DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478109687

感想・レビュー・書評

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  • 若いうちの給料でもらったお金の価値はずっと同じではない。
    改めてそう思い知ることになった。
    確かに初任給15万円の1万円は今でも1万円だ。
    聖徳太子だったお札は福沢諭吉になったけど、1万円は1万円。
    でも買えるものは変化したし、今なら同じくらいの労力でもう少し多く稼げる。
    それなのに必死で貯金したし、今でもある貯金の一部はその頃のお金も含んでいる。
    時は金なりというが、やっぱり出来るうちに出来ることをやるべきだと思う。
    子供には体験にお金を使うべきだと言うのに自分のことには及び腰だ。

    あと何年生きるかこれが分かっていれば、この本の最終目的である「使い果たして星になる」ことができるのに、長生きリスクに恐怖を隠せない。
    紙おむつだって必要だろうし、食事さえ作れなくなっていくだろう。

    10年をひとくくりと考え3つのバケツをイメージして、そこにやりたいことを入れていこう。
    それは老いていくというネガティブなものではなく、出来ることを最大限に楽しむためのポジティブな光の温かいものだろう。

  • 感想
    この本を読んだ後は、お金の使い方や人生の考え方が大きく変わりました。これまで、お金は貯めるものだと考えていましたが、この本を読んで、お金は使うものであるという考え方が正しいことに気づきました。
    また、この本は、人生の最後に何を残したいかを考えさせてくれます。お金やモノではなく、経験や思い出を残したいと考えるようになりました。
    この本は、お金の使い方や人生の考え

  • 【余剰労働】
    考え方としてはすばらしいです。

    ほとんどの人が資産を使いきれずに死んで逝っている状況です。
    使いきれないほど稼ぐために貴重な時間を費やしているのです。

    例えば1000万円を残して死んだとします。その1000万円を貯蓄するために5年の歳月がかかったとすれば、その5年間の時間は他の有意義なことに使用できたことになります。

    命日がわからない限り、厳密に資産をゼロにして死ぬことは不可能です。
    ただ、ある程度予測することは可能です。


    この本は著者がアメリカ人のためアメリカの例となっていますが、日本の場合、年金制度が充実しているため、ほぼ資産ゼロで死ぬことは可能です。
    最後は年金だけで生活できる状態にすればいいのです。

    一般的には年金(平均22万円/月)だけでは生活できず、月5万円ぐらい不足分を追加しています。
    現在の年金に+60万円/年あればいいことになりますが、これでは60万円x生きながらえる年数のお金が必要となります。
    いつまで生きるかわからないのに毎年60万円を用意する必要があるのです。

    ただ、この60万円を年金そのもので補えれば問題は解決します。
    日本には年金の繰り下げ制度があります。年金受給開始を1ヶ月遅らせるごとに支給額が0.7%ずつ増えます。70歳までで5年繰り下げると42%割り増しとなります。さらに2022年からは75歳まで繰り下げが可能となります。その場合、84%の割り増しとなります。

    月の生活費=22万円/月(平均年金)+5万円(不足分)=27万円/月
    とすると27万円x12ヶ月=324万円を年金だけでまかなえば、生活できる計算です。

    22万円/月x12ヶ月 = 264万円(平均年金額)

    324万円/264万円 = 1.22倍

    22%/0.7=31.4ヶ月 2年と8ヶ月年金受給時期を遅らせるだけでまかなえます。

    さらに逆残していきますと、

    年間324万円/1.84(10年間繰り下げると0.7%x120ヶ月=84%)=176万円
    支給される年金が176万円に到達して、75歳までは自己資産で生活し資産をゼロにすれば、75歳からは324万円の年金が入り、年金だけで生活できるのです。
    そして、資産ゼロでいつでも死ぬことができます。
    (なお、すべての計算は税金を考慮していません。)

    年金176万円であれば、サラリーマンで奥さんは専業主婦という家族構成で50歳まで普通に働けば到達するのではないでしょうか。

  • 久しぶりに頭を殴られたような感覚の本

    何のために仕事をしているのか?
    人生で一番大切なことは?

    金のために人生を犠牲にすべきではない、仕事や物質の奴隷になってはいけない!

