スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800270665

感想・レビュー・書評

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  • このミステリーがすごい!の隠し玉?大賞?よくわからないけど、とにかく面白かった。
    スマホを落としてしまった男性とその彼女をスマホを拾った連続殺人鬼がネットの情報を使って追い詰めてくる話。

    スマホを落とすって誰にでもあるからこそ、かんたんに個人情報を抜き出せてしまうのがこわい。

    一番最後の彼氏の言葉はすごく短いけど、それまでの流れをわかってる人からすると、涙が出て来るフレーズ。

    久しぶりにこんなにのめり込んで読むことができました!

  • いろんな方のレビューを見て面白そうだったので図書館へ。
    割と早めに予約が回ってきた。
    まあ色々あるが、とにかくタイトルの付け方が秀逸である。
    もともとは「パスワード」ってタイトルだったらしいけど、たぶんそれだったら読まなかったと思うし、ここまで話題作にはならなかったかな。
    とにかくタイトルの勝ちである。
    内容はもちろん面白かった。
    一気に読んでしまった。
    しかしまだまだ荒削りというか、惜しい部分が多い。
    まあこのミス大賞はだいたいこんな感じだからいいんですけど。

  • 日常で起こる現実的な怖さがすっごく好きです。
    希望のないオチかと思いましたが、良い終わり方(?)だったので、救われましたね。

    これを読んだ人々は間違いなく、セキュリティに関する警戒を強めるんじゃないかな。

  • 第15回このミス大賞・隠し玉。
    タイトル通り、スマホを落としたことで、起こり得る日常の恐怖を描いた作品。
    もっとジワジワと恐怖を感じる作品なのかと、期待していたが、何ともスマホを落とした当事者も、クラッカーのターゲットとなる主人公の女性も危機感がないと言うか、甘いと言うか…ツッコミどころ満載な展開。
    狙われる主人公の女性、犯人、警察の3つの視点が交互に描かれるが、解説にもあるように警察の捜査の描写がかなり雑。作者はもともとラジオマンらしいので、本格的を求めるのも、無理があるのかもしれないけど、ミステリーと言うなら、もう少し、踏み込んでもいいのかもしれない。
    ラストに行くに連れて、面白くなるかもしれないと期待して、一気読みしたけど、全体的に表面的な内容で、これくらいの内容なら、誰でも知ってる…そんな感想しか残らなかった…

  • 麻美の彼氏の富田がタクシーの中にスマホを落としたことからすべてが始まる。拾った男は狡猾なハッカーであった。この男の凶悪な犯罪が遂に・・・。身近なSNS、フェイスブックの怖さが身に染みる内容になっている。

  • スマホを落とすと言う、誰がいつ起こってもおかしくない所からスタートし、そこからの展開が怖すぎてびっくりしました。
    SNSの怖さも改めて感じました。

  • フィクションながら、現代社会の怖さ思い知る。
    浦野が怪しいと途中で気がついたが、麻美の入れ替わりは想定外だった。
    面白かった。

  • これ読んでしまうと自分のスマホも心配になる。

  • 志駕晃さん?
    これがデビュー作のようですけど、主にラジオの放送作家さんみたいですね。
    (勅使川原 昭さんと同一人物。志駕晃は小説版のペンネーム)

    この作品、11月頃に北川景子主演で映画公開もされてて、デビュー作で映画化かよ、すげーなと。
    ただし、『このミステリーがすごい!』大賞ではノミネートするも落選されてて大賞は取ってないです。

    えっと、題名の通り主人公の彼氏がタクシーの中でスマホを落としただけなんだけど、彼女さん(主人公)のスマホまで乗っ取られ、最後には殺されそうになるというお話。

    スマホを拾った人が、悪意と知識があれば、実際に起こりうる話なので結構怖いですよ。
    特に怖いなぁと思ったのは、落とした本人以外にも影響が広がるという事。
    この小説の中では恋人。
    家族、友人、知人・・・全部、巻き込まれる可能性があります。

    架空請求や情報漏洩、スマホの乗っ取りからSNSの乗っ取り、成りすまされてエライ事を投稿されちゃう可能性もある。

    まあ、怖いです。・・・・スマホ。

    それとちょっと面白かったのが警察の上層部の対応の悪さ。
    現場の刑事が大変な努力をしてるというのに、スマホやインターネットの知識が無い上に、前例が無いというだけで対応が後手後手になるという。
    これも有りがちだなぁ。

    て事で、小説的にはそんなに面白いわけじゃないけど、新幹線の中で読むぐらいの暇つぶしにはなりますね。
    映画が好きな人は映画でいんじゃないでしょうか?

    それと、スマホやSNSの危険性は知っておいた方が良いです。
    重要な事、秘密にしたい事、などはスマホを使うべきではないです。
    とは言っても、現代社会の中でスマホは必需品で、その辺の境目が難しいですけどね。
    特に若い女性は気を付けましょう。

  • 主人公麻美の彼氏の富田がスマホを落とす。
    拾った男がパスコードロックを解除し、スマホのあらゆるデータは男のものに…。

    スマホを返却すると待ち合わせたカフェの店員に男はスマホを託し、無事スマホが返ってきたと思いきや、麻美や富田に不可解な出来事が次々と起こるお話し。

    パスコードロックしておけばまず大丈夫と思っているが、麻美がなくした富田のスマホに電話すると、着信画面に麻美の名前と顔写真が出て、男は名前と写真を頼りに麻美のFacebookを検索するが何人か同姓同名がいる。
    一人ずつ当ってみると友達に富田の名前を発見し、これが麻美のFacebookと特定する。

    それと同時に神奈川県の山中で次々と白骨死体が発見される。

    スマホを落としても平和な日本では拾った人がちゃんと届けて、かなりの確率で戻ってくると言われるが、拾った人が善良な人とは限らない。
    そそっかしい私だが、スマホを落としたり置き忘れたことはまだない。
    絶対気を付けよう。

    Facebookが犯行に悪用されるが、改めてSNSは便利だけど怖くなった。
    私はやっていないし、これから先も絶対やらないようにしよう。
    でも、LINEだけは職場の連絡の関係でやっている。LINEも怖い。

    最後思いもよらぬ人が犯人で、えっ?となる。
    麻美の秘密も明らかになるが、富田がスマホ落としたことからとんだ災難に巻き込まれたが、最後やはり頼りになるのも富田だったのが麻美には救い。



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著者プロフィール

1963年生まれ。第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品『スマホを落としただけなのに』にて2017年にデビュー。他の著書に『ちょっと一杯のはずだったのに』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』がある。

「2022年 『たとえ世界を敵に回しても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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