珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る (宝島社文庫)
- 宝島社 (2013年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800209894
感想・レビュー・書評
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読み始め…15.12.6
読み終わり…16.1.2
「珈琲店タレーランの事件簿」
シリーズの第二弾です。
シリーズ一弾目では珈琲店タレーランの女性バリスタが舞台となっている京都のお店(タレーラン)界隈で起こった ちょっとした事件や謎を解いていくといったストーリーが短編連作で綴られており、その中で常連客として登場するアオヤマさんなる人物の素性も最後には明らかにされるという展開で終了していましたが..
第二弾ではその女性バリスタの妹という大学生が店に現れ 彼女を中心とした事件が数々起きていきます。
全体的に平面的なストーリー展開なのが少し物足りなさを感じさせますけれど 平たい目線で読み進めればそれなりに楽しめるかな。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第2巻では、夏休みになって美星の妹の切間美空(きりま・みそら)が、タレーランにやってきたことで、アオヤマと美星が思いもかけない事件に巻き込まれることになります。
美空は、タレーランの仕事を手伝いながら、誰かと連絡をとっている様子ですが、彼女はその相手が誰なのか明かそうとしません。一方で美星は、美空が持っていた『珈琲探偵レイラの事件簿』という推理小説の作者が、20年以上前に盗作事件を起こしていたことを知ります。やがて、美空と推理小説作者とのつながりが明らかになりますが、その結果、重大な事件が美空の身に起こり、美星とアオヤマは彼女を助けるために京都市内を駆け回ります。
キャラクター重視のライトノベルふうの作品ですが、ストーリーは予想以上に精緻に作り込まれている印象を受けました。もちろん美星の大叔父でタレーランのオーナーである藻川又次(もがわ・またじ)老人をはじめ、脇を固めるキャラクター陣の軽妙でコミカルな会話も楽しんで読めました。 -
図書館で。
一巻よりは読みやすいなあ、と思いながら読みました。そして妹ちゃん、そんな回りくどい子としなくても戸籍取ったらどうなの?名前ぐらいはわかるんじゃないかなぁ?生死も。未成年なら保護とかかけてると見えないらしいですが成人してるんだし。というわけで思い込みって怖いねえ、というお話であったような無かったような。
アオヤマさんは結局お友達に逆戻りなんですな。ヘタレめ(笑)とは思うけどこれ、くっついちゃうとシリーズが続かなくなるのかなぁ?別にそこがメインテーマじゃなさそうだし大丈夫だと思うんだけど。
最初のプロポーズ小話ですが…あの情報では実際はわからないですよね。それと普通、友人だったらまずプロポーズされてん!みたいに報告して、じつはな、とかそう言う話になりそうな感じですけどね。まあそのあたりはアオヤマさんが話の組み立てを変えたのかもしれませんが… -
京都の街にひっそりと佇む珈琲店《タレーラン》に、頭脳明晰な女性バリスタ切間美星の妹、美空が夏季休暇を利用してやってきた。外見も性格も正反対の美星と美空は、常連客のアオヤマとともなタレーランに持ち込まれる“日常の謎”を解決していく。人に会いに来たと言っていた美空だったが、様子がおかしいと美星が言い出して……。
1冊目より話がまとまってて良かったな。二人はちょっと進展した……のか!? -
美星の妹美空登場。事件勃発。
美星とアオヤマは相変わらず。 -
最後の
「ええ、どこへでも行きましょう!だから、どこへも行かないで。」
の言葉から読み取れる美星の想いが素晴らしい。
最後の最後のたったこの一言で全て持って行かれた感。 -
今回はタレーランのバリスタ、
美星の妹、美空が登場。
外見も性格も正反対な2人と
常連客であるアオヤマと
日常の謎を解決していく。
姉妹の幼い頃の秘密が
大事件を引き起こす!! -
京都の小さな珈琲店『タレーラン』を舞台とした日常ミステリの第二弾。店に突然女性バリスタ美星の妹,美空がやってきたところから物語は始まる。常連客アオヤマとともに謎を追ううちに姉妹の秘密が明らかになって・・
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ゆるい感じのミステリー。
人間心理を細かく描写、推理するところは前作と同じか、それ以上。すこ~しゆるい恋愛も混じる。
前作よりも優れていると思いました。 -
登場人物に関する、ある重要なネタバラシを1でやってしまった以上、2はどんな感じではじまるのかと思えば、うまく関係性をぼかして、1のときの人間関係を続けさせています。これは2から読む人にも配慮しているのでしょうが、なかなか辻褄合わせが上手。
それぞれのキャラクター(とくに美星)の印象が変わってきたものの、あいかわらず新キャラクター含め、登場人物が魅力的で楽しい。
謎解きも前回よりパワーアップしました。
各章のトリックが少し弱いと感じるのは、このシリーズがそこを読ませる小説ではないからでしょう。各章の謎を盛り込みながら、1巻全体で大きな謎とトリックを仕込んでいるのは、海外ミステリードラマ風。やや、強引な展開でもあるのですが、なるほど読み返してみると、場面場面の叙述にヒントがちりばめてあって、読者を置いてけぼりにしない、良質な叙述ミステリーになっています。
キャラクターの魅力でひっぱりながらも(なにより、アオヤマと美星を応援したくなる)、納得できるトリックと、各回のゲストキャラクターの「ドラマ」をきちんと描くことで娯楽小説として質が高いです。
ついついあと1章、あと1章と読み進めてしまう。中毒性の高い小説。 -
京都の一角にある珈琲店「タレーラン」の女性バリスタが日常の謎を解き明かす連作短編集。一巻よりも文章がこなれた感じで読み易くなっています。
各章の挿話が繋がり大きな事件に発展する第六章、第七章は面白いものの、第一章、第二章、第三章は、他の可能性も無きしも非ずの状況なのに美星がズバッと言い切ってしまうのであまり納得出来ないですし、第四章と第五章は謎が小粒過ぎるので物足りないです。
それでも一番良いと思ったのは、第三章の【乳白色のハートを壊す】。何故犯人はそのような回りくどい行動を取るのか腑に落ちないものの、珈琲ならではの謎で面白いです。 -
1巻よりも今日とミステリー感が増していました。
妹ちゃん、いいすね。 -
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前作より好きです!
