砂漠に花の降るように ~世界で一番愛しいオメガ~ (二見書房 シャレード文庫)
- 二見書房 (2019年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576190242
感想・レビュー・書評
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オメガバースもの。
勤めていた会社が倒産したのを機に一人アラブの国を訪れた泉生。
観光中にこれまで重いヒートに見舞われた所に泉生に手を差し伸べてくれたのは、この国を統べる王子のサイードで…。
オメガバースものにしてはアルファのザイードがEDとかオメガの泉生が推しの強さとかが面白かった。
ザイードが泉生の隠すことの無い心のままに行動し話をする所に次第に惹かれていき、そしてとアルファでありながらも覚醒していないけれどザイードが何者であろうとも好きと求める泉生がとある出来事で危機に陥ったけどしっかりと結ばれて良かった。
ラストは甘々で幸せな未来を築いていけると。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
砂漠の国の王子×わんこ系ハーフ日本人
オメガバース
会社の倒産を機に砂漠の国へ旅行した泉生。豪華な屋敷の前で通り過ぎた王子を見かけたことによりヒートを起こしてしまいます。そして何事だと出てきた王子にあなたは運命だと抱きつく泉生。王子は彼を抱き止め、さらに自宅で保護してくれました。
しかし運命だ好き好きと懐いても、第三次性徴(発情期のこと)が来ていない王子はオメガのフェロモンがわかりません。グイグイ来る泉生に根負けして結婚だけならしてやるという王子も徐々に絆され可愛いがるようになり…。
スパダリ…?
いや、スパダリではあるのですが、受けが攻めを溺愛して熱烈に愛を囁くのはなんというのでしょう。新しいです。かなり強火の受け。楽しかったです。
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オメガバースって言うのですか?
よくわからないけど、オメガとかアルファとかのね…最近の流行?読んで面白かったことがあまりないので、敬遠しがちですが、わりと好きな海野さんでもしっくりこなかったです。
アラブへの旅行中に突然のヒートを救ってくれたのは王子サイード。
運命のつがいだと泉生は感じるが、一方サイードはアルファでありながら、フェロモンの匂いがわからない。
気持ちは通じても、つがいになることは拒まれる。それはサイードとつがいになってしまうと泉生が他のアルファとつがうことが出来なくなってしまうからで… -
海野幸先生の作品で一番好き。
何度読み返してもまた読みたくなるほど私のツボを押しまくってくれました。
是非とも一度でいいから読んで欲しい‼️ -
オメガバース×アラブもの
運命とか強制的なシステムがオメガバースにはあるのだけれど、匂いが分からないアルファ×猪突猛進系オメガ(おバカっぽいけど実は理性的)という面白い設定で好きになる過程も丁寧に書かれていて、アラブっぽい世界観な現代とファンタジーが入り混じり面白い作品でした。 -
オメガバース、苦手なんだよな…、と思いながら読んでましたが、そのオメガバースの決まり事を上手い具合に扱って、主人公たちの(特に受の)魅力につなげていたのがとても良かったです。
運命のつがいに対する、抗えない不条理ともいうべき求愛心理を、言葉と態度でしっかり表していく受がとにかく可愛い…!
読者が感じるその可愛さが、自然と攻の気持ちにシンクロしていくので、話の展開も萌えました。楽しかった!