- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591169032
感想・レビュー・書評
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遊園地は、すべての人を笑顔にさせる不思議なテーマパークである。
これは、遊園地で働く者たちの日々葛藤している悩みなどを外部からの見守り⁇によって前向きな方向にと導いていく物語。
けっして誰かが助ける…というわけではなくほんのちょっとしたきっかけで気づかせてくれるという、
遊園地という設定ならでは…だと感じた。
月曜日からひとりずつ繋げて1週間で完結する。
特に水曜日の清掃スタッフの篠塚八重子さんの話は胸にくるものがあった。
日曜日の完結で、息子さんの「おにぎりのサイン」には泣いた。
とても温かな気持ちになった。
自分自身を否定するのではなく、これが私なんだと言えるようになりたいと思った。
今さらこの歳で性格を変えようなんて、できるはずもないのだから…。
まずは、前向きな気持ちで。 -
皆大好き(関西限定?)“ひらパー”こと〈ひらかたパーク〉。
昨今は岡田(准一)園長でお馴染みですが、個人的には数年前のブラマヨ小杉さん扮する“ひらパー兄さん”が好きでした。
と、いうことで、本書はそんな〈ひらかたパーク〉をモデルにしたとされる、大坂北部にある遊園地〈ほたるいしマジカルランド〉を舞台にした群像劇でございます。
遊園地というと、基本的には楽しい場所ではあるのですが、そこで働くスタッフの方々の心の内は必ずしも明るいものではないようで、彼らの抱える鬱々とした心模様を月曜日から日曜日までの連作で綴られる構成です。
個人的には、拗らせ男子・村瀬君のパートが好きでしたね。
ちょっと面倒くさいヤツだけど、色々不憫な彼を応援したくなりました。
対して、そんな村瀬君が愛してやまないメリーゴーラウンドを担当する三沢(呼び捨て)のパートは、彼の薄っぺらい人間性に「な ん や コ イ ツ(怒)」と、最初は嫌悪感を抱きながら読んでいたのですが、そこは寺地さん、このままでは終わらせません。
この章の終盤で、仲間の損得勘定なしの素朴な優しさに触れた彼が、大切なことに気づきそうになるシーンで不覚にもグッときてしまいました。
“まさか三沢君(君づけに昇格)で目頭が熱くなるとは・・”と、彼も根が悪いヤツではなかったってことが解って良かったです。
そして最終章の「日曜日ーーすべての働くひと」では、ガーデナー・山田さんの奥さん・照代さんが最高すぎてウルウルきてしまったり、ずっとしんどい人生だった清掃スタッフの八重子さんに訪れた、小さな奇跡に胸がいっぱいになったりと、“世の中、捨てたもんじゃないかも”と思わせてくれる素敵な内容でした。
そういえば、最近遊園地(テーマパークにあらず)に行っていないなぁ・・この本を読んで、何だか遊園地に行きたくなっちゃいました~。 -
大阪の遊園地の一週間を働いている人を各章の主人公にした構成。
各章が曜日になっててラスト章が日曜日のライトアップイルミネーションで大円団(*´꒳`*)
二階建のメリーゴーラウンドの装調も素敵です。
寺地さんやっぱり良いセリフ出て来ますね〜
「自分を幸せにできるのは自分だけやもん。
幸せにするとかなんとか、ちょっと思い上がってる
んちゃう?」
私も久しぶりに遊園地に行きたくなりました(〃ω〃)-
みんみんさん、こんばんは!
フォローといいねをありがとうございます。
こちらからもフォローさせていただきますので
よろしくお願いします...みんみんさん、こんばんは!
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よろしくお願いします。
みんみんさんのことは、あちこちのコメント欄で
お見かけしていたので嬉しいです(*^^*)
私もこの作品読み終えて
遊園地行きたいなぁ~って思いましたよ♪
寺地はるなさん、私も大好きです!2023/12/22 -
2023/12/22
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大阪北部の蛍石市にある遊園地「ほたるいしマジカルランド」で働く人々が色々悩みを抱えながらも仕事を頑張る姿が日替わりで描かれる。それぞれが肩肘張って抱えていた重荷が小さなきっかけで軽くなる瞬間が温かくて良い。清掃員の篠塚さんの「おにぎり」が通じた所は染みる。自己評価と他の登場人物視点でとの違いが語られたり少しずつ人々が繋がっていくのも楽しい。名物社長の市子さんが冒頭突然入院するので遊園地が閉園する流れか?とちょっとどきどきしていたけどその状況でも従業員を想い、対応に精を出す姿は素敵だった。もっとエピソード欲しかったな。ところで菊人形あったり出身女優がイメージキャラクターになる遊園地という事で、想像するのは某兄さんがいる遊園地でよろしいですよね?
