眠れないほど面白い『古事記』: 愛と野望、エロスが渦巻く壮大な物語 (王様文庫 D 12-8)
- 三笠書房 (2012年12月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837966661
感想・レビュー・書評
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古事記をまじめに読んだことがないので、このような本から入るのがよいかと思って、購入。要約すると、ヤる、殺す。源氏物語もヤリまんの話だけど、古典文学ってそういうものなの?と思ってしまう。面白かったけどね。
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「陰謀と戦い、禁断の恋、嫉妬燃えさかる愛憎劇・・・日本最古の歴史的名著『古事記』を大胆かつ鮮やかに再現!いにしえの霞のかなたに広がる日本の神話・伝説の扉が、今開く!」
<目次>
はじめに
陰謀と戦い、禁断の恋・・・
野望と愛欲に満ちた壮大な物語
【上巻】
1 イザナキとイザナミの誕生ー国生みと神生み
2 黄泉の国への旅立ちー妻の変貌と夫の決意
3 アマテラスとスサノオー姉と弟の確執
4 天の岩屋戸の騒動ー神々のお祭り騒ぎ
5 ヤマタノオロチの退治ースサノオとクシナダヒメ
6 国つ神・オオナムチの誕生ー受難と初恋と試練
7 オオクニヌシを名乗るオオナムチー国づくりと子だね蒔き
8 高天原の神々の欲求ー出雲国の統治作戦と身内の不祥事
9 オオクニヌシの国譲りー出雲大社の期限と由来
10 ニニギの降臨ーコノハナノサクヤビメの放火と出産
11 海幸彦と山幸彦ー兄弟争いと神武の誕生
【中巻】
1 初代神武天皇(カムヤマトイワレビコ)の東征
2 十代祟神天皇と垂仁天皇の世の中
3 十二台景行天皇の世の中
4 悲劇の人・ヤマトタケルの一生
5 十三代成務天皇と十四代仲哀天皇の世の中
6 十五代応神天皇の世の中
【下巻】
1 十六代仁徳天皇の世の中
2 十七代履中天皇から十九代允恭天皇までの世の中
3 二十代安康天皇の世の中
4 二十一代雄略天皇の世の中
5 二十二代清寧天皇から二十四代仁賢天皇の世の中
<メモ>
若かりしころのオオクニヌシ
一瞬にして激しい恋に落ちた二人は、ある事をしたいという気持ちを抑えきれなくなった。その場で抱き合い、オオナムチは初めて自分の成りあまれるもので、スセリビメの成り合わぬところを刺し塞いだ。こうして二人はいつまでも変わらぬ夫婦の近いを交わした。
天孫降臨したニニギノミコト
ニニギはすかさず、「私はあなたとまぐわいたい」単刀直入に肉体関係を求めた。
第二十一代雄略天皇
その生涯は、殺し、まぐわい(情交)、詠歌といえるかもしれない。
2013.03.09 荻窪の本屋さんで見つける。
2013.08.16 読書開始
2013.08.28 読了 -
古事記は上巻が面白い。
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前半の天地開闢から神々が産まれて国ができて来たところから、神武天皇までの上巻は面白かったけど、そこからはちょっと分かりづらくて入り込めなかった、、、。
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◾️2017/08/05読了
◾️あらすじ
・眠れないかどうかわからないが、古事記にある神話を現代語版に訳し、面白いところだけ抜粋したもの。
◾️コメント
・とにかく日本の神様は人間臭い。
・出雲大社は神話にも登場。神話と現実の交差点にいる神社がいること自体が興味深い。
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毎年元旦に読書目標を立てるのですが、今年(2017)から日本の古典に触れてみることにしました。今年はもう半分過ぎてしまいましたが、記念すべき1冊目の本が、有名な古典になると私が思っている「古事記」に関するものです。
将来的には原書をあたりたいと思っていますが、古事記の内容を研究者向けではなく、一般読者向けに解説してくれているこの本を選びました。古事記とは上下巻合わせて、初代神武天皇から、33代推古天皇のことまで収録されている本であることも、この本を通して初めて知りました。
