カイジ 「命より重い! 」お金の話

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  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763132970

感想・レビュー・書評

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  • 主にお金を守ることに関しての記述。
    騙されないために、という感じ。
    基礎的で読みやすいので、お金に関するリスクを感覚的に理解したいという人にはおすすめ。

    ただお金の基礎を体系的に理解するには至らない。
    基礎から体系的に理解したいのであれば、YouTubeでリベ大を見た方がいい。

    あくまでリスクに閉じて感覚的に理解したい人向け。

  • ふむ

  • カイジを題材にした、お金だけでなく、いかに騙されずに生きていくかの重要性を説いた本。ギャンブルや宝くじは必ず損することになっているが、つい買ってしまう人間の心理、騙されないぞと思う人ほど、いざ騙されると強く信じ込んでしまうことなど、肝に銘ずることが多い。
    限界効用逓減の法則

  • まあまあ。

  • 知る人ぞ知る名作、カイジ。。。
    単なる漫画というエンターテインメントの一つとして捉えるのはもったいなく、個人的には様々なゲームのハラハラドキドキの展開はもちろんのこと、それ以上に、人の心のありよう、お金に関する考え方、ひいては人生についても考えさせられる漫画です。

    そんな漫画をベースに様々はお金にまつわる話を展開している本書。
    鋭い切り口で事実を見せつけてくるので、現実を見たくない方は要注意です(笑)


    著者の木暮太一氏は、慶應義塾大学 経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立された方。現在は教育コミュニケーション協会 代表理事も務めている。
    学生時代から難しいことを簡単に説明することに定評があり、大学時代に自作で作った経済学の解説本が学内で爆発的にヒット。現在も経済学部の必読書としてロングセラーに。
    相手の目線に立った話し方・伝え方が、「実務経験者ならでは」と各方面から高評を博し、現在では、企業・大学・団体向けに多くの講演活動を行っている。
    (参考URL:https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%A8%E6%9A%AE-%E5%A4%AA%E4%B8%80/e/B0048ZM0DI/ref=ntt_dp_epwbk_0



    本書では結構ズバズバ経済について話が進んでいきますが、主旨は「知らないで怖がるよりも、知ることで武器にしていこう」ということだと思います。

    本書の中でも以下のように書かれています。
    =====
    経済を知ることでより良い生き方を選択出来るようになる
    =====
    経済は、私たちの生活そして生き方という、なんだったら子孫繁栄、そして「遺伝子を残す」という生物としての一番大切な役割にも直結しているにもかかわらず、あまり気にされない方が多いです。
    意識しないでも回っているからでしょうか。しかし、普段意識しないくらいに当たり前になっているものだからこそ、しっかりと学んでいく必要があるのだと思います。


    私自身も事業を志す前は、正直経済に興味がなく、実際に学び始めて色々知る中で多くの衝撃を受けてきました。
    今でもお金が全てではないと明言できます。しかしその一方で自分を含め大切な人を守るためにはしっかりとお金を稼ぎ出す力をつけておく必要も感じています。

    =====
    お金で幸せは買えない、でも自由は手に入る
    =====
    正直、お金で自由が手に入るかというと、なんとも言えないですが、お金により自身の選択肢が広がることは確かです。


    最後に、意外と知らなかった(あまり考えようとしてなかった)マメ知識として以下を載せておきます。
    詳しく知りたい方は、調べるか本を読んでみてください。
    =====
    消費者ローン利用経験者
    8人に一人
    1500万人

    ワーキングプア
    705万世帯 200万以下

    サラリーマンの平均給与
    1999年467万円
    2011年409万円
    月収50,000ダウン
    =====

    ちなみに、サラリーマンの平均年収は平成21年を底に、一応は上がっているが、一応です。(そして平均なので内訳詳細は分からない。)
    (参考:https://heikinnenshu.jp/country/japan.html

    ちなみにちなみに、平均年収は下がっているが物価は上昇している。
    (参考:http://www.garbagenews.net/archives/2064125.html

    詳細な内訳もなく平均してしまっているので、ここの数字だけをとってどうこういうつもりもなですが、全体感としてこのような傾向があると知っておくことは無駄ではないと思います。

  • お金を貯めるには
    オフェンスかディフェンスがある。稼ぐか貯めるか。

    顕示欲 みせびらかしの消費に注意
    限界効用逓減の法則 満足感はだんだん減る
    4杯目のビールは悪魔的には美味くない。せいぜいまあ、うまいレベル。

    金額が増えるほど人は1円を軽んじていく。
    根保証に注意。期間内であれば限度額まで何度も借金ができる。
    保証人依頼されたら?先ずは身内に相談してみなよと言う。
    うまい話は経済学的にありえない。リスクとリターンはやがて釣り合う。

    機会費用 バイト行ってれば5時間働いていた時間。
    1円あたりの満足感。 点数割るお金。柿ピービール焼き鳥。

  • ◯お金に必要な4つの知識
    →稼ぐ、貯める、使う、守る

    ◯お金で幸せは買えないが、「自由」は手に入る。

    <・・・・・・・・・・・収入について・・・・・・・・・>
    ◯日本社会の給与構造=必要経費方式(年功序列型)

