- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488027858
感想・レビュー・書評
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ほぼ同年代の話。
でも、私自身は平成になった時はすでに結婚していたけど。まさにクリスマスケーキの時代。
一体何を焦っていたんだろうと自分の半生を思い返して、ポケベル、公衆電話、コレクトコールと懐かしい単語が出てきて、その度にそれらを使ったシチュエーションをも思い出す。
今また企業に属し、こんな時代がくることは想像していなかったなぁ〜と思いながらも、会社の飲み会でお酌したり部署の旅行に行ったことを楽しんでいた自分もいて、ちょっと後ろめたかったり…。
ワープロ、オフコン、パソコンと駆使してきた自分を褒めつつ、これからの人は何を使っていくのだろう?何に使われていくのだろう?とも漠然と考える。
教えて、アレクサ!かな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
平成元年に老舗映画会社に同期入社した6人の男女。
26年の時を経て、地方都市の閉館の決まった劇場で再会した。
6人とはほぼ同世代。
男女雇用機会均等法の制定後の入社で、あれこれと女性にチャンスか巡ってきた時代。
私はどちらかと言うと留美のような考えだったので、キツいと感じることは少なかったですが、今とは比べることのできにくい時代だったなと思います。
ケヌキリレーの頃にも、それぞれに色々なことがあった様子。
そしてその後にも。
麗羅がカッコいい。
そんな友人が咲子の近くにいてくれたことを、読者ながら嬉しく思いました。
ちょっぴり切なく苦しいお仕事小説。
でも、いい出会いでした。 -
女性がなかなか社会に認めてもらえず、偏見に満ちた社会(時代)という意味では、私のようなトランスも少し似てるのかなと思った。
とても読みやすくて一気に読了。 -
ほほー。
ちょびっと勉強になった。まあまあ面白かった。 -
昔の映画、好きです。
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「昔を懐かしいって思えるのは、今の自分に納得してるからなんだよ」 p268
平成元年入社組の同期6人が
地方の閉館する映画館で再び出会った時
という導入部分で
よくあるバブル懐かし作品だったらイヤだなー
(バブルの人達の話は自分がなくてただ時代の波に飲み込まれた話で、聞いていてだからなんですか??と思ってしまう。その自慢は今の日本の閉塞感に繋がってる気がするから)
と思っていたがそれは思い過ごしだった。
人から見られてる評価と
自分が気にしているところがことごとく違っていて
頑張りどころそこじゃないよ!という感じで
再会の地に降り立ってる。
そしてみんなと懐かし話をしたからといって
都合よくその過去を
気にしなくてよかったんだと気づいても
戻せることはできない。
前述のセリフをそうだねと思えるためには
未来を変えて過去を変えたらいいんだと。
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小説そのものの一生懸命さとともに、書き手の一生懸命さが伝わってきた。それは必ずしも小説としては成功しているわけではない要素だと思うんだけど、結局の所大人になっても答えなんて見つからない、ということなのかもしれないし、穿った見方をすれば答えは金持ちは幸せのチケットということなのかもしれない。
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映画関係会社に入社した同期男女6人の20代時代と現在アラフィフ時代を織り交ぜたリレー形式のお話。
それぞれがどんな思いで仕事に取り組んでいたのか読んでておもしろかった。
同期男女の距離感も良かった。
・・・けど・・・なんとなくモヤっとした仕上がりに感じてしまう。 -
ビジネス小説である。
女性の働く大変さを訴えてくる。
登場人物の個性と各人の価値観が面白い。それらの事と仕事、家庭が絡み合い前に進む姿が面白い。