- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794970640
作品紹介・あらすじ
「世界一幸せな国」と呼ばれるデンマークで、その名も「幸福研究所」というシンクタンクのCEOを務める著者による、幸福研究の最新報告書。幸福とは何か? 幸福はどうやって測れるのか? 遺伝子や年齢は幸福度に影響するか? など、哲学、心理学、統計学、生物学、社会学の成果を用いて、幸福の仕組みを分かりやすく解き明かす。「幸せ」の定義が分かる幸福研究入門。
感想・レビュー・書評
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生まれか育ちか?
そんな議論は昔から多くされてきた。
その答えは数値化できて、この本の中に書いてある。
「情けは人の為にならず、巡り巡って自分の為になる」ということが、ボランティアや、人にものを買い与えるという社会的消費を通じてわかってきた。
そして、不幸になるのは、周りと比較して自分は不幸だと思うことから、という点にも、分かっていたが改めて驚き。
ただし、残念ながら、幸せになろうと追い求めると、不幸に向かっていくようだ。
消費が加速し、無い物ねだりになりがちなこのご時世。
今持ってるものに改めて目を向けて、これでいいんだ、と満足できることが、幸せに向けて一歩近づけることなのではないのかな、と思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幸せって何?っていう話。
著者もはじめに書いているように「幸福」やそれを研究していると言うと自己啓発やヒッピーの匂いがするけど、そうではなくて、幸福という概念を定義してどうやって政治・文化面で用いていくか、研究や研究結果なども交えて書いてあり、非常に興味深く読めた。 -
気軽に読もうと思ったけど、幸福について、かなり真剣に研究されているので、学びは多かった。
幸福について、人々は古代ギリシャの時代から哲学的に論じられてきたようです。
その後は、宗教学、経済学、心理学、社会学の視点から研究されている。
幸福度は、経済、健康、自由、腐敗、寛容さ、社会的関係の要素で測るらしい。
ちなみにSNSは、自分の行動を見せびらかし、他人より優位に立つ道具で、それを見て他人と比較してしまうため、幸福度がさがるみたい。
いや、そんな深く考えなくてよくない?
何か理由はないけど、今日は幸せだな。
ごはんおいしいな!
今日も推しが素敵で好きすぎる -
幸福という、ともすれば主観的な概念を研究対象とするデンマークの研究所で働く著者による本。
1〜4章までは数値データが多くやや退屈な印象だが、何が幸福に影響を及ぼすのか?を述べた5,6章は、日常を顧みてなるほどたしかにと納得できる研究結果(ご近所さん効果:隣近所の人にあわせて無理してでも大きな家を買う、誇示的消費:プリウスは環境意識の高いことを示せるよう特徴的なデザイン、選択肢という制約:ジャムは24種類より6種類だけのほうが10倍売れる等)が書かれており、考えさせられた。
著者によると、立場や地位を求め闘うことは私たちの遺伝子に刻み込まれた本能ゆえ、自分たちがどのヒエラルキーに属するか信号を送ろうとし、実際よりも高い社会的地位にあるよう見せかけようとするそう。いま活況なSNSの仕組みはまさにそのとおり。Facebookを使わないほうが幸福度があがるという研究成果もあり、幸福になるにはしばらくSNS断ちするのが手っ取り早い方法かもしれない。
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なかなか面白かったです。幸福に感じるかどうかっていうのは、個人の主体的な受け止め方次第ですが、そもそもその感じ方が遺伝でほぼ50%きまっているっていうのには驚き!
デンマークの文法なのか、所々読みにくい場所があって?となりました。 -
ある程度の経済力があってこそ
幸福であることから
デンマークはパリよりも恵まれている国だと思った。 -
読みやすい。図書館でパラパラ読破感。
未婚より既婚の方が幸福率高い
デンマークでも自殺者は事故死よりも多い
ボランティアすると幸福度があがる
そもそも幸せとは?死ぬ時にならないと分からない
孤独の大部分は自分を必要としてくれないと感じることから生まれる
他の人との人生との違いを見出す事で自分の人生に意義があると感じる
春夏が孤独を感じやすい