    改めて再認識した。

    イベント好きな、新たな上司に辟易していた自分
    子供との時間を作るのを億劫がっていた自分

    少し、別な見方をしてみようと思った。

    人生でしなければいけない一番大切な仕事は、思い出づくりです、最後に残るのは、結局それだけだから!

    老後の医療費のために今から莫大な資産を作るのは、エイリアンの襲来に備えるようなものだ!

    お金の価値を最大化できる年齢は26-35歳!自分が死ぬ時に相続しても、遅い!

  • とにかくおすすめの1冊!
    お金の使い方の指南書

    もともと私が最近思っていた考え方と合致する部分が多く 今後のお金の使い方にも大きく影響を受けた

    以下引用を幾つか挙げる

    ◯『人は老化に逆らえない。いつかは誰もが死ぬ。だからこそ、限られた時間の中で最大限に命を燃やす方法を考えなければならない。』

    ※「最大限に命を燃やす」っていうのが痺れる!
    さあ、何を楽しんでおこうかと 思い浮かべる羅列にワクワクが止まらない


    ◯『今しかできないことに、惜しみなく金をつかえ。』

    ◯『金を無駄にするのを恐れて機械を逃すのはナンセンスだ。金を浪費することより、人生を無駄にしてしまうことのほうが、はるかに大きな問題ではないだろうか。』

    ◯『人生の充実度を高めるのは、“そのときどきに相応しい経験”なのだ。』

    ◯『節約ばかりしていると、その時にしかできない経験をするチャンスを失う。その結果、世界が必要以上に小さな場所になってしまう。人生は経験の合計だからだ。』

    ◯『「タイムバケット」で後悔しない人生をつくる。』

    ※この「タイムバケット」は年齢に伴う10年ごとにやりたいことを記載していく方法
    年齢を考慮し その年齢の体力等を鑑みてやりたいこと   夢や希望を10年単位(もしくは自分の設定した年数単位)
    のバケツに投げ入れる…そんなイメージ

    私はこれを実践したいと思う
    なんとなく 死ぬまでにあれとあれはしておきたい、見ておきたい、行ってみたい…と思って書き出していたものもあるが 10年単位のバケツに入れることで より希望だけで終わらず 計画を立て 実践し 素晴らしい経験を得るという最高の流れに繋がりやすいものに変わるであろうと納得できたからだ
    これこそが著者の言う『最大限に命を燃やす方法』に他ならないと思う

    ◯『ラテ・ファクター』

    ※これはざっくりいえば 毎日コーヒーを買って飲む習慣で「塵も積もればば山となる」方式で考えると 無駄な出費であるということ
    必要不可欠なコーヒー購入でないならば その分貯めて経験に使えばいいじゃないか
    また そういう考え方で「塵積も」を見直すのも大事!という行動心理学からきた言葉のようだ

    私自身反省すべき部分でもある
    本著では スタバのような 割に高額のラテを毎朝飲むとそのお金を貯めれば 年間分で国内旅行の往復飛行機代にはなろうかという提案であったが…

    私は 毎朝コンビニで安価なコーヒーを購入する
    最近1杯がsサイズで120円に値上がりしたため
    ザッと120円✖️出勤20日=2400円
       2400円✖️12カ月=28800円

    1年で3万弱!
    確かにこれで 国内旅行の交通費は出る!

    朝のコンビニコーヒー購入は 飲みたさよりも ゆったりスタートしたい思いで家を早くに出て渋滞を避け 職場付近のコンビニでスタンバってる際 駐車場をタダで利用するわけにもいかずに購入しているものだ
    コンビニ以外でスタンバイする場所が思い当たらず…
    検討中
    でも 1年で3万弱とは大きい!


