眠れないほど面白い『古事記』: 愛と野望、エロスが渦巻く壮大な物語 (王様文庫 D 12-8)

著者 :
  • 三笠書房
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本棚登録 : 1341
感想 : 99
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837966661

感想・レビュー・書評

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  • 古事記のメインストーリー部分を抽出しわかりやすく現代語で書かれています。
    序盤はまだ神話の部分であり国産みなどの聞いたことのある話で面白いのですが、終盤に近づくにつれて天皇を中心とした権力争いの話ばかりになり退屈かもしれません。しかし、神々の系譜から天皇へどう繋がっているのかを知るには良い本だと思います。

  • 特に上巻の神々の誕生に関する物語が面白かった。

    神、天皇は欲望のかたまりで、自分たちの都合で殺したり、女性を自分のものにしようとする。

    古事記では、神々の子孫が天皇だとする話も初めて知ったことだった。

    日本最古の書物という知識しかなかったが、古代の日本を少し知ることができた。

  • 古事記を分かりやすく解説している。でも、神武天皇以降は元々の知識も少ないので分かりにくかった。

  • 「神話を教えなくなった民族は100年続かない」歴史学者、アーノルド・トインビーは世界中の民族を研究し、この事実を発見した。

    戦後、歴史の教科書から日本の神話が削除され、その古事記の存在すら知らない人も多い。

    今回初めて古事記を読んでみたのだが、天岩戸や因幡の白ウサギ、弟橘姫の入水など、その多くの話は日本の昔話にも出てくるなじみ深いものばかりだ。

    おそらくは一種の道徳的な役割もはたしていたのだろう。

    史実とおとぎ話が入り混じった不思議な感じがする本ではあるが、おそらくは現実に起きた話も所々比喩的に語っているものと思われる。
    古来の日本の神々の人間味があふれつつ自由奔放な生き様にも驚いた。

    我々は連綿として受け継がれてきた、歴史という遺産の上に寄って立っている。

    世界の中で日本の国際的な地位が上がった時、自国の歴史も知らないようでは恥ずかしだろう。

    長きにわたり日本の歴史に少なからず影響を与えた古事記。
    始まりの原点を知ることは、日本人と日本を理解する上で重要かもしれない。

  • あまりのつまらなさに途中で挫折。期待してただけにガッカリ

  • 売れてるみたいですね、この本。
    古事記を概要を知りたい人にはオススメ。個人的には、古事記自体がフィクションか?ノンフィクションか?って感じ。難しいところだったり、昔の習慣だったり、要所要所で著者の解説があるので良かったです。

  • 日本の神話に始まり、初代天皇の神武天皇から聖徳太子の推古天皇までの時代の出来ごとを解説した日本最古の歴史書「古事記」。それを優しく解説してあります。

    イザナミとイザナギの時代に始まり、アマテラスとスサノオウの天岩戸開き、ニニギノ命の天孫降臨や国譲り、そして出雲大社の成り立ちなどがやはり、日本の神話らしくワクワクしながら読めました。昨年、古事記の勉強をしていたこともあったので復習にもなりました。

    神々と言っても色恋沙汰あり、兄弟げんかありで著者も言っていますが、普通の一般の人と変わらないのだなと思いました。
    講義の中でのお話ですが、古事記の中には生きるヒントがたくさんあるといいます。天岩戸開きは、閉じこもったのはアマテラスだけど、戸を開いたのもアマテラス自身です。そこには、自分自身でこの先の未来を切り開いていくことの大切さが語られている気もします。

    後半は惰性でした。転身降臨の時のダイナミックさに欠けたせいでしょうか。それでも、日本のルーツを発見する事の意義は大きな気がしました。

    大人もぞっとするグリム童話の著者の本だと言う事に少し、納得した描写でした。

  • 日本初期の勢力争いが判り面白い。しかし、天つ神が官軍、国つ神や各国が賊軍、というのは判るのですが、天つ神とは??何処から来たのでしょうか。そのルーツを改めて知りたくなります。しかも、日本書紀とも比較してみたい。しかし、昔の人は自分に素直で羨ましい。一目惚れで契って(まぐわって)しまうので。笑

  • 眠れなくなるほどじゃないけど、日本の国のなりたちが、わかりやすい言葉で書いてあって、読みやすかった。
    途中から、神様がたくさん登場してきたため、名前を追うだけで大変でした。

  • 学校で習い名前は知っていた「古事記」。たまたま本屋のお勧めコーナーに山積みとなっており、また「眠れないほど面白い」というタイトルに引かれて購入。「眠れない~」というのはいいすぎな気もするが、普通に楽しめた。内容では、とにかくヤリまくるところが軽い衝撃を受けた。特に冒頭の「私の体は成り成りて、成りあわないところが一ヶ所あります。」「私の体には、成り成りて、成りあまったところが一ヶ所ある。」「私の余計な出っ張りで、あなたの裂け目を指し塞ぎたい。どうだろう」とストレートな表現の連発に昔の日本のイメージが少し変わった。ただ登場人物の名前が覚えられません。ヤマトタケルは有名なのでわかりましたが、それ以外は微妙。とりあえず古事記というものにどんなことが書かれているか一通りの知識を得るには本書で十分かも。

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