- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396332266
感想・レビュー・書評
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失踪した夫、待たないわ。
スパッと諦める。何か理由があるのだろうから、それを言わずしていなくなったということは探すなということだよね。
そんな思いがあるから、他人の問題にじっくり向き合えるのかも。 -
切ないミステリ
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結婚して一年、夫が姿を消した。その帰りを信じて、
探偵だった夫の後を継いだ下澤唯。夫を待つ唯が遭遇する、
さまざまな男女の切ない恋愛模様。
愛しい人が突然、目の前からいなくなっとしたら…。
ただただ、待ち続けるだろうか。それとも、
いい加減のところで諦め、人生を切り替えて
生きていくのだろうか。
唯は待つことを選んだ。
それは、今でも彼を愛しているから。
夫の居場所を守るように、探偵という仕事を継いだ。
そうして、いつのまにか、十年が過ぎようとしている。
傷、悲しみ…、ハードボイルドの要素が詰まった作品だ。
ぶきっちょな男女が巻き起こす出来事。
その中を、唯は彼らの影響を受けながら進んでいく。
表題作の「観覧車」ほか、6編の男女に絡む物語。
桜と死体の取り合わせは、昔から小説の題材として
見かける。
その中でも、「観覧車」の美しさは心に迫った。
この取り合わせがすぐさま、心に美しい映像として
鮮やかに浮かび上がる。
その美しさは、もろく、はかなく、幻影のようだ。
蓋を開ければ、男と女のどろどろとした感情のもつれや
醜さが事実として隠されているのだが、
登場人物たちが交わす京ことばとあいまって、
柔らかい恋物語に仕上がっている。
夫の行方と、失踪の訳は、
続編「回転木馬」へと引き継がれる。 -
現実離れすぎる
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で、そこは解決しないんか―い!と取りあえず初見でなる。
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私立探偵だった夫【貴之】が急に妻【唯】の元を去り失踪してしまう。
唯は探偵事務所を継いで、探偵の仕事をしながら夫の帰りを待つ…
依頼を受けて、探偵としての仕事をこなしていく唯。いくつかの依頼があって、少しずつ探偵として事務所をなんとか守ろうとしていく。
ミステリーとしては弱いけれど。
秘密を暴いていくような職業故、人間の心理や闇みたいなのも描かれていてなかなか深いなと思いました。
今作ではなぜ夫が失踪したのか、わからず。 -
柴田さんのおばんざいシリーズが好きなので他のテイストのものも読んでみたいなぁと思い手に取るも、う〜ん。しっくり来なかったなぁ。本書で完結するとばかり思っていたので、旦那の失踪の理由が明らかにされないなんて…って。表題作の、女性が観覧車に2ヶ月近く毎日乗る理由を知った時は驚愕だった。鳥肌モノ。…に比べて物語の大きな核となる旦那失踪については薄味と言うかなんと言うか…。続編出てるみたいだし失踪の理由は知りたいからたぶん読むけど、もう少し楽しみたかったなぁと言うが本音。
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続編(回転木馬)を先に読んでいました。
切ないけれど、優しいほう(ばんざいやシリーズなど)の柴田さんらしさのあるお話でした。 -
読み終わった後の素直な感想はこの本好き!
ただ、貴之の失踪理由が凄く気になる。
最後には会えるのだろうか?
この失踪がどのような結末を迎えるのか気になるので続編 回転木馬に期待!