京都に行きたくなる。
美空もいい味が出していてよかった。 -
ゆるい感じ。
話の展開が読めるところと読めないところがあり、やはりミステリーは弱め。
でもゆるく気軽に楽しく読めるところはすごいいいと思う。 -
ヒロインが嫉妬するところはやや面白かった。
平凡な作品だなーーー、という印象。
パンチがほしい。 -
ゆるく読むにはちょうど良い。独特の言い回しで「後」のヒントにしているところは前作同様。
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京都にある喫茶店タレーランの店主でバリスタ切間美星とアオヤマの、ミステリー小説第2弾。
今回は、美星の妹の美空を中心に、2人の家族事情が明らかになる巻でした。
また最後のどんでん返しに、やられた!と思った。人間関係は結構重いけど、その分ラノベ感はあっても、軽くなり過ぎず、こういうのは嫌いじゃないな。 -
妹を紹介されたのだが、彼女は何か
隠し事をしているようで。
少しずつ分かっていく、彼女の家族。
そしてやっぱり、色々ミスリードさせてくれます。
前回があったからこそ、今回騙されないぞ! と
思いましたけど、驚きと言うか、考えてなかった展開。
双子に失恋に家族に盗作。
どこをどう摂取して、どれを捨てればいいのか。
ヒントは多いですが、余計なものも多数。
しかし考えてみれば、現実だってそんなもの。
ところで居合わせた学生さん。
どこかで出てくる、とかないですよね?
と言う前に、てっきり応援部隊かと思いました。
深読みしすぎ…w -
一巻よりもインパクトは少ないと感じた。ほのぼのな空気は変わらず感じられて、読んでる方も穏やかな気分になれた。珈琲を飲みながら一層その空気を味わえた。
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2作目。前作と同じく謎解きは微妙だし、会話は前より読みやすくなった気がするけど、ちょっと重要人物のネーミングがどうもな…あとあの決め台詞…文句言いながらも終盤のどんでん返し(?)には驚かされた。とりあえず二人の行方が気になる。
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聡明なバリスタが謎を解く第二弾。
短編の謎と全編にわたるバリスタ切間美星の妹美空の謎の行動と事件。
面白いのか面白くないのか・・・。伏線とミスリードだらけの話。前巻で明かされたアオヤマさん=ロックオンカフェバリスタ青野大和くんの話もなぜか秘密のまま?の扱い。作者は忘れているのか?
前巻読んでいるときも思いましたがなんとなく違和感を感じる文章。読み続けるのはちょっと辛い。 -
ラストにおっと思う展開を持ってくるのが特徴なのかな。
事件のトリック自体はさほどではないけど、登場人物間のストーリーはおもしろいかなと思って読むことができる。
アオヤマと美星の関係も次の展開が気になってしまうので3に続く。 -
1巻に比べるとヘンテコな表現が抑えられていることもあって読みやすい。
読みやすいので最後まで読んでしまったのだが、読み終えてやっぱり読むんじゃなかったと後悔した。
1巻同様叙述トリック的な要素があるんだが、今回のは「ざけんなよ!」と本を地面に叩きつけようかと思った。(思っただけ。本の神様ごめん)
★1つ。 -
2巻め。美星さんのいう「この謎、たいへんよく挽けました」は、わざとらしいセリフで無い方が良い。妹の美空さん登場からのお話が、自然で無理がなく、面白かった。この進行具合は前巻よりも良い。
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今作はバリスタの妹、美空が登場します。
一巻と比べてミスリードや推理要素が多く、それが発端で大きな事件に発展するという構成になっています。
色々考えて読んでいましたが、殆どの引っ掛けにひっかかり驚きの連続でした。
また、エピローグのカフェオレの話はかなり涙腺に来るものがありました。今作は一巻よりも完成度が高く非常に楽しく読めました。
えーっと、スチームミルクとフォームドミルク使うのどっちがどっちだったかな笑。 -
2015.5.11.京都の中心部にあるコーヒー店タレーランのバリスタ、切間美星が日常の謎を解決するシリーズ。前作では青山が結構、悪い奴だったのではなかったか…と最初の方ではひっかかり、なかなか集中できなかったが、京都の馴染みの地名が、相変わらずよくあり、地元民としては面白かった。
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一作目がイマイチだったので期待せずに読んだのが少し良かったのか、物語としては全体的にはそう悪くないという印象。様々な伏線やどんでん返しもあり終盤は一挙に読み進められた。しかしミステリー要素となる推理の部分はとても大味で強引。はじめのバリスタによる推理が稚拙に思えて興味を失い、途中まで惰性で読んでしまう。
キャラクター像もよくできているし、ミステリーにせずともよい気がする。最後のバリスタによる告白返しは物語中にはアオヤマに対する恋慕があまり感じられないのでなんだか唐突だなぁ。 -
主人公のうちの一人である美星さんの妹である美空さんが登場する本巻
話の内容も途中の伏線も含めて、とても面白いです