継続するコツ (単行本)

著者 :
  • 祥伝社
3.70
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本棚登録 : 478
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396617998

作品紹介・あらすじ

みなさん、継続することは得意ですか?
得意な人はこの本は手に取っていないと思いますから、おそらくちょっと苦手ですよね。

一方、僕は継続することがむちゃくちゃ得意です。なんか自慢みたいで申し訳ありません。
でもその代わりといってはなんですが、別に質が良いわけではないと思います。

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執筆、絵描き、作詞・作曲、「いのっちの電話」……
どれも20年以上つづけてきた、スランプ知らずの継続マニア・坂口恭平さんが見つけた、
「やりたいこと」をつづけるコツが1冊に!
僕も挑戦している最中です。
最中であればいいんです。継続中ってことですから
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多くの人は、何かをやろうとして、手をつけはじめて、
無事に完成することができたとしても、
それが売れないだとか、人から評価されないだとか、そういった不遇を味わい、
自信を失い、徒労感ばかりを感じるようになり、いずれはやめてしまうようです。

僕はいつも、もったいない!と思ってしまいます。
だって、作っているときのほうが楽しいですもん。
つまり、何かを継続しているときのほうが、楽しいんです。
この馬鹿みたいに単純なことに、僕は気づいたんです。



●目次

はじめに

僕について

第1章 人からの評価はいらない

第2章 作りたいのに、作れない

第3章 とにかく定量を死ぬまで継続。これこそが人生……?

第4章 生きている時間を、ただひたすら自分がやりたいことだけで埋めていく

第5章 続けていると、予測ができる

第6章 どうやって生活を作り上げるか

終章 いつまでビビっとるんじゃい!

おわりに 幸福とは何か

感想・レビュー・書評

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  • 僕も毎朝のジャーナリングを継続しています。誰に見せるものでもなく。それが1日のリズムを作ってくれるし、大切な時間です。とにかく継続、です!

  • 自分的には読みづらい本で、読むのに時間がかかってしまった。でも私はそれこそ「継続する」ことが大の苦手で、何か続けるためのコツが掴めるのかも!と思って頑張って読んでみた。
    その結果、そういう「がんばって〇〇しなくちゃ」という気持ちの状態だと続けるのが苦痛で、結局続けられないのだということがわかった笑。坂口さん的に言えば、そんな状態になってしまうなら、本を読むのをやめたらいいということだったけど、でも、読んでみて良かったと思う。
    一番いいなと思ったのは、自分の得意なやり方を見つけて続けてみるというところ。その状態に自分を持っていくことはきっちり努力してやってみて、その先の続けることには努力が必要ない状態にしてあげること。
    とはいっても、そこにたどり着くまでに坂口さんがやったことって明らかにそれは努力やろ、と思った。批判してるわけじゃなくて、そこにたどり着くために、自分で試行錯誤したことを純粋にすごいと思う。
    色々なページに書き留めておきたい言葉がたくさん落ちていた。これからそれを拾っていく作業をするつもりだ。

  •  本屋で見かけて気になったので読んだ。キャリア初期の作品は結構読んでいたものの最近の作品は読めていなかった。久しぶりに読んでもあいかわらずエネルギッシュで元気が出る内容でアガった。著者が毎回提示するユニークな観点は本著でも健在でそれがすべてだと思う。
     タイトルからして、どうやって継続していくかのノウハウ本だと思われるかもしれない。実際、実体験に基づいてどのようなマインドセットや環境を用意した方がいいかを説明してくれる。著者の場合は本を書く、絵を描く、音楽を作ることの3つの継続を意識していて、特に本と絵についてスコープを当てている。「継続するには好きであることが最重要だ」という話なので、ノウハウというより思想に近い部分の話が大半だった。好きなことを続けるのにエネルギーは不要だが、嫌なことを続けることにはエネルギーが必要であり、むしろネガティヴな影響を与えるからやめたほうがいいというのはド正論だった。「そんな綺麗事聞かされても生きていくためには好きなことだけでは生きていけないんだから」という否定に対して、こんな否定されて生きにくい社会に迎合していいのか?と発破もかけられて卑屈になりがちな自分を反省した。
     ポッドキャストやったりこうやってブログ書いたりすることはほとんどお金に結びついていないからコストパフォーマンス時代の今では無意味に思う人も多いかもしれない。しかし著者はそういった軸で何かに取り組むこと自体に疑義を呈しており他人と比較したり目先のお金のことを考えるのではなく、とにかく自分が好きで継続できるかどうかを考えよと繰り返し説いていた。そしてそれこそが幸福なのであるという、幸福論にまでリーチしている点が本著がユニークなところ。しかもそこにはほとんどロジックはなく、著者のノリ、バイブスに巻き込まれる形で延々と話を聞いていると、いつのまにか幸福論になっている点がオモシロかった。盲目に彼の意見を全部信じようとは思えないけど、やっぱり実際に実現していてなおかつ声高に自分を肯定していく存在は社会にとって必要。自分は性格的にすぐに否定から入ってしまうので、ポジティブなバイブスで好きなことを継続していきたいと思えた1冊だった。最後にパンチラインを引用しておく。