古事記を含めた古典に関する知識がほとんど無い私にとっては、古典に触れる最初の本としては良かったです。まずはこの種の入門書を通して、日本の有名な古典について浅く触れていきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・「ふることぶみ」とも称される古事記は、上中下の三巻からなり、出来上がったのは八世紀の初め、712年のことで、現存するわが国最後の書物。上巻は、天孫降臨前後に至る神々の物語、中巻は、初代神武天皇から15代応神天皇、下巻は、16代仁徳天皇から33代推古天皇までの出来事が収められている(p3)
・この時代は、まだ平仮名やカタカナがなかったので、太安万侶(おおのやすまろ)は、阿礼の暗唱を漢字だけで筆録したのが古事記(p5)
・最後に立ち現れた一組が、男神のイザナキノ神と女神のイザナミノ神である、ここまでの神を神代七代という(p21)
・まず淡路島、次に四国、次に三つ子のように三島からなる隠岐島、次に筑紫島(九州)、壱岐島、対馬、佐渡島、最後に本州の8つの島と生んだ。日本の国を、大八島(おおやしま)と呼ぶことになった(p27)その後に生んだのが、吉備の児島、小豆島、大島、姫島、知かの島、両児島を産んだ、これで国生みを終え、八百万の神々を産み始めた(p28)
・桃の実に、オホカムヅミノ命という名前を付けた、それ以降、桃には邪気を払う力があるとされた(p37)
・イザナキは水から上がると、最後に目と鼻を洗った、左の目を洗うと、まばゆい光に包まれたアマテラス大御神が、右目を洗うと、ツクヨミノ命、鼻を洗うとタケハヤオサノオノ命(勇猛迅速)が生まれた。アマテラスには昼の世界を、ツクヨミには夜の世界を治めるように命じた、スサノオには海の国を治めるよう命じた(p41)
・スサノオはオロチの尾から見つけた「太刀」を、高天原にいる姉のアマテラス大御神に事情を話して献上した。これがのちに草薙の剣と名付けられた(p69)
・オオクニヌシは、「大和の国を青垣のように囲む山々の、東の山の上に身を清めて祀るのがよい」と言われて、現在、大神神社(奈良県桜井市)に神を祀った。これが、オオモノヌシノ神(大物主神)である。この神は神羅万象に宿る目に見えない力を象徴しているといわれる(p103)
・トヨタマビメが生んだ、ウガヤフキアエズは長ずるに及んで自分を養育してくれた母の妹(叔母のタマヨリビメ)と契りを結び、彼女を妻とした。4人の男神をもうけ、その末っ子(四男)が、のちの神武天皇(カムヤマトイワレビコノ命)と呼ばれ、初代天皇となる(p150)
・長男のイツセと、四男のカムヤマトイワレビコの二人が、日向国(宮崎県)の高千穂の宮で国を治めた(p153)その後に、筑紫、岡田の宮(福岡県遠賀郡)、多けりの宮(広島県安芸郡)、吉備の高島の宮(岡山県南区宮浦)に居を構えた(p154)ついに大和の畝傍(橿原の宮)で天下を収めた(p166)
2017年7月16日作成 -
旅行した先で聞いた様な逸話や名前が出てきて興味深い!その他、ギリシャ神話の太陽は男神で月は女神だけど、日本は逆なんだな。ヤマトタケルって結構戦い方ゲスいwこの時代の天皇100歳超え?!現代人でも少ないのに、絶対嘘やん。とかetc…「ちょ、ちょっと待って」ってツッコミながら楽しく(?)読了。ただ地上神が冗談かと思う様な名前だし多いしで相関図わからんくなるし面倒になってくる。この時代の人は現代より本能に近い言動やな。あと、後半は天皇が権力拡大する意図が物語見えてくる。それも興味深かった。
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古事記ってこういうこと書いてある本だったんだ、って知った愚かな私。日本の始まり?人間の原点?いつの世もとどのつまり、人間?の感情(愛情、嫉妬、裏切りなどなど)がすべてだったんだ。人と人が切磋琢磨して、もちろん嫌な事たくさんあるけど、これなくして人としての成長はないんだな、とこれまたこの年にして気づいた。
神様とかに興味ないからそんな面白くはなかったけど、こう書いてくれたから読むきっかけになったし、それで古事記ってこういうこと書いてあったんだって知ることができた、これは本の役割を十分に果たしていると思う。 -
古事記は他の書籍で何度も読んでいます。
本書は簡潔にまとめてあるので、これから古事記を読んでみようと考えている方にはお勧めの一冊です。
表紙やタイトルから大人向けの感じを想像しましたが、内容は至って普通でした。古くから語り継がれ、読み親しまれてきた神話なので、面白いのは当然です。
登場する神様は、無茶苦茶で自由奔放な振る舞いをします。神様だから許されるのだろうけど、人間なら「即アウト!」な話しが多くて笑えます。
【上巻】の天地開闢から【中巻】のヤマトタケルまでは神話的要素が強いので、きっと楽しめると思います。 -
とても分かりやすくストーリー仕立てになっています。
自然な注釈も尚分かりやすい。
でも相変わらずオオクニヌシ以降の話が記憶に残らない…