カイジ 「命より重い! 」お金の話

著者 :
  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763132970

感想・レビュー・書評

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  • めっちゃおもしろかった
    一気に読んだ
    初心者でもわかりすぎるくらいわかった
    1円の価値が軽くなる話が怖い
    サンクコスト=返ってこないお金はなかったものとする

  • カイジといえば、身一つとなり、生きていくためにお金を稼ぐしかない、まさにギリギリの日々を生きる漫画の主人公。
    日本経済は複雑ですが、マンガを例えにしながらのお金について解説は、わかりやすく頭に入ります。
    読み進んでいくごとに、彼の捨身の人生は、決して人ごとではないと思えてきます。

    まずお金は「稼ぐ」ことだけでなく「守る」知識も大切だということ。
    その割に、巷に数あるマネー本は「稼ぐ」と「節約する(貯める)」といった2種類のオフェンスのテーマばかりで、ディフェンスの守り方について書かれた本はほとんどないのだそう。
    そのため、日本人はお金のまもり方と使い方が上手ではないそうです。

    お金の問題は、どんな形でやってくるかわかりません。自分が気を付けていても、知人がお金に困る場合もあります。
    自己破産する人の10人に1人は、連帯保証人になったのがきっかけなのだそう。

    また、消費者ローンを利用している人は、多くが家族に相談していないとのこと。
    そのため。知人に保証人を頼まれた場合には、家族はなんと言っているのか聞き、まずは身内に相談するよう勧めるのがよいそう。

    「カイジ」を数ページ読んだだけで、この漫画は日本国民にとって大切な本だと感じたという著者。
    日本の学校ではマネー教育が殆どされないため、お金の大切さも怖さも知らずに社会に放り出されることの危険性を説いています。

    お金は自分が働いた成果で、買い物は、自分の労働と引き換えのものだということ、また借金とは、業者に借りているわけではなく、未来の自分から借りるお金であるということを忘れてはならないとのこと。

    お金の情報に疎い私たちを不安にさせるような情報が多いですが、知ってよかったと思えるものばかり。
    お金のために身体を張るカイジたちの数々のエピソードを紹介しながらも「本当は、お金なんかより命のほうが重い。お金のために命と人生を棒に振るなんてことがあってはならない」と語る著者の真剣な語りかけが素直に胸に響く一冊です。


  • カイジのエピソードからお金のリテラシーを高める本

    以下、読者メモ

    消費の欲求は小さな顕示欲から始まる
    ご褒美思考が欲望を加速させる
    満足感は麻痺していく同じ満足感に追いゼニ
    利子は早めに返す
    減税終われば計画繰り上げ
    投資は期待値で判断 手数料に注意

    サンクコスト
    帰ってこないお金はなかったものとする

    機会費用
    他のことができなかったので損をした額

    保険
    致命的にはまけない

    働き続ける能力に投資する

  • 社会人になったら、読むとよいかも。

  • 漫画カイジの内容とリンクするようにお金に関する著者の主張が繰り広げられる。
    金利の話や自分のお金を守る話は印象深かったが、クレジットカードが借金の入り口であるという主張は自分の考えと同じだった。
    商売は全て商売する側が有利になるような話やデータが散りばめられているためそれを鵜呑みにせずに冷静に反証できるような知識が必要であると感じた。
    また、住宅ローンも悪であるという考え方や、不動産投資に他人の資本から借りるのも悪であるという考え方は賛否両論あると思うが、儲けても儲けても幸せにはたどり着かないという理論で考えると納得がいく主張であるとも考えられる。

  • 読破冊数: 12/100冊

    ■こんな人におすすめ
    ・カイジが好きな人
    ・お金について厳しく突っ込んでほしい人
    ・投資?何それおいしいの?な人

    ■概要
    巨大企業と戦う青年を描いた大人気漫画『カイジ』に学ぶ、
    激動の日本経済を生き抜く知恵(amazonより)

    日本で消費者ローンの利用経験者が8人に1人!
    多重債務者は107万人!!

    マネーリテラシーがないと、人生がギャンブルになる!?

    「稼ぐ 貯める 使う 守る」
    時代の過渡期に生きる、我々に不可欠のスキルについて
    お金の本質や仕組みから切り込んでいる。

    カイジの漫画を例に取り、博打の勝率やローン地獄についても具体的に説明している、
    行き詰まり目白押しの、不気味だが目をそらせない1冊となっている。


    ■この本から学んだこと

    ・限界効用逓減の法則
    (満足感はどんどん減っていく。大好きなビールも1杯目、悪魔的に美味しくても2杯目は小悪魔程度。3杯目は・・言わずもがな・・・)

    ・金額が増えれば増える程、人は1円を軽んじていく
    (数千万円の家を買った場合
    ガレージの屋根数十万円がやたら安く感じ、よく考えもせずに発注してしまう。
    この感覚に身を任せているとお金を使う度にもっと使うことが簡単になり、消費癖が加速していく)

    ・うまい話はない!
    (リターンが大きいのは、リスクが大きいから!)