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寺地さんらしく肩の力を抜いて生きていきなさいとエールをもらえる本だった。名物社長の国村市子が率いる「ほたるいしマジカルランド」。市子は『なんのためにもならないものがごくあたりまえに存在する。存在することを許されている。それこそが豊かさだ』と断言している。コロナ禍当初の頃、繰返し、繰り返し叫ばれていた「不急不要以外は外出しないで下さい」を聴くたびに、疑問を持った。誰が不要不急じゃないを選別するのだろうか。新約聖書に「人はパンのみにて生くるものにあらず」とあるように、人間は物質だけではなく精神的にも満たされることを求めて生きているのにと・・・。
繰り返される日常を淡々とやり過ごすコツは、あれこれ考えずに、今目の前の仕事をきちんとやりとげること。
目から鱗! -
みんな違ってみんな良いって本当だなーって思わされる話でした。遊園地で働く個性豊かな人たちのことを、それぞれの視点から描かれていました。
特に好きだったのは、退職間際の園芸のおじちゃんの話。この著者は一見無愛想だけど、実は愛情深いおじさんのキャラクターがいつもとても良い味出してる気がする。だいだい好きな登場人物になる。笑
今回も最後の奥さんとのエピソードで心があったかくなってやられた。あの夫婦最高!
でも1個気になったのは、清掃のおばちゃんのこと。なんか元旦那に言われてたのむかつくし、もっと幸せになって欲しい。女性のことを見下す男性が大嫌いなんだと改めて分かった。本読んでるだけでむかつく。野上の食堂のおばちゃんと今後もあたたかい交流がありますように…
好きなものを話す時ってたしかに笑顔になるし、幸せな気持ちになるよね。人に接する時にも、その人の好きなものを聞くのって結構良いのかも。
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寺地はるなさん、2冊目。
前に読んだのが普通だったので、ちょっと不安を覚えつつ。
ほんわり系苦手なんで、怪しみながら。
最初はお仕事小説だなぁという感じ。
読み進めていき、これはつまんないかも、この先読めるだろうかと不安になりつつ。
でも中盤からはすっ飛ばすこともなく読めました。
おまけに最後は
ウルっときて泣いちゃいました。笑
いろんな人が出てきて、みんな違ってみんないい。
みんな違うから面白い。
そうやなぁと思った。
ちなみにこの本には女優さんが出てくる。
私がずっと好きなのは黒木華ちゃん。
全然関係ない。笑 -
みんな違ってみんないい。みんなそれぞれの人生があり、ドラマがある。他人と比べなくてもいい。
久しぶりの読書でした^. .^ ੭
あまりにも同じ感想を持ったので思わずコメントしてます。
私も一番心に刺さったのは星哉の両親の話です。
おに...
あまりにも同じ感想を持ったので思わずコメントしてます。
私も一番心に刺さったのは星哉の両親の話です。
おにぎりのサインのシーンが一番泣けたのも同じです。
自分ではうまくまとめられなかったのでレビューには書かなかったのですが。
チーニャさんのレビューを読んで感動が蘇りました。
何だか嬉しくてフォローさせていただきました。
よろしくお願いします^_^
コメントありがとうございます。
たくさんの感想の中から、コメントしていただき、とても嬉しいです。
実は私はコメントいただいた...
コメントありがとうございます。
たくさんの感想の中から、コメントしていただき、とても嬉しいです。
実は私はコメントいただいたことが、はじめてなもので、舞い上がっています、今。
ほたるいしマジカルランド、とても良いですよね!!この気持ちをムク助さんと共有できたと、知ることができて、感激しています。
これからも、ムク助さんの感想や、本棚を拝見させていただき、色んな本を読んでいきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。ありがとうございます。
喜んで頂けて私もとっても嬉しいです!
感激して頂けるなんて・・・^ ^
思い切ってコメントして良かったです...
喜んで頂けて私もとっても嬉しいです!
感激して頂けるなんて・・・^ ^
思い切ってコメントして良かったです♪
私もチーニャさんの感想を参考にさせていただきますね。
ありがとうございます!