    *笛を使って、人をコントロールするのとか嫌じゃないですか。それよりもサックスを吹きまくって、意味もないのに聴いている人が自然と体を揺らすほうが気持ち良いじゃないですか。あんな感じです。*

  • とても良かった。
    何かの「習慣」を継続するものだと思って読んでいたが、良い意味で裏切られた。

    継続するコツよりも「嫌な事は止めて、好きな事を続けていくにはどうすればよいのか?」と言う、誰しもが考えた事がある永遠の悩みについて、1つの回答を出してくれたように見える。

    個人的には本の中で書かれていた「挫折なんて言葉は、才能がある人だけが使えばいいんです。無能な我々は挫折とは無縁です。」というのがともも刺さったのと、これから新しい事を始める人の心を軽くしてくれる素敵な言葉だと感じた。

  • 総じて心の中にスっと内容が入ってくる本
    プライドは一切取り払われていて、ありのままの感情や思考で埋め尽くされている

    途中までは、頭の中がそのまま溢れ出てるなああって印象だったが、6章あたりから読みやすさが違う

    本とはこういうことなのか

  • 本来、自分のやりたいことだけを継続していくべきなのに、やりたくないことを継続してしまっている人が多いと再三述べている。

    それは他人からの評価を受け入れることや、周囲の人と同調して歩幅を合わせることが美徳だとされている影響が大きいからで、私自身も無意識のうちにそのような人生を歩んできたなと本を読みながら感じた。

    継続仙人になって、幸福だと思えるぐらいまでになれるように、力を抜いて、自分のやりたいことだけを淡々と続けられる人になりたいと思った。
    駄作でもいいから、どんどん自分の中から湧き出る何かを外に生み出していこう。続けていれば、いつか継続することの幸福さが感じられる日が来ることを信じて。

  • 継続して何かをやるコツ。本を書く。絵を描く。歌を作る。野菜を作る。料理を作る。楽しいと感じていたことを忘れずに、継続しよう。

    お金にならないからと諦めるな。人から「才能がない」と言われたくらいで諦めるな。行為そのものの楽しさを忘れてしまったり、傑作を目指したり、他人と比較し始めると自己否定が始まる。自分が嫌なことはやらない。やりたくないことを惰性で継続していると人生が楽しくなくなる。

    やりたいことを継続していると幸福になる。自分が作りたいものを作ること以上に充実した時間はない。

  • いつまでビビっとるんじゃい!
    終章のギアの入り方すごかったです(笑)

    継続するためのHOW TOを説いた本ではないですが、そんな小手先のHOW TOじゃ、凄まじい力をもつ「人間の否定力」に勝てねぇぜって話。

    挑戦している人、好きなことやってのびのびイキイキしてる人へ否定的な言葉をかけたり、足を引っ張ろうとする人たち個人が悪いんじゃなくて、もうこの国の教育制度とか、社会保障とか、全部そういう大きな仕組みのねじれのせいかもなぁ。

    みんながもっと自分に素直になって、生活保護が必要になるような暮らし方・生き方に変わった時、社会は変わるかな?今の社会が失うものは沢山あるかもしれないけど、新しく得るものもある気がする。やっぱりベーシックインカムのこととかも、もう少し勉強したくなってきたぞ✍️

  • 自己啓発本の一種かなあ
    すごくするすると読める

    好きなことをつづける
    駄作でもいい
    それで働かなくても生きて行ける
    そんな本

    真似できるかと言うとなかなか

    生活保護ワークショップは面白そう
    生活保護でも生きていけるのがわかると怖くなくなる
    フリーライダーと言われそうだが、メンタルヘルスにかかる社会的コストと比較してどうなんだろう

    ときどき読み返して、そんな生き方もあるなと想い返したい本

  • 語り口調なので本が苦手な人も読みやすい。周囲の評価や才能のある無しを気にせず、自分が取り組んでいると幸福に感じることをいかに見つけ出し、継続するかについて誘ってくれる本。この著書の取り組んでいる表現(電話、パステル画、畑、音楽、料理、編み物その他たくさん)を継続してきた経験から、自分を締め付ける自分の承認欲求や固定概念から自由になって、とにかくやりたいことで人生を埋めよう!いつも幸福でいられるように。と創造性を喚起させられ、肩の力も抜ける。不機嫌でいるのも自分次第だが、もっと自分を効果的にコントロールして、楽しい人生を送りたくなる。今日、私は何がしたいの?と自分と徐々に繋がっていく事ができそうで、行き詰まった時にはまたこの本を開くだろうと思っている。

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著者プロフィール

1978年、熊本県生まれ。料理家、作家、建築家、音楽家、画家。2001年、
早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年、路上生活者の住居を収めた写真
集『0円ハウス』を刊行。2008年、それを元にした『TOKYO 0円ハウス 0円生
活』で文筆家デビュー。2014年『徘徊タクシー』で三島由紀夫賞候補、『幻
年時代』で第35回熊日出版文化賞、2016年『家族の哲学』で第57回熊日文学
賞を受賞。著書に『cook』『自分の薬をつくる』『お金の学校』『ゼロから
始める都市型狩猟採集生活』『現実宿り』『よみぐすり』など。

「2022年 『中学生のためのテストの段取り講座』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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