    ・世間はお金持ちを尊重し、偉い人として認識する傾向がある(アダム・スミス)
    (それでも、人を救ってきたのは「お金ではなく仕事」、「働き続けられる能力」!!)

    私は「100万円は1円玉が100万個集まったものだ」と言うことを忘れず生きていこうと思った!
    1円大事!!
    10円玉も100円玉もドルもユーロもみんな!!!


    ≪目次≫
    序章 ようこそ、クズのみなさま
    第1章 給料が少ない……? 現実を見ろ!
    第2章 金は、自分で守らねばならないのだ!
    第3章 知らないやつは勝負の前に負けている!
    第4章 圧倒的勝利を呼ぶ、マネー思考を身につけろ!
    終章 お金に振り回されないために、本当に必要な力

  • カイジは偉大。
    みんな漫画を読もう。

  • 小暮太一さんの本はハズレがない。

  • この時代に生きる私たちにとって必要なのは「稼ぐ」「貯める」「使う」「守る」というお金に関する四つの知識です。100万円を得るための「稼ぐ/貯める知識」と、100万円を失わないための「使う/守る知識」は同じだけの価値があります。

    収入以上にお金を使ってしまう理由をひと言でいうと、それは「顕示欲」があるからです。
    「顕示欲求を満たすためのみせびらかしの消費」つまり、人がモノを買う理由として、「他人にみせびらかしたい」「他人からよく思われたい」という欲求があるということです。

    現代では「よりよいもの」が次から次へと登場します。他の人の生活をみて、羨ましがり、「自分も欲しい!」「持っていないと負けた気がする!」といって、(本当は)大して欲しくもないモノにお金を使ってしまっていないか、今一度、自分に問いかけてみましょう。

    働いてストレスを溜め、そのストレスを発散するために働いて稼いだお金を使う。そしてお金がなくなるので、またストレスを溜めながら仕事をしなければいけない。何だか変だと思いませんか?そうやってお金を使っているうちは、一生その悪いスパイラルから抜け出せないでしょう。

    「自分が連帯保証人になっても、誰にも迷惑はかからないでしょ?」と考えている人もいますが、大きな間違いです。もしあなたが死んでしまったら、家族に負の遺産を残すことになります。あなただけの問題ではないのです。

    独立したければ、その前に契約書を読めるようになっておくべき。

    リターンが大きいのは、リスクも大きいから。これが経済学の大原則なのです。

    コストは、目にみえるものだけではありません。「その時間で、他のことをしていたら、いくら稼げたか?」「どんな有意義なことができただろうか?」を常に考えなければいけません。さもなければ、知らず知らずのうちにあなたは時間とお金を失っていくことになります。

    「1円の重み」を忘れることなく、買い物をする前に、「1円当たりの満足感」を自分に確認してみるといいでしょう。

    お金を使うときには、自分があとどれくらいお金を持っているかではなく、「この1万円のモノは、(時給1000円として)10時間の労働とつり合うか?それ以上の価値があるか?」を考えるべきなのです。

    欲は刺激すればするほど大きくなります。また食欲と違って限界もありません。なので、外部からの刺激をコントロールします。
    通販カタログをみて「これいいな!でも買えないな」と我慢するのではなく、そもそもその通販カタログをみるのを辞めるのです。
    銀座に出かけるたびに「買いたくても買えない!」のであれば、銀座に行くのを辞めるべきなのです。

    「エサをもらって生きる」だけじゃ牛や馬と同じになってしまう。「働ける場所がある」ってことが、本当の意味で、人を「貧しさ」から救うんだと思う。
    人間は、食べていけるだけでは幸せになれません。人が人として生きていくためには、働くことが必要です。働き、社会と交わり、自分の足で立っているという自覚が、人を貧しさから救い、人間にするのです。

    今の日本では、じつに20代~40代で85%の人が「将来に経済的な不安を感じている」そうです。特に20代では、将来への備えとしてせっせと貯金をしているようです。ですが、仮に将来に不安があるとしたら、それを解消するために若いときから貯めるべきものは、「お金」ではなく、「働き続ける能力」です。

    時代に適応してどんな仕事をしてでも生きていけるという自信を身に付けることです。

    生き残り、経済的な不安を解消できる人材とは、「変化を怖がらない人材」です。

    慣性の法則、これは人間の行動や心理にも当てはまるのではないでしょうか?
    常に動いている人は、そのまま動きつづける。
    常に止まっている人は、そのまま止まりつづける。

  • まぁ普通…
    カイジって言いつつ出番薄い

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著者プロフィール

1977年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。学生時代から複雑な物事を言語化し、シンプルに表現することに異常な執着を持ち、大学在学中に『資本論』の解説書を自作し学内で大ヒットさせる。リアルな現場と経済学の両面から、個人が幸せに生きるための働き方を分析し提言している。コミュニケーション、投資、個人ビジネスの立ち上げ手法を構造化・言語化し累計5万人以上に指導。また出版コンテンツへのコンサルティングも行い、延べ1000冊以上プロデュース。著書には、『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』(講談社+α文庫)、『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話』(サンマーク文庫)ほかがある。趣味はハワイ。


「2022年 『その働き方、あと何年できますか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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