キネマトグラフィカ

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 695
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488027858

感想・レビュー・書評

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  • それぞれの人生の一部分が描かれてて色んな人生・考える方があるなぁっとしみじみ感じた。
    自分にとっての仕事とは…も考えながら読んだ。
    ラストの描写がとても好き。

  • うーん、キャラクター全員がわたしの好みではないために誰にも共感できず、入れ込めず、、、
    とはいえ、こういう人達、社会にたくさんいるよなぁとも思うので、ある意味現実と続いた場所での読書体験だった。

    わたしは職場には友人は不要と豪語するタイプの人間なのでこういう同期との感覚には疎いけれど、こんな風に年を重ねて当時をなつかしむ人間がいるのも悪くないかもと思った。(とはいえ今更職場で馴れ合うつもりはないけれど)

  • お仕事作品。
    同期の仲間たちがいるって羨ましい。
    自分には心許せる同期がいなかったので色々あったとしても何年後か経って語り合える関係だったら幸せだろうなって。

  • 主題(テーマ)が見えない小説、友情物語かと思えばそうでもなく、映画フィルム移送をめぐるアクションでもなく、バブル時代の回顧でもなく、女性の働き方みたいな部分も見せつつ掘り下げず、キネマの未来を憂うんでもなく…

    登場人物もそうだけど、テーマももっと絞った方が良かったのじゃないかと思う。リズムが良いので読みやすいので、サクサク読めたが読後に残るものがない…。
    古内さんにしては、ちょっと残念な出来では?

  • あまり大きな出来事はなく、人物描写も浅いが、今の日本企業の問題点を端的に指摘している。
    紹介されている映画がマニアックで、食指が伸びない。

  • お仕事小説感覚で読み始めたら、しまい込んでた古い傷を掘り起こされた。
    もちろん知らない世界も覗けて嬉しかったけど。

    人生、いつも何か苦しくて、「これを乗り越えたら楽になる」「向こうに見えるあの場所にたどり着いたら幸せになる」っていつもいつも思ってる気がする。でも、実際はずーっとその気持ちの繰り返し。希望にして頑張るのはいい。でも、それを桃源郷のように美化してはいけないんだよね、きっと。それは意味がない。
    今を後悔がないように精一杯。それしかないんだろうな。

  • 映画が好きなのでタイトルに惹かれて手に取りました。
    映画会社の同期達の今と昔。人生はどこでどうなるかわからない面白さと、知らなかった映画興行界の裏側を知ることが出来て面白く読めました。
    面白かった「フラダン」の作者・古内一絵さんの作品とわかり納得!
    これからも注目して読んでいきたい作家さんとなりました。

  • 老舗映画会社に新卒入社した「平成元年組」。
    六人の男女が、とある地方の映画館で再会する。
    今はそれぞれの道を歩む同期の彼らが、
    思い出の映画を鑑賞しながら25年前に起きた
    「フィルムリレー」に思いを馳せる…

    「あのころ思い描いていた自分に、今、
     なれているだろうか。」というのが
    テーマなようなのですが
    映画の話じゃなくて、映画興行の話なので
    業界が特殊すぎるのと、世代が違うのとで
    誰にも共感できないまま読み終わって
    しまいました…残念…

    女性の社会進出が難しかった時代。
    過去も現在も女性陣がずっと苦しみ続けている
    ように思えるのも、しんどかったです。

  • 話の展開は興味深いけど
    感動が 思ったより 起きなかった?
    僕の感情の起伏が 少なくなったのかな?
    若かりし頃を 思い返す話
    涙活できるはずだったのに

  • 共感せずにはいられない、と聞いて読んでみましたが、映画業界という特殊な世界のせいか、それほど共感できませんでした。

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著者プロフィール

1966年、東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。『銀色のマーメイド』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。17年、『フラダン』が第63回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選出、第6回JBBY賞(文学作品部門)受賞。他の著書に「マカン・マラン」シリーズ、「キネマトグラフィカ」シリーズ、『風の向こうへ駆け抜けろ』『蒼のファンファーレ』『鐘を鳴らす子供たち』『お誕生会クロニクル』『最高のアフタヌーンティーの作り方』『星影さやかに』などがある。

「2021年 『山亭ミアキス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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