まずはこれ食べて (双葉文庫 は 33-03)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575526547

感想・レビュー・書評

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  • 本の題名と表紙の絵から学生の友人たちで
    起業した企業が数年たってギクシャクし、
    家政婦のきめ細やかな対応や作ってくれる
    ご飯によって心からあたたまり、
    社員も穏やかになっていくって感じの
    ほのぼの小説か?と思ったら違ったwww。

    確かに家政婦さんが来ることにより社内の
    雰囲気も変わり、心から美味しいといえる
    ご飯を食べ社員の心も変わっていくんですが、
    物語の本質はそこではなかった。
    失踪した起業の中心だった人物がキーマンだと
    思ってたけどまさかそんな展開になろうとは
    読み終わるまでわからなかった。

    物語終盤までどうなるんだ!と思ったより
    ハラハラドキドキする展開だったし、
    まさかそんなところで繋がっていて、
    しかもそんなことを考えていたとは
    ほんとにクズな奴だなと憤慨しつつも
    エピローグで社長の田中が思い描いた
    ことが実現されていたことと社員達が
    とらわれていた事から解放され自由を手に
    入れた事に心からよかったと思いました。

    筧さんが言ったように一定数まわりを
    ずる賢く利用し引っ掻き回す奴って
    いると思う。そしてほんとに残念なことに
    そういう人って先見の明というか
    ある一定の成功を収めるんですが、やっぱり
    結局ダメになる人が大多数なんですよね。
    作中もほんとにそうであってよかった。

    あぁ~一気読みしちゃったけど面白かった。

  • ほっこりする話かと思えば、
    最後の方で、予想外の展開が起きる話で衝撃的でした。

    人それぞれの過去や苦悩などがあり、それに向き合う姿がとても良かったです。
    過去に縛られずに、今を大切に生きることを学ばせてくれる小説でした。

  • ほのぼのした話かと思ったら予想外の展開で驚いた。筧さんの料理はどれも庶民的で身近に感じた。

  • 初めて作者。
    ほっこり系かと思ったら、がっつり仕込まれてた。
    そんな背景ぶっこんで来るとか聞いてない(泣)
    え、さらにそれも被せてくるの(泣)

    群像劇だけど、最初の話から「こいつ面倒くさい……」てキャラでどうしようかと思いつつ読んで、ご飯は美味しそうだけど、途中から不穏過ぎる。

    上手なんだけど、これ最初に読むのは失敗したかも。
    ていうかもう現代物で普通の人が主人公の奴は思わぬカウンター喰らうからもう読むの止めようかな……
    次読む予定のもちょっとヤバいかも。

    カバーデザイン / 鈴木 久美
    カバーイラストレーション / マメ イケダ
    注記 / 文庫化にあたり加筆修正

  • 原田ひ香の食べ物小説だから「ランチ酒」シリーズのような内容かと期待しているならやめたほうが良い。

    ベンチャー企業に家政婦派遣で来た主人公の筧が、そこで働く若者たちに食事を通して心を通わせるという話かと思えば人間関係を深掘りすることもなく直接物語にも絡まないな無戸籍者を出したり、挙句の果てに失踪した元同僚は周りの人の感情を操って悦に入るとんだサイコ野郎でというオチ。

    いつから自分はサスペンス小説を読んでいたんだ…?

  • 文字が美味しかった!原田ひ香さん大好き

  • 闇。でも結局人は美味しいご飯を食べるために生きている。鹿のあたりが1番衝撃。
    ☆桃田にとっては、世の中のほとんどすべてほ物事は「プログラム(ソフト)があるかないか」「ないなら誰かが作っているのか」「いないなら、自分に作る気があるのか」と言う3項目でできている。そして、もちろん、自分で作る気がない、もしくは興味がないならすぐに忘れる。

  • 意外な終わり方で驚く。

  • グルメ小説(?っていの?)のほっこり系かと思いきや…
    料理は美味しそうだったけど。
    意外な方向に話が進んでいったなー

  • 想像していなかった結末だった。
    だから、最後どうなるか気になってしょうがなくて一気に読んでしまった。

    原田ひ香さんの小説は、とても身近なシチュエーションがテーマであり、登場人物の気持ちや行動が丁寧に描かれていて、とても読みやすく、私はすきだ。

    この本の結末に対して、人を簡単に信じ込んではならないなという危機感をおぼえた。

    また、お米と出汁の偉大さに共感した。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2005年『リトルプリンセス2号』で、第34回「NHK創作ラジオドラマ大賞」を受賞。07年『はじまらないティータイム』で、第31回「すばる文学賞」受賞。他の著書に、『母親ウエスタン』『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『幸福レシピ』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』「三人屋」シリーズ等がある。

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