給食のおにいさん (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1802
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420892

感想・レビュー・書評

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  • 表紙の軽いノリなどから、万が一面白かったらラッキーくらいに思ってました。でも、読み終わってみれば、久々に出会った大傑作、という印象。

    通常、料理はおいしさが最優先のパラメータだと思いますが、給食はそれだけではないという奥深さに加え、食育に関連する子供たちとの関わり方の難しさなど、身近なようで全く知らないお仕事の内情を知れて、関心しきりでした。

    身近な職業の意外な姿を捉えるところは「和菓子のアン」の坂木司氏の作品に通じる面白さがありました。

    そんな職業紹介的な部分じゃないところでも心動かされるところも多く、決めゼリフもあったりなど、とってもドラマ向きな素材だと思います。今、一番映像で観たみたい作品でありますし、もしかしたら今年読んだ作品の中で一番面白かったかも?とすら思っています。

  • 1年だけの契約で給食のお兄さんとなった元・シェフの佐々目は、レストランと大量調理の違いに右往左往。
    誰のための「給食」なのかを問う一冊。
    あなたの好きな給食はなんですか?

    福岡女子短期大学:さとう

  • チワワあざと過ぎ☆減った
    ドラマ化して続刊希望

  • 予想以上におもしろくて、スラスラ読了。

    給食を通じて、保健室登校とか、ネグレクトとか、モンスターペアレントとか、現代の学校に起こっているいろんなことを知り、考えさせられた。

    自分が行ってた小学校も給食は校内で調理されてたけど、栄養士の先生や調理員のみなさんが、こんなふうに働いているんだってことは知らなかったな。

    私が子どもの頃は“食育”って言葉は今ほど浸透してなかったと思うけど、その時期に必要な栄養を給食で摂ることができるということ、学校で安心安全に食事が提供されるということ、健康に生きていくために食べることがどれだけ重要かということ。
    たくさんの大人に支えられていたのだと今更ながらに感謝。

    そして、ささめくんのその後が気になるので、続編を読むのが楽しみ!

  • 20240218

  • こんな仕事、と下に見ていた給食調理にも、前向きに取り組むササメがカッコよかった。荒っぽい性格に描かれてるけど、気持ちを大事にしている繊細な部分も良かった。

  • 読みやすくて面白かった
    軽いけれど、重めの問題もありつつ
    小学校が自校方式だったな
    イカの天ぷらの日が楽しみだった

  • さらっと読める

  • 不本意に給食調理員となった佐々目がトラブルばかり起こすのだろうなと思っていたのだけれど。
    思いの外、調理にも子供達にも真摯に向き合い交流を深めていくあたたかい話でした。
    子供達それぞれが家庭の事情を抱えている事や、学校給食が命を繋ぐ大切な物である事を改めて考えました。

  • 「春 スパイス」
    作っている相手は。
    今までも誰に向けて作っているのか考えられなかったからこそ、ダメだしされたりぶつかっりしたのだろうな。
    嫌いなものを出されても食べる気にならないが、楽しい何かがあれば口に運ぶかもな。

    「初夏 スプーン」
    何を話せばいいか。
    子供が楽しめる話題は思いついたとしても、それが聞いてもいいことか話してもいいことか判断が難しいよな。
    お守りの存在は凄く大きいだろうし、質問の答えは心の支えになるかもしれないよな。

    「夏 スー・シェフ」
    楽しむことにより。
    どんな調理方法だとしても自分の手で作るということが重要であり、学びの場となっていくのかもしれないな。
    見ていてもどかしい事は多いだろうが、一生懸命に頑張る姿を見るのも楽しみかもな。

    「秋 グリル」
    必死になるあまり。
    完璧に伝わる言葉だとしても無理強いするような内容や、伝わり方によって意味が変わるのはよくないだろう。
    必死に取り組む姿勢は凄いことだが、周りの話を聞かず一人暴走するのは違うだろう。

    「冬 キャセロール」
    契約更新か終了か。
    生きるために安心出来る環境に行くのは大切だが、今まで築き上げたものが0になってしまうのは怖いだろう。
    自分の子が大切なのは分かるが、状況などを全て理解したうえで話を始めるべきだろ。

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著者プロフィール

東京生まれ。1996年、脚本家デビュー。1999年、テレビドラマ「入道雲は白 夏の空は青」で第16回ATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞。2013年、『給食のおにいさん』で小説家としてデビュー。同作はシリーズ化されている。他著に、『キッチン・ブルー』『イメコン』『バー極楽』など。

「2020年 『二人がいた食卓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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