放課後探偵団 (書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー) (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488400552

感想・レビュー・書評

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  • 似鳥鶏の'にわか高校生探偵団シリーズ'を既刊を読みきったので最新作が入ってると聞いて購入しました。

    葉山君、ミノ、伊神さん、また会えてよかった。
    相変わらずタイトルに遊び心を感じます。

    さすが新世代の気鋭5人が描くアンソロジーなので、読みごたえがありました。
    相沢沙呼さん、市井豊さんのシリーズものも他も読みたくなりました!
    色々読めてお得感がありますね! 短編なのにキャラがたっていてギュッと読みやすくどれも止まることなく疾走感があります。

  • 作家さんたちの名前がことごとく読めなかった。
    扉絵が可愛くていいけれどそれぞれのシリーズものから取ってきた感じ?のが多いように感じた。


    ・お届け先には不思議を添えて
    展開は意外でおもしろいなーと思ったけれど内容は正直めんどくさい。キャラに入れ込んでれば嬉しいんだろうけど○○の妹が初登場!とか言われてもこのシリーズ知らねえよってなって冷めちゃうからやめてほしい。
    ・ボールがない
    かわいい。青春すぎる。じたばたしたい。まあ昨今の高校生は携帯に入れてるけどね~~
    ・恋のおまじないのチンク・ア・チンク
    アンソロジーなのに自分のシリーズものネタバレしちゃうのってどうなんですか~手抜きですか~?既読なのでハイハイって読み流したけど初めてだったら突然恋してるのもおニュー呼びもわけわかんないのでは。サンドリヨンを皆読んでると思うなよ。
    ・横槍ワイン
    これだけ大学生の謎でうわあああってきた。いいなあ。いいねえ。うわあああ。4時間あればトイレ行こうね。
    ・スプリング・ハズ・カム
    これだけ頭ひとつ抜けてた気がする。早速読み返したし面白かった~。

  • 梓崎優さんが好きなので、それに惹かれて借りてきました。普段そこまでミステリーを読む方じゃないんですが、どれもこれも上手くまとまっていてかなりいい出来のアンソロジーなのでは、と思いました。
    個人的には、相沢沙呼の「ボールがない」は青春してるなあってなる感じの動機、会話のテンポの良さが好きでした。
    恥ずかしながら、梓崎優以外の作家さんは知らなかったのですが聞き屋シリーズと、葉山くんシリーズ(でいいのかな?)は読んでみたいです。

    それにしても、「スプリング・ハズ・カム」が好みすぎて辛いです。やっぱり梓崎優が好きです。再読した際には見えていたはずの景色が違ったものに変わる伏線の張られ方、ノスタルジックな雰囲気…リバーサイドチルドレンはもうすでに読み終わってしまったので早く次回作を!の思いでいっぱいです。

  • 期待の若手作家さんのミステリを集めた短篇集。
    良くも悪くも刺激的なものはありませんでしたが、どれもまとまりよく誰もが楽しめるような作品でした。
    個人的には梓崎優さんのスプリング・ハズ・カムが群を抜いて良かったと思います。

  • 20140805#横槍ワインが個人的によかった

  • 年齢の若い作家陣による、学校を舞台にしたミステリアンソロジー。
    著者は相沢沙呼、市井豊、鵜林伸也、梓崎優、似鳥鶏。

    学園ミステリということで恋愛が軸となっている話が多く、若い登場人物達の思考や会話がひたすらかわいいなあ~という感じでしたが、梓崎優のお話は青春ものらしいシニカルな視点が提示され、一番印象に残りました。

    全体的にノスタルジックで懐かしい雰囲気のお話ばかりで、アンソロジーとして良くまとまっていて読みやすかった。
    逆に言うと、予想を凌駕する飛び抜けた作品は無かったのですが、学園もののいろんなバリエーションを楽しめたので満足でした。

  • 学園ミステリーアンソロジー。5話。知った名前が多いので読んでみた。シリーズ番外が読めたり、新しい発見が出来るのがアンソロジーの良いところ。梓崎さんの話しが甘酸っぱい…!他の作品も読んでみようという気になりました。

  • 5作からなる短編集で、どれもまた違った面白さがあって良かった。良作短編集です。ラストを飾った「スプリング・ハズ・カム」が素晴らしい作品で、最後に全部持って行かれちゃったなあという感じ(笑) 他にも「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」も楽しめた。登場人物の個性を上手く出している作品だと思う。

  • “伊神さんは食後にお茶で一服し、三十分ほど喋ってから腰を上げた。「ごちそうさま。さて、そろそろおいとましようか。一晩ゆっくり考えてみたいしね」
    僕を押しのけて伊神さんを玄関まで送り、さっと靴を揃える妹を小突きつつ、上がり框から伊神さんに言う。「すいません、こいつが魚介類みんな食べちゃって。お客さんがぐえ」
    妹に肘打ちされた僕を見て、伊神さんは可笑しそうに笑った。「いや、おいしかったよ。一人暮らしじゃああいう献立はやらないから、ありがたかった」
    「いえ、そんな」まともに言われたので、照れ隠しについ余計なことを言ってしまう。「……そんな言うなら、時々作りに行ってあげてもいいですけど」
    要らないと言われるかと思ったが、伊神さんは微笑んだ。「ありがたいね。ついでに事件の一つも持ってきてくれるともっとありがたい」
    「そこまでは保証しません」”[P.50_お届け先には不思議を添えて]

    「お届け先には不思議を添えて」 似鳥鶏
    「ボールがない」 鵜林伸也
    「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」 相沢沙呼
    「横槍ワイン」 市井豊
    「スプリング・ハズ・カム」 梓崎優

    どの話もとても良かった!
    似鳥さんのは葉山くんとその妹と伊神さんの三人が食事してるシーン楽しすぎて。
    相沢沙呼のはいつか読みたいなぁと思ってるのだけれど、文章の癖が少しきつそうだった。
    最後の締がとても良かった!はっと彼女の正体に気付いた時にもう一度読み返してしまった。

    “「当たり前じゃん!」織田さんは僕を振り返り、後ろ向きに歩きながら力説する。「どうせ渡すなら、世界でたった一つのチョコにしたいじゃん?手作りだったら、ラッピングまで心を込めるの。見た目が被ったら、もうそれだけで台無しでしょ?」
    「でもさ、そうなると、今度は貰う方も困っちゃいそうだね。こういう包装紙とか箱を、捨てるときとかさ」
    「ふごぉぉぉー!」織田さんの腕が伸びて僕のネクタイをぐいっと摑んだ。「捨てる?捨てる?貴様、捨てるだと?」
    「え、あ、いや、だって、食べ終えたら」
    「ばかもーん!」ネクタイを引っ張られた。思わず前につんのめる。「だからポッチーは女心わからないんだよー!女子からKY気味だって言われてるんだよちょっとは反省しろこの野郎!」え、僕ってそんなこと言われてるんですか?な、なんで?「そんなんだからいつまでもおニューがそっぽ向いてるの!今日だってどうせチョコ貰えなかったんでしょ!セリカのあれ受け取っちゃうからだよもう!このばかちん!もうサイテー、いっぺん死んでこい!」
    ひどかった。さんざんな言われようだった。傷付いた。”[P.180_恋のおまじないのチンク・ア・チンク]

  • 似鳥氏の作のみ読了。伊神氏&葉山妹氏のやりとりににやり。

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著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。本作で第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得。さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補となった。本作の続編となる『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社)も発売中。

「2022年 『medium 霊媒探偵城塚翡翠(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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