リアルプリンセス (ポプラ文庫 ん 1-13)

  • ポプラ社
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本棚登録 : 361
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591162767

作品紹介・あらすじ

生まれたときから鍋をかぶせられて過ごすことになった女性が幸運をつかむまでの笑って泣ける物語や、少女の残酷な初恋を描いた物語、37歳でようやく妊娠した女性に訪れた、思わぬ出来事と温かな奇跡を描く物語など、作家さんの個性とともに、さまざまな境遇の女性たちの悲喜こもごもを共感をもって味わえる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 読後感、あんまりよくない

    アンソロジーって...
    すごく好きなのを見つけられないと
    がっかりしてしまう...

  • お姫様の宝石のような美しい話ではなく、「リアル」プリンセスとして生々しい残酷さがどの話でもそれぞれの手腕を発揮して満足感のあるストーリーをつくりあげていて面白かった。

  • 「頭に鍋、心に絶望」。これ好きすぎた。
    事情は全く笑い事じゃないんだけれど、この全ての不幸を笑いへと変えてしまう術さえあれば、絶望さえ希望に変えてくれる気がするんだ。
    人は抱えているものがあるからこそ、他人の痛みにも気付ける。繊細過ぎるほど見え過ぎてしまい苦しくなってしまうが、それにまた気が付き支えてくれる人の存在が、自分のこれまでを正しいと証明してくれている。いつか己の滑稽さを胸を張って、これが私の生き様だと話したい。
    リアルプリンセスの始まりがこの物語で、読み手に確かなパワーを与えてくれ、私の中では一番好きなお話でもありました。

    私の好きなプリンセス達は、必ずしもハッピーエンドになるとは限りません。悲しい別れもあります。でも彼女達に共通していることは、ガラスの靴が脱げようとも、裸足で傷だらけになりながらも、なりふり構わず駆けていく気持ちの強さを持ち続けていることでしょうか。
    強さは美しい。白馬もかぼちゃの馬車も、もう必要ない。この足で歩いていくの。

  • 100冊ビブリオバトル@オンライン延長戦で紹介された本です。オンライン開催。
    2020.08.22〜23

  • 6人の作家によるアンソロジー。
    寺地はるな「鍋かぶり」
    飛鳥井千砂「歩く12人の女」
    島本理生「ラプンツェルの思い出」
    加藤千恵「正直な彼女」
    藤岡陽子「あの人は海を捨てた」
    大山淳子「夢のあと」

  • アンソロジー

    「鍋かぶり」言いたい事はわかる。わかるけど、ポカンとしちゃった。

    「歩く12人の女」優しいお話しだったけど、最後の一文謎。

    「ラプンツェルの思い出」島本理生らしいかな。上手く世界を使う。

    「正直な彼女」自分が選ばなかった道シミュレーション。する事あるよね。意味ないのはわかってるのに。

    「あの人は海を捨てた」一番好きだった。藤岡陽子さん、他の本も読んでみようと思う。ずっとあの人の指す人が元カレだと思って読んでたけど違ったみたい。

    「夢のあと」これはハッピーエンドなのかしら?
    確かに「眠ってる間に生まれてくれないかしら」とは言ったけど。まぁ、でも、ハッピーエンドなのかな。

  • 短編で読みやすかった!

  • 自分の記憶の中のプリンセスたちは、すっごく苦労して、必ずステキな王子様と出会い、キラキラの世界の中心で愛を叫んで、最終的に幸せになっちゃう

    でも、本書の主人公たちとキラキラプリンセスたちがイマイチつながらない
    現代世界って、ずっと複雑で残酷なんだろうか

    キラキラプリンセスの先入観を取っ払って読むと、面白い
    個人的には、「正直な彼女」が好きだ



  • 現代のプリンセスストーリー。
    おとぎ話は時に理想で、時に残酷。

    「ラプンツェルの思い出」よかったな。島本理生っぽい生々しい空気感。

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著者プロフィール

1977年佐賀県生まれ。大阪府在住。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『わたしの良い子』、『大人は泣かないと思っていた』、『正しい愛と理想の息子』、『夜が暗いとはかぎらない』、『架空の犬と嘘をつく猫』などがある。

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