- Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480687272
感想・レビュー・書評
-
画家の安野光雅、数学者の藤原雅彦、2人の「日本語について」の対談を冊子にしたもの。
あぁ、日本語ってホントに豊かなんだ、そしてお2人のユーモアも素晴らしい。
というのと、今後読んだら良い本のガイドブックにもなっています。
この「世にも美しい日本語入門」は、
対談集なので、楽に読めます。
私にとっては、栄養が丁度よかった「良作」。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
藤原正彦氏の日本万歳っぷりは大好きです。
日本語でものを考える人が日本人、という藤原氏の定義もとても好きです。
今の日本がどれだけ日本語を尊んでいないか、という話が良く出てましたが
私は、なんとなく、
制度として保護されていなくても頑固に変化しながら残り続ける、というのが日本文化に似つかわしい感じがするので
国の教育制度に押し付けられるではなく
家庭や地域でその響きを伝え続けられているといいなぁ、と思うのです。
もし子育てすることになったら
ダメ親でしょうけども
本だけは沢山読んであげたいと思うのです。 -
画家である安野光雅氏と数学者の藤原正彦氏の対談。読書の大切さ、美しい言葉に触れる大切さ、そういったものをいろいろな例を取り上げて対談されている。日本語の豊かさ、素晴らしさを教えていただける一冊。
-
数学者と画家の2名が、子供のことに触れた国語や童話・唱歌についてのエピソードを交えながら、豊かな語彙を持つ日本語をテーマに対談したもの。
上記以上の内容もなく、ただ日本語は美しい、現代の国語教育はおかしい、小学校から漢文や文語を暗唱させて日本や日本語を愛する心を育てなければならない、というのが要点。結局はおじいさんたちの懐古談のインパクトが強すぎて、それ以上の深みが感じられないのが残念。『世にも美しい数学入門』はとても面白く興味深い内容であっただけに、なおさら残念。(09/03/26) -
画家・絵本作家の安野光雅と数学者・エッセイストの藤原正彦が、対談形式で、美しい日本語満載の古典や文学作品について熱く語り合ってます。
若い頃から名文に親しむことの大切さを痛感。
-
安野光雅と藤原正彦の対談。 両氏が師弟関係にあったとは初めて知った。 かたや画家であり、かたや数学者で、二人が日本語の美しさを語るのはへんな気がするが、安野氏の美の根底には文学の叙情があり、藤原氏の携わる数学と言う学問もまた美しいものであるらしく、日本語の美しさを語るのになんら不思議はないらしい。 安野氏の絵本にはじめて触れたとき、じっといつまでみていてもあきない楽しさ、どこかに秘密が隠れていそうなわくわく感を感じた。高い空の上から、ゆったり眺めているような、奥深い感じは、彼の叙情に裏打ちされたものだったのだ。 二人は若いころから、名文に親しむようにと熱く語っている。日本の文学作品、童謡、唱歌には美しい日本語があふれている。もっとも美しい言語の国に生まれたのだから、古典を含め、もっと本を読めと力説する。 美しい日本語に触れ、美しい情緒を培い、祖国への誇りと自信を持つようにと説く。
-
自分の教養の無さに凹む。
文語を使いこなしたい。
本としては、すぐ読み終わりすぎる。 -
安野光雅(と藤原正彦の対談)にクラフト・エヴィング商會の装丁なんて素敵すぎる。両者とも齢相応のかたくなさが目についてしまって、対談内容だけを取り上げてしまえば藤原氏が小川洋子と語った「世にも美しい数学入門」よりも劣るけれども、「美しい日本語」が矢継ぎ早に出てくるのは流石。そう、本書にも取り上げられるが「花発多嵐雨 人生足別離」を「花に嵐の例えもあるさ さよならだけが人生だ」と美しく書き下したのは井伏鱒二だ。
-
2006/4/6 先生と教え子。
-
日本人の必読本。抽象的な日本生まれの漢語を生み出した西周さんのこと。私は強制されて読書するのは天邪鬼だからこのまないけれど、読書ゼミというのは名著に出会う良いきっかけになるはずだ。宮本常一「忘れられた日本人」無着成恭「山びこ学校」新渡戸稲造「武士道」を読みたい。
-
図工の先生とかつての教え子である数学者が日本語について対談・・・1日で終わったようだなぁ,対談は・・・。
-
普段は手に取らない新書系。「しょうもない本ばかり読んでないで、こういう本を読め」と言われてカチンときながら怒りのままま半日で読破。日本語入門の名前どおり、読みやすい古典を挙げてくれています。対話形式なので、読みやすいとは言えませんが、得るものは多いです。森鴎外の『即興詩人』読んでみたい。
-
画家と数学者が日本語を語るのが面白くて購入。お二人のいずれにも日本語でインプットされたことが元になり、絵であり、数学でありのアウトプットになっている。面白い。
-
ひとりの数学者とひとりの画家が語り合う日本語の魅力。そのリズム・表記・文学… 失ってはいけない大切なものが、言葉の中にはあるんです…
-
安野光雅と藤原正彦の対談。
両氏が師弟関係にあったとは初めて知った。
かたや画家であり、かたや数学者で、
二人が日本語の美しさを語るのはへんな気がするが、
安野氏の美の根底には文学の叙情があり、
藤原氏の携わる数学と言う学問もまた美しいものであるらしく、
日本語の美しさを語るのになんら不思議はないらしい。
安野氏の絵本にはじめて触れたとき、じっといつまでみていてもあきない楽しさ、どこかに秘密が隠れていそうなわくわく感を感じた。
高い空の上から、ゆったり眺めているような、
奥深い感じは、彼の叙情に裏打ちされたものだったのだ。
二人は若いころから、名文に親しむようにと熱く語っている。
日本の文学作品、童謡、唱歌には美しい日本語があふれている。
もっとも美しい言語の国に生まれたのだから、
古典を含め、もっと本を読めと力説する。
美しい日本語に触れ、美しい情緒を培い、
祖国への誇りと自信を持つようにと説く。
-
画家?の安野光雅と藤原正彦の日本語についての対談。ちなみに二人は小学校の先生と生徒の関係だったらしい。さらに、そこの藤原正彦の後輩として松田哲夫がいるらしい。むかしよく安野光雅の絵本を読んでいて好きだったんだけど、意外と理屈っぽくてイメージが変わった。内容は・・・微妙。藤原正彦が好きな人間としては最近露出がインフレ気味なので、この本はいらない気がする。国家の品格だけ読めばよろしい。関係ないけど、あの本で大事なのは「論理じゃすべて解決できない」という話をしているので、できるだけ論じようとしてはいけない(反論はもってのほか)。好きか、嫌いか、で良い。