星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則

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  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822264116

感想・レビュー・書評

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  • 一見ポジティブ戦略に反してそうなことでも星野リゾートがどういった意図(どの書籍を参考にして)でその戦略をとっているのか分かりやすく説明されていた。
    ブランド戦略、マーケティング、社員研修など多岐にわたり書かれていたため、今後事業を行いたい人には勉強になると思う。
    一方で、紹介書籍が多かった分、少々浅い部分もあったので特定の章について理解を深めたい人にとっては物足りないと思う。

  • 星野リゾートの社長は、様々な経営課題に対処するために様々な教科書を参考にしてきたという。正解のない問いに決断をくだすとき、考え方や指針の拠り所になるものがあると、ぶれずに強い核ができる。社員も何を目指すかが分かりやすくなり、目標に向かって各自が力を発揮できるようになるという。紹介されている本を読みたくなる。

  • Twitterで負けた本を読んだ。

    成功の体験談と言う手をとってるけれども、それぞれのエピソードは、欧米の有名な経営論になぞらえて説明されている。

    自分の仕事にも反映できるだろうと思ったのは、予コモディティー化した市場で勝つための戦略として、アクセスを向上させる、というもの。製品やサービスの質に差がなくなった時、顧客は、買いやすい会社、手間をかけずに安全に早く欲しいものが手に入る会社を選ぶ。

    また、コトラーの競争地位別戦略論。

    今までより、最終製品に近いうちで使っているからこそ、こういった戦略を今一度考えてみる価値は高そう。

  • 星野リゾートの教科書

    教科書通りの経営をすることで
    成功した星野リゾートのエピソードを、
    教科書の内容とともに紹介されています。

    それぞれの旅館・ホテルの奮闘は、
    いずれも魅力的な興味深いストーリーで
    スラスラ読めます。

    ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

    軽井沢の老舗温泉旅館から、
    全国各地でリゾートを運営する企業へ
    飛躍した星野リゾート。
    その成長の背景には、
    星野佳路社長が実践した
    「教科書通りの経営」がある。

    ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

  • 教科書に従うという、自分に合う指針を見つけられたことにすごく感謝したい本

    私にとっては星野リゾートのスタディケースよりも
    本の序盤の教科書に沿う経営とか、教科書の探し方がすごくためになって少し救われた気持ちになった

    あと他分野への応用が面白い

    手元に置いておいて、迷った時やわからなくなった時に読み返したい本

  • 原著を読む、ということが学問だけではなくビジネスの現場でも有効だと、身を削って証明してきた記録。人や社会の活動には普遍的な定理が多いと改めて気付く一冊。歴史がビジネスに効くのも同じ理屈か。

  • 星野リゾートの経営に関する一冊。
    本書を読んでの社長のイメージは「経営者一族のサラブレッドで、ロジックを大切にする人」です。
    本書は各種経営ロジックの星のや版の事例集となっています。

    ロジックを元に経営されているので、一定の条件下では再現性良く再建・運営が出来ると考えられます。そこがロジックの強み。

    でもロジックの力を引き出すには、日頃の勉強と実践する覚悟が必要。

    一度は星のやに泊まってみたいなぁ、と思いました。

  • 星のリゾートがなぜ成功したのかわかる一冊。
    参考本も多数記載されており、起業前には読みたい一冊。

  •  ちょっとしたキッカケで読んでみることに。
     ホテル業を長年営んできた近所のご隠居さんの蔵書から拝借。

     「教科書」と銘打っているが、いわゆる“教科書通りの経営”を行ったという話ではない。星野氏自身の、

    「私は自分の経営手法の中でサイエンスを取り入れる必要性を感じ、教科書を根拠とする経営を始めた。」
     
     という言葉も引用しているが、サイエンスを導入するにしても、どの現場にその理論を当てはめるか、どの局面でそのセオリーを使うかは、

    「経営者個人の資質に基づく「アート」の部分」

     と星野氏本人も言うように、極めてアーティスティックという印象を受けた。つまり、その判断には、教科書は存在しないし、簡単に他人が、他の組織が真似できるものではない。さすが一代で、いち老舗旅館だった家業を、一大ビジネスシステムに高度化してきただけのことはあると感心する。

     過去、目にしたり実際に読んだビジネス書の古典が多く紹介されていて、それが単に理論、机上の空論としてではなく、具体的な現場で、どのように活用されたかの実例と共に紹介されているのは、そのビジネス書を読んでみようかなと思わせる効果はある。
     本書を読んで、星野リゾートに参画しようとかというより、それぞれのビジネス書を改めて読んでみようかと思わせる、格好の書評、書籍紹介になっている本書。

     現場活性化、リーダーのあるべき姿など、今、参考になる部分もあり、それが具体例と一緒に記載されているので、ビジネス書としては、面白いほうかな。

  • 非常に読みやすくてよかった。
    なぜこれほど星野リゾートが成長できるかわかった。
    つまり、これだけセオリーを大事にして、着実に実践する人もいない。

    まずそもそも解決策のセオリーの前に課題発見が必要。
    課題をきちっととらえる能力が突出しているのだろう。
    その上で、それにあったセオリーをつまみ食いではなく全てのプロセスを愚直に実行すると。
    これが異常に難しい。全てやるには社員の理解・オペレーションの整備・実行のフォロー・PDCAなどやるにあたっての障壁は鬼のようにある。

    それをきちっと整理して実行する飛び抜けた能力・パッション・柔軟性がある人だと思った。

    この本で紹介されていた書籍は全て読んでみたい。
    マーケティング周りと人材開発まわりのバランスも良く好感。

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著者プロフィール

日経ビジネス副編集長。1966年新潟市生まれ。慶応義塾大学卒業後、毎日新聞記者を経て日経BPに入社。日経ビジネス編集部、日経トップリーダー編集部、日本経済新聞社企業報道部などを経て2018年4月から現職。著書に『あの同族企業はなぜすごい』(日本経済新聞出版)、『星野リゾートの教科書」「星野リゾートの事件簿』(ともに日経BP)など。

「2021年 『星野リゾートの事件簿2 なぜお客様は感動するのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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