敗者のゲーム

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532356286

感想・レビュー・書評

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  • 長期投資をする上で必要なマインドセットを構築する上で有用な本であると感じました。

    この本を読む前に「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読みましたが、その本と比べると、よりインデックス投資を強く推奨しているような印象です。また、how to的な要素は削られています。その分マインドセットに重点を絞っているようです。

    長期投資を行う人には是非勧めたい本の1つですね。

  • インデックス投資を続ける中でバイブルとなり得る一冊。ランダムウォークと一緒に横に置いていたが、改めて読み直してみた。

    プロでも勝てない投資の世界、本業で忙しい素人が唯一勝てうる手段は指標に対し、機械的に積立を行うしかない。

    大きな暴落が来たときに自分を見失わずに一つの指針となってくれる本。数十年の長きにわたるロングセラー作品となるだけの説得力がある。

    2024年1月、再度読み直し。
    投資方針を決めるバイブルになり得る本。

    今がバブルのような高値になってきている中、次の暴落に備える指針にしていきたい。

  • インデックス投資。

    この一言ですね。

    確かに 市場に 勝つ。

    かっこいいですよね。

    でも 現実には これを 続けることは 非常に 難しい。

    プロでも 大変なのに 時間のない 一般人は さらに 難しい。

    株 投資を考えている人

    すでに している人。

    絶対 一度は 読むべき本ですね。

    アメリカと日本の 制度的 違いは ありますが。

    参考には なります。

    もっと 早く 読めれば とも思いましたが。

    今だから 私の 心に 響いたのかも 知れません。

  • 個人投資家がどのように株式市場に向き合えばいいのかについて書かれている。

    重要なエッセンスは3つ
    1. 株式市場はプロの投資機関が溢れ、もはや市場平均以上を狙うことは「敗者のゲーム」(負け戦)になった
    2. その敗者のゲームで戦うことはやめ、インデックスファンドを活用するべき
    3. その上で自分の投資計画をしっかり立て、リスク許容度を把握する。決めた投資方針に従い、ブレずに投資し続ける

    知っている内容が多かったが数字を用いて理論的に深く書かれているので、現状の知識をより強固なものにできた。
    名著と言われているだけあってその内容はメッセージ性とともに深く理解できる。
    ただ、同じ内容が繰り返し書かれていたり、投資機関に向けて書かれている箇所もあるので、その分読み進めるのに余計に時間がかかる。
    読み返すときは、ポイントだけかいつまんでエッセンスを取り出すのがおすすめ。

    『市場平均に勝とうとするな。インデックス投資でブレずに投資し続けろ。』
    これが本書のメッセージ。
    市場の波に揉まれ、不安になったときはこの本が精神安定剤として機能してくれるだろう。

    同じ内容で読みやすい本として、『父が娘に教える投資の教え』もおすすめ。

  • 投資の教本。インデックス長期投資のすすめ。

  • プロのテニスは、勝つために行ったプレーで結果が決まる「勝者のゲーム」。それに対してアマチュアのテニスは、敗者がミスを重ねて決まる「敗者のゲーム」だという。このことから、本書のタイトルは「敗者のゲーム」。まさに投資は、アマチュアが自らミスを重ねることで結果が決まるということだと著者はいう。

    利益を追い求めてポートフォリオを変えたり、売却したり、買い増したりしてしまう。人間の欲が負けを引き寄せてしまうのだと思った。
    成功するには、ミスをしないことが大事。規律を立てて、守っていくことが求められているのだと思った。

    資産配分が重要だと書かれているが、それは主に株式と債券の割合のことなのだと思うようになった。個人の資産全体を見て、リスク資産がどれだけ占めているかを考えるとよいのだと思う。

    学んだこと
    ・過去109年間(3万9812日) で、ベスト 10 日を逃しただけで、この間の利益の3分の2を失うという。 投資家が失敗する原因の一つは、激しい下げ相場に遭遇してパニックに陥り、上記のような最大の上げ相場に参加する機会を自ら放棄してしまうこと。投資家は、「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせなければならない。相場のタイミングに賭ける投資は間違っており、決して考えてはいけない。
    ・アクティブ投信より、インデックス投信が強い。
    ・運用方針の中で最も重要な要素は資産配分、特に株式と債券の配分比率である。
    ・投資リターンの90%以上は資産配分からもたらされ、銘柄選択やマーケットタイミングの効果は副次的なものである。資産配分こそ、集中すべき。
    ・将来の成績は十中八九、過去の成績とは関係ない。(唯一関係があると言えるのは、過去の運用成績が最悪のグループは、将来の見込みもないということだ。手数料も高く、運用力もひどい)
    ・年に一度、特定の日を(誕生日でも、元日でも)、あなたの「運用を考える日」として決めよう。これまでの自分の投資判断の記録を見て、投資家としての成績をチェックするとよい。特にいくつかの相場下降期にどこまで耐えられたかがポイント。
    ・市場動向を見ながら投資判断をしてはいけない。 10 年に1回で十分。

  • CY20-5
    投資を始めようと考えている人は読むべきだと思った1冊。基本的な考え方は理解できた。時々読み返したい。

    次は、リスクマネジメントの考え方やポートフォリオ運用の考え方について具体的に書かれている本を読みたいな。

  • 結構分厚い!(^0^)/w
    経営者も投資家も一緒でずっと成功できるものではなく、いかに継続かそして成功できる自分でいること、短期成功ではなく長期的成功をみて計画していくことが大事との学びがありました!!

  • 現代マーケットにおける投資の本質を捉え整理した名著.

    機関投資家とは巨額の資金と最先端の技術・情報,一流の頭脳と蓄積された経験で運用を行うプロフェッショナルの集団である。現代のマーケットとは機関投資家の運用成績そのものであることを自覚しなければならない。マーケットリターンを上回るリターンを得るということはそんなプロフェッショナルの集団が凌ぎを削る舞台において勝利を掴むということである。それがどんなに困難なものであるかは言うまでもない.プロのスポーツに素人が参加してプロの成績を常に上回るそんな幻想を抱くようなものである.個人投資家がマーケットに勝つ,つまりはプロフェッショナル達以上の成績を上げられるなどという甘い誘惑は早々に投げ捨てるべきである.

  • 2020/3/23日に記載。あえてこの日付を残す理由として、新型コロナウイルスで経済が低迷し始めたこの時期に投資で悩んでいる人は多い時期であると思うから。そしてそのように悩んでいる人にとっては、今後の投資における大きな御守りになる本だと思う。

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著者プロフィール

1937年生まれ。イェール大学卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールで最優秀のMBA、ニューヨーク大学でPh.D.取得。ロックフェラー基金、ドナルドソン・ラフキン・ジェンレットを経て、1972年グリニッジ・アソシエイツを設立。以後、30年にわたり代表パートナーとして、投資顧問会社や投資銀行などの経営・マーケティング戦略に関する調査、コンサルティングに腕を振るう。2001年6月代表パートナーを退任。現在、ホワイトヘッド財団理事長。この間、イェール大学財団基金投資委員会委員長、米国公認証券アナリスト協会会長、バンガード取締役などを歴任。『キャピタル』『チャールズ・エリスが選ぶ大投資家の名言』『イノベーターは死なず』『ゴールドマン・サックス(上・下)』『投資の大原則』(共著)など多数の著作がある。

「2022年 『敗者のゲーム[原著第8版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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