    ◯これからの日本社会は
    必要経費方式+一生保障型から
    必要経費方式+期間限定型に移り
    利益分け前方式に変わっていく。

    ◯ご褒美思考で「買うこと」が目的になっていないか?
    そして、将来の見通しは大抵甘くなる。

    〇限界効用逓減の法則=同じ満足感を得るためにより良い物を望んでしまう。

    〇金額が増えれば増えるほど人は「1円」を軽んじ、浪費を加速させてしまう。

    〇そのうちに参照基準点(当たり前だと思うレベル」が上がり、浪費をやめられなくなる。

    〇基本的に個人の借金の中で「いい借金」は存在しない。
    (借金した分リターンは返ってきたのか?)

    〇世の中や人間の思考は浪費を加速させるようにできている事にまず気づくべきである。

    <・・・・・・・・・・お金を自分で守る・・・・・・・・>

    〇借金の返済には元利返済方式と元金返済方式がある。

    ◯借金の利子に付き方には
    単利=元金にのみ金利がかかる  と
    複利=元金+利息分に金利がかかる2種類がある。

    〇リボ払いも複利方式である。

    〇色々なローン、返済方式があるが、必ず金融業者にメリットはある。

    〇連帯保証人が破産への入り口である。
    借入限度額を保証する「根保証」には特に注意しなければならない。

    〇契約は紙が全てである。
    (契約書は作成側に最大限有利になるように作られていると考える)

    <・・・・・・・・・・・投資について・・・・・・・・>

    〇1円の支出に対して、1円以上のリターンを稼ぐのはギャンブルも投資も同じである。

    〇筋のいい投資(ギャンブル)とは
    期待値(勝つ確率×もらえる金額)が高く、
    親(胴元)の取り分ができるだけ少ないもの。

    〇投資で重要なのはリターンよりも「リスク管理」である。
    最大でどれだけの損失があるのか?コントロール可能なのか?
    それがわからないものは、避けなければならない。

    〇うまい話は経済学的にあり得ない。
    →利潤率低下の法則 リスクとリターンはいづれ釣り合う
    (※規制や独占がない場合)

    〇それでもうまい話をもらえる場合
    ①相手の狙いは何なのか?
    ②ハイリスクハイリターン

    <・・・・・・・・・・勝利を呼ぶマネー思考を身に付ける・・・・・・>

    〇借金は将来の自分の収入からの前借りだと考える。
    →現在割引価値の考え方で捉えると、利子の分だけ、本来手にしていたはずのお金をエグられたことになる。

    〇サンクコスト=返ってこない費用(なかったことにした方がいい費用)
    機会費用=他の事が出来なかったために損をした金額

    ◯最悪の事態が起こった時の対処法を考えておく。
    (どんな仕組みにも、必ずアキレス腱はある)

    ◯「致命的な負け」をしないようにする。
    →自分が負けられる範囲・限界を知り、撤退の判断を間違わないようにする。

    ◯保険に加入することも、リスクを限定することである。

    ◯お金を正しく使いたければ、「一円当たりの満足感」を意識すると良い。

    ◯いくら貯蓄しても、将来の不安が消えることはない。

    ◯心の肥満を防ぐために、欲のコントロールをする。

    <・・・・・お金に振り回されないために・・・・>

    ◯お金を持っていると上、そうでないと下に見られることが多い。

    〇お金だけで人を救うことはできない。仕事を通して社会の中で自立しているという自覚が、人を貧しさから救う。

    〇「変化に慣れる」
    どんな変化にも適応できる能力を身に付けておくことで、一生働き続けることができる。

  • ・借金の返済方法は2種類(元利定額、元金定額)
    ・金利も2種類(単利と複利)
    →利息の支払いをしている間は元本の返済に手がつけられない
    ・リボ払いで分割→分割すればその分利息が増え、借金は増える
    ・分散している借金を一箇所におまとめ
    →利率は減るが、総額が抵当を取れる金額になる
    =>借金はいかなる理由であっても借り入れ時より返済時の支出が増える。
    子どものため、自分への投資であっても、利息分を考慮しても、借り入れしてまで儲けになる借金か、よく判断すること。

  • まあ面白い

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著者プロフィール

1977年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。学生時代から複雑な物事を言語化し、シンプルに表現することに異常な執着を持ち、大学在学中に『資本論』の解説書を自作し学内で大ヒットさせる。リアルな現場と経済学の両面から、個人が幸せに生きるための働き方を分析し提言している。コミュニケーション、投資、個人ビジネスの立ち上げ手法を構造化・言語化し累計5万人以上に指導。また出版コンテンツへのコンサルティングも行い、延べ1000冊以上プロデュース。著書には、『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』(講談社+α文庫)、『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話』(サンマーク文庫)ほかがある。趣味はハワイ。


「2022年 『その働き方、あと何年できますか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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