    ◯『寿命計算機を使ったことがあるだろうか?最近では、保険会社の多くがウェブサイトで無料提供しているツールだ。面白いので是非試してみてほしい。』

    ※保険会社提供のものはいいのが見つからなかったが 他にもいろいろあって…私は「世界一受けたい授業」で取り上げられたという寿命計算機で計算してみた
    なんと“105歳”‼︎という結果が出た

    人生まだこの先 倍もあることになる!
    ますます『限られた時間の中で最大限に命を燃やす方法』を考え『タイムバケット』を作成することが重要視される

    ◯『私は、自分の推定死亡日までの日数(年数、月数、週数など)をカウントダウンする「Final Countdown 」(ファイル・カウントダウン/日本でもダウンロード可、類似アプリも有)というアプリを使っている。友人にもこのアプリを勧めている。』

    ※これは なぜかうまく開けず私は利用できていない
    しかし 寿命計算機で出た寿命を逆算すれば余命はざっくり出るわけだから なんとなく意識して過ごしたい
    毎日 スマホに死亡推定日までの日にちがカウントダウンで表示されるのは 私にとっては興味深い
    また 似たようなアプリを見つけることができたら使ってみたい

    ◯『人生の最大の目標は、収入や資産を増やすことではない。大切なのは、経験とそれらがもたらす永続的な思い出によって、人生を充実させることだ。』

    ◯『経験を楽しむ能力が年齢によって変わってくるのなら、能力が高いときにたくさんの金を使うことは理にかなっている。』

    ◯『金」 「健康」 「時間」のバランスが人生の満足度を高める』

    ◯『人生とは動くことである。動くことが苦痛になったり制限されたりすれば、できる経験の幅も減ってしまう。』

    ◯『アインシュタインは、「複利は宇宙で最大の力だ」と語ったらしい。健康の小さな変化は、人生全体の充実度に甚大な悪影響を及ぼす可能性がある。』

    ◯『時間は金よりもはるかに希少で有限だ。』

    ※この言葉については 個人的に思うところが大いにある
    その自分の件について熟考し 自分の今後の生き方を問いたいと思っている

    ◯『時間をつくるために金を払う人は、収入に関係無く、人生の満足度を高めることがわかっているのだ。』

    ◯『人生で1番大切なのは思い出をつくることだ。』

    ※この言葉は力強い!
    心に響く!
    まさにそうだと思う!


    この本は20代の働き初めたばかりの人にも是非読んでほしい
    私は 子どもがやっと手を離れつつある年代で読んだが
    毎年でも読み返したい本だ
    生きていく上で大事なことは その時の自分の年齢や自分の家庭や職場のポジションによっても違うだろうが
    『人生で1番大切なのは思い出をつくることだ』という著者の言葉は どの年代 どのポジションを生きていても相通じるものがある

    自分が死ぬ時 「ああ いろいろ楽しいことがあっていい人生だった」と思って死にたいと思う
    子育てもその時はとにかく大変すぎたが 全力で一生懸命向きあい いまとなっては自分でも「よくやった」と自負したり 「楽しかった」という良き経験として著者の言う『永続的な思い出』として強烈に残るものになっている
    まだ若干残っている「子育て」もこの先いろいろあろうが しっかり向き合い 「経験」として残したい


    この本は お金の使い方の指南書だと前述したが
    この本の最大の魅力は
    読者が自分の人生を見つめ いかに経験を積み 思い出をつくり 今この時を大切に生きていくかを考えさせられる機会を得ることだと思う

    今を大切に生きることは 感謝の心を忘れず生きていくことでもある

    自分を大切に生き 感謝に溢れる生き方は ひいては世界平和への一歩でもあると思う

    私はこの本に出会えてよかった
    是非 未読の皆さんにこの本を読んでたくさんの良い影響を受けていただきたいと切望する

  • お金は貯めるだけでなく、健康で気力のあるうちに良い思い出となる経験をするために使いましょう、というのが本書の主たる主張。

    ちなみに、タイトルのDie With Zeroとは、死ぬときの所持金が0であるということで、本書では最高に効率の良い生き方としている。

    「今しかできないことに投資する」
    「一刻も早く経験に金を使う」
    「ゼロで死ぬ」
    「人生最後の日を意識する」
    「子供には死ぬ『前』に与える」
    「年齢にあわせて『金、健康、時間』を最適化する」
    「やりたいことの『賞味期限』を意識する」
    「45~60歳に資産を取り崩し始める」
    「大胆にリスクを取る」

