるとき、ホントにみんな『一回生』『二回生』て言うの?
    普通に『一年生』『二年生』て言わない?
    それもめっちゃ気になった。

  • 2020/07/08

  •  王道を行く本格ミステリー。
     舞台はクローズドサークル。
     しかも、そこは10年前に殺人事件が起きた場所だった。
     そこに合宿で訪れる大学のサークルメンバー。
     和気あいあいとレクリエーションと飲み会を行い、
     そして第一の殺人が起こった。

     これ以上無いほどの王道である。

     当然、読者にも王道を歩くことを求められる。

     最初は登場人物たちに感情移入。
     次は登場人物たちの関係性の把握。
     あるいは舞台に対する理解を深める。
     そして読み進めれば遂に事件が起きる。
     さて、ここからは「探偵」と同行である。
     何か気になる表現には引っかかりを覚える。
     時に前のページに戻ってあれこれ考えていく。

     ああ、ミステリーを読むってこういうことだ!
     そんなことを思い出させてくれる作品だった。
     忘れていたミステリーの楽しさを再認識した。

     そして、それって「読書」そのものの楽しみ方でもある。
     思うに、ミステリーを読むという行為は、読書という行為を極限までディフォルメしたものなんじゃないかしら。
     そう思うと、いわゆる「読解力」を高めるためにミステリーを利用するというのも面白いのではないかなあ、そんなことも思うのです。


    【目次】

     プロローグ
     1 ファイアフライ館
     2 ヴァレンタイン八重奏団
     3 夜奏曲
     4 第一の殺人
     5 嵐の山荘
     6 指紋
     7 螢の間
     8 女の影
     9 千鶴
     10 浴槽の髪
     11 第二番
     12 扉の鍵
     13 螢
     14 FUMIE
     15 鍾乳洞
     16 屍蠟
     17 島原の推理
     18 終焉
     19 闇
     20 螢
     エピローグ
    解説 巽昌章

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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