まずはこれ食べて (双葉文庫 は 33-03)

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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575526547

感想・レビュー・書評

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  • 学生時代の仲間で立ち上げたベンチャー企業。
    多忙で不規則な生活で食事はおろそかになり、社内も散らかり放題で殺伐とした雰囲気。

    そんな状況を改善しようと、会社に家政婦を雇うことに。
    やってきた家政婦の筧みのりは無愛想だったが、いつも心がほっとするご飯を作ってくれて――。

    現代社会の疲れを癒す、美味しい連作短編集…って紹介だったので、ほっこり気分で読み進めていたのに、重めの話も加わってきて、さらにこんな人間もいるのか!というような怖い展開に!!

    いやー、なんだか気疲れしちゃました(^◇^;)www

  • 美味しいものが出てくるだけで
    そのくだりが
    妙に色彩豊かで
    いい匂いまでしてくるように
    感じられてしまう。
    書影もすごくいい。
    ただ、ラストはちょっと
    好きじゃないかなー。

  • うわぁー!
    サイコパス柿枝!
    雪の降る北海道の森林に走り去るなんて!
    死んだら死んだで、それで一生人を支配出来るならOK!とでも思ったか?

    それにしても2億円のマンションをポンと買えるとは、1人少なくても6億×5人=30億円か
    IT長者か…良いなぁ~。

    辛ラーメンにスモークウィンナ
    やごま油、試してみましょ。

    2023年4月 第一刷発行

    目玉焼きには、九州の甘い醤油
    が最近のお気に入り。


  • 人ならみな誰かと繋がっていたいと思うもの。'私は一人が好き'と言う人も、人を疎ましく思う人も、人に危害を加える人も、そして人を支配しようとする人も、表現は違えどみな根っこは同じ。そして相手を通して自分の存在を確認する。これ人としての本能なんでしょうね。そんな思いの湧き上がる物語でした。
    食という欲求を美味しいもので満たされて、心の壁の隙間からぽろっと本音が出る人間臭さが心地よい。一方でサイコパスの存在がスパイスのように効いて味のある展開になっています。
    テンポ良く読める作品です。

  • 皆さんの感想を読んで予想外の展開とわかって読んでいたけれど、思っていた以上に想定外…。
    読書初心者としてはもう少し情景の描写が丁寧だと有り難いです…(私の想像力が足りないのか、???これ誰の発言なん???誰の行動なん???って何度かなってしまったもので)

  • 病院向けのシステムを提供する会社
    「ぐらんま」
    学生時代の友人同士で立ち上げたベンチャー企業

    田中(代表)
    伊丹(営業)
    桃田(エンジニア)
    胡雪(事務)

    ちらかり、不規則な生活を正す為に
    田中は家政婦の「筧みのり」を採用する

    みのりの温かい食事に
    彼らは大切なものを取り戻していく

    タイトルと温かい食事から
    ほっこりした内容かと思いきや
    ほろ苦さも味わえた

    過去と立ちきり前を向いて歩く勇気を貰った

  • その魔女はリンゴとともにやってきた が
    すきでした。
    リンゴとかバナナは
    焼いたほうがやさしくてすき。

  • 想像していたような、料理にまつわる心温まるストーリーのように、一筋縄で行くようなものではなくて少し私には合わなかったです。

  • 学生時代の仲間と作ったベンチャー企業「グランマ」。軌道にのりかかったこの会社が、ギクシャクとした雰囲気になった頃、筧みのりという訳ありの家政婦がやってきた。
    彼女の作る料理はシンプルだが丁寧で温かい。
    知らず知らず皆、彼女に心を許していく。
    そんな彼女のいつもの口癖が「まずはこれ食べて」 。
    気持ちのこもった美味しい料理は、人の心をも温かくする。料理の底力を改めて思い知らされた。

  • 面白かった!単話でも面白かったけど、後半に行くにつれてどんどん話が思わぬ方向に行って、ドキドキした。出てくるご飯も美味しそうで、出汁ちゃんと昆布から取りたくなった。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2005年『リトルプリンセス2号』で、第34回「NHK創作ラジオドラマ大賞」を受賞。07年『はじまらないティータイム』で、第31回「すばる文学賞」受賞。他の著書に、『母親ウエスタン』『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『幸福レシピ』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』「三人屋」シリーズ等がある。

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