    の9つのルールに分け、それぞれのコンセプトと、具体的な実践方法につき説明している。

    死ぬまでとは言わないが、少なくとも70歳位迄は働かなきゃいけないんだろうな~と常々考えていて、憂鬱な気分となっていたが、ある程度の年齢になったら、楽しみや、やりたいことについては先送りすべきではない、自分が動けるうちにそれらを優先して、人生の後悔をできるだけ減らすべき、という本書の主張と説明には目から鱗が落ちた。

    本書では、高齢者になると金を使う気力がなくなり、体力面でも、以前のようには動けなくなるので、そうなる前に自身の良い思い出となるような経験のために金を使のが、自分の稼いだ金の最も有効な使い方である、というところは非常に腹落ちした。

    もちろん、そうは言ったって、長生きして多額の医療費や介護費が必要になった時のために金は貯めておくべきという考え方についても、それをカバーする保険に入る事、今から予防措置としての運動等を行う事の方が、老後のための貯蓄よりも、より良い人生を送るためには有効、との主張も納得。

    生き方の指針として非常に有用な一冊だと思うので、働き始めの20代から、定年が視野に入ってきた中高年まで、全ての働く人たちに読んでもらいたい本だと思った。

  • 2024年最初に読了したのはこの本でした。個人的には素晴らしい内容で人生を変えるとまではいかなくても、なにか動き出そうとさせるには十分な内容でした。図書館で予約して読み始めましたが、仕事が重なっていたので、期間中には読み終えられず、購入して読み終えました。手元においておきたい本だったので価値ある買い物でした。今年最初に読み始めたのは違う本でしたが、モチベーションが一致せず、なかなか読み進められなかったのを打破してくれる一冊で、ぜひ手にとってみてもらいたいです!本書でも「何かを始めるなら若いうちに」といった内容がありますが、気に入る気に入らないにかかわらず、早めに読むことをおすすめしたい本でした。

  • 体は間違いなく衰えていく。

    そうなんですよね···そのとおりですよ。
    近ごろ、実感することが多々あり。
    グサリと心に刺さりました。

    人生を最大限に充実させるためにお金を積極的に使う。
    喜びを先送りにしないこと。
    年齢を重ねて、体力も気力も落ちてしまう前に。

    これまで先送りにしてきたことが多々あったような···
    ということで今から変えていこ☆


    時間のバケツといわれるタイムバケットという手法はいいなあと思いました。
    やりたいことを5年、10年ごとに記す。
    年齢や体力面を考慮して、物事のふさわしい時期を定めておく。

    また、スピードが早い子供の成長に応じて、
    次の成長の段階に移るまで何がしたいかを決めておく。

    気づいたら自分の体力が落ちてた。
    気づいたら子供が親離れしちゃってた。

    あの時ああすればよかった!
    なんて後悔しないために。

    人生を存分に楽しむために、お金を上手に使いたいです。

  • ざっくり言うと、「今楽しめる事は後の事を気にせず楽しめ」となります。読んでもらえばわかるのですが、著者は決して”アリとキリギリス”のキリギリスの様な生活を推奨しているのではなく、短い人生を年代に区切ると年齢を重ねる毎に身体の自由が利かなくなるのでそうなる前に自分や家族、友人が幸せに成れる様、考えて行動する事を推奨しています。タイトルは極端ですが、色々と参考になる本でしたので是非、読んでみて下さい。

  • この本では、人生は時間と健康とお金のバランスが取れていることが大事だという。分かっている事だが、実践できている人は少ない。私もその1人だ。お金を使わない生活を大事にしてきたが、「家族との時間」「新しい体験」「貴重な経験」にお金を使っていきたいと思う。

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著者プロフィール

【著】ビル・パーキンス
1969年テキサス州、ヒューストン生まれ。アメリカ領ヴァージン諸島に拠点を置くコンサルティング・サービス会社BrisaMaxホールディングスCEO。49歳のミリオネア。アイオワ大学卒業後、ベンチャー・キャピタル、エネルギー業界を専門に金融業界で活躍。ヘッジファンドマネージャーとして大成功を収める。その後、映画業界にも進出。みずから俳優・監督して映画制作にたずさわる。高額の賞金を獲得するポーカーの名手としても有名。

【訳】児島修(こじま・おさむ)
英日翻訳者。1970年生。立命館大学文学部卒。

「2020年 『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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