未来を拓く君たちへ なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか (PHP文庫)
- PHP研究所 (2009年1月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569671307
作品紹介・あらすじ
本書のタイトルは、『未来を拓く君たちへ』である。しかし、本書を実際に一度手にとってみていただきたい。本書が、これから実社会に羽ばたこうとする大学生や、実社会で働き始めたばかりの若いビジネスパーソンたちだけではなく、働くすべての人々たちへのメッセージであることがわかるはずだ。▼著者は本書で、人生を登山にたとえつつ、その頂に登り詰めるまでに、どのような登山をすれば、「悔いの無い人生」「満たされた人生」を送ることができるのかを、詩的な言葉で静かに語りかけている。そして、人生という山の登り方次第で、「香りある人生」を味わうこともでき、老いて悔いることのない、「大いなる人生」をその手に収めることもできるというのだ。▼本書は、著者の深い思索の中から生まれた三部作『なぜ、働くのか』『仕事の報酬とは何か』『人生の成功とは何か』と、同一の線上にある、「どう生きるか」を真剣に考える手助けとなる作品なのである。
感想・レビュー・書評
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後輩にお勧めする本、その8。
自分の考え方に結構似たようなことが書かれていて共感しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「使命」=命を使う
3つの真実
1.人はかならず死ぬ。
2.人生は、たった一つしかない。
3.人はいつ死ぬか分からない。
地図が無ければ、自分の力で地図を描き、
道が無ければ、自分の力で道を切り開く。
ーーー
田坂さんのメッセージが凄まじく伝わってきた。
大変読みやすく、2時間ほどでパッと読みきれた。
メモしたくなる言葉が多かった。
死と向き合い、生きてく事を奨励していた。
賛否両論かもしれないが、
成功者はみな、人生が一度きりで有限であることを自覚している。
そして、次の世代のために礎を築いて行こうとしている。
何を成し遂げたかではなく、何を見つめて生きてきたか。
ネット業界の成功者達の顔が思い浮かぶ。
志を抱いて生きるとは、プロフェッショナルな生き方をするということなんだと思った。 -
私は社会人2年目ですが、
特に若い人におすすめしたい一冊です。
一言で言うのであれば、
「人生の目的地はどこにありますか?」と
考えさせられます。
そのことを考えていった時に、
「幸せな人生」「悔いのない人生」ということが思い浮かばれることも多いかと思います。
本書にもあったことの中でも、
特に印象的だったこととしては、
・「苦難・困難・災難」のない人生が
本当に幸せな人生なのか?
・後何年生きられるのか?なんて
誰にもわからないけど、
いつか必ず死が来ることは
決まっているわけだから、
今日を最善で生きることが
大切なのではないだろうか?
と考えていくと、
「人生の目的地」に対して、
今までとは違った観点から確信を深めることができる一冊になりました。 -
一番印象的だった言葉がある。最澄の「一隅を照らす、これ国の宝なり」という言葉だ。
人は何を成し遂げたかでなく、何を見つめて生きていくのか。それはどんなに小さなことでも、見つめているものに意味があり、それが自分の人生を生きる意味となる。
来年から社会人になることもあり、この本の内容と言葉を1つの価値観として大事にしていきたいと思った。 -
過去も未来もない。永遠と続く今があるだけだ。今を生ききれ!この言葉がとても心の中に響いた。
人生で大切なのは、成敗ではなくどれだけ今を濃く大切に生きれるかだと思う。 -
■ひとことで言うと?
未来を拓くためのカギは「人間成長」の意志
■キーポイント
・志=世のため人のために何かを成し遂げる意志(使命感):自己成長 → 他者との相互成長 → 人類全体の成長
・生きる → 生き切る:「人生は歯磨き粉のチューブみたいなもんさ。(魅音)」
・成功と成長:成功は約束されていないが成長は約束されている -
聖光学院・斎藤智也監督が講演会で紹介して下さった本。
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B159.7-タサ
300704269
医療福祉系を目指す若き皆さん、筆者の言う人生「3つの真実」を胸に銘記することを、心より願います。そして、各々の人生を大いに切り拓いてください。迸る熱き『志』を抱き、世のために貢献しようとする使命感が、赤赤と燈ることでしょう。 -
志とは?
与えられた人生において、己のためだけでなく、多くの人々のために、そして、世の中のために、大切な何かを成し遂げようとの決意。
志を抱いて生き続ける。
= 山の登り方を知る
人生において、
「成功」は約束されていない。
「声」に耳を傾けること
= 「意味」を考えること
時間の長さ(平等)と密度(不平等)
※ 長い人生が幸せな人生とは限らない
~ メモ ~
* 苦労や失敗や挫折があったからこそ、こうして成長できたと言える人生
* 明日の「死」を覚悟して生きる。
* 「安逸」と「弛緩」 しない
* 「生きる」から「生き切る」へ
* この一日ではなく、この一瞬の覚悟
* 「感謝」 →「義務」 →「使命感」
* 命を使う(使命感)こそ「志」の原点
* 互いに成長することの心構えは正対。
【補足】
人生の日々を無為に過ごす「安逸」
一日一日を緩んだ心で生きる「弛緩」
宇宙の「歴史」を見つめて、生きる
- インフレーション宇宙論
【格言】
ラテン語: メメント・モリ 「死を想え」
英語: ノブレス・オブリージュ
義務を自覚する人間の高貴さ。
「一隅を照らす、これ国の宝なり」
天台宗 最澄
「成長」の最後の段階としての「死」
アメリカ精神科医 キューブラー・ロス
最も優れている国: 日本
1. 長期平和
2. 経済繁栄
3. 最新技術
4. 先進医療
5. 高度教育
まとめ
天の配剤に対する深い感謝をする
人生には、「成長」が必要。
高貴さから香りが生まれてくる。
「人間成長」と一人ひとりの「意識」変革により、前史を発展可能
「礎」となる覚悟を、決める。
「志」を次の世代に託する
- 世代を超えて、永遠に受け継がれていくもの。
「使命」: 命を使う。
最高の人生だったと言える生き方。