(011)わたしが正義について語るなら (ポプラ新書)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591137352

感想・レビュー・書評

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  • 日本一有名な正義のヒーローを生み出した人は正義というものをどのように考えていたのだろうかと読み始めた。
    信念のようなものと柔軟な発想を併せ持った人なんだなと思い、言葉ひとつひとつに強い力を感じた。

  • やなせたかしの人となり、生き方がよくわかる。正義は振りかざすものではないと言うメッセージがキチンと伝わってくる。

  • 幼い純粋な時代にアンパンマンに触れることができて本当によかった。正義というと偽善ぽく感じられるときもあるけれど、この本で語られているのは素朴だけど大事な正義なのだと思う。

  • 「正義とは何か。傷つくことなしには正義は行えない」

    アンパンマンを通して、一貫したメッセージを子供たちに送り続けたやなせさん。
    こんなにも謙虚で人間臭い人だったのかと、読みながら幸せな気分になれる一冊。
    正義とはどういう事なのか、曖昧な世の中だからこそ多くの人に読んでもらいたい。

  • 『私が正義を語るなら』と題していますが、それに続く言葉は『一通りを語ることになる』と続くのではないかと思いました。
    やなせさんの人生について、代名詞作品アンパンマンの制作について、アンパンマン制作を通して伝えたかった正義をメインに帯やタイトルを飾っていますが、魅力的なキャラクターを作るとは何か?にも焦点が当てられており、読んで学ぶものが多い。ありがたい一冊です。

  • 子どもができておもちゃ屋さんに行って気付いたのですが、「アンパンマン」はそれで一つのコーナーができるぐらいのもはやカテゴリーとも言えるところに来ています。

    「アンパンマン」と言えば、お腹の空いた人に自分の顔を食べさせて力が出なくなる、顔が濡れたり汚れたりすると力が出なくなる、あまり強いとは言えないヒーローですが・・・

    その作者で先日亡くなったやなせたかしさんが、どうして「アンパンマン」を生み出したのか?を書いている本です。

    「アンパンマン」という誰もが知っているキャラクターを生み出した人とは思えぬ謙虚さ、見習いたいものです。

  • 非常にシンプルな結論から、多彩なキャラクターと表現を産み出すやなせたかしさん。

    ネットや雑誌等で断片的に読んでいた、彼の思いが
    まとまった形で読めたので良かった。

    子供向けのお話を、子供をなめずに作っているその姿勢に
    真っ直ぐさ、誠実さを感じた。

  • アンパンマンの作者として言わずと知れたやなせたかし先生が、正義について語った貴重な本。
    正義は時代によって変わる。変わらないのは献身と愛
    正義の味方はなぜ飢えた人々を助けないのか、助けるべきであろう
    正義の味方は自ら傷つかなくてはならない
    正義の味方は威張ってはならない
    悪にも正義の心はある
    などなど、深い情報が満載です。
    こういう正義があいまいな時代だからこそ読むべき本です。

  • 真の正義は「自分こそが正義!」だなんてことは言わない。

    真の正義を実行する人は孤独で、誰かに褒められたりしなくて、傷ついてばかりいる。

    真の正義は献身と愛である。

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著者プロフィール

1919年生まれ、高知県出身。百貨店宣伝部にグラフィックデザイナーとして勤務の後、漫画家・絵本作家として活動を始める。絵本の作品に『やさしいライオン』『チリンのすず』『あんぱんまん』(フレーベル館)など多数。2013年永眠。

「2022年 『アンパンマンかみしばい③』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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