ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る

  • 楽工社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903063485

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わってから一月以上経っているけれど。
    通っている学校の古本処分にあった一冊。
    ダニエル・カーネマンの講演などを文字化した本。

    とてもわかりやすく、口語を文字化したものだからか
    全体的に表現が平易で入りやすい。

    内容は『ファスト・スロー』と重複している部分もあるので、
    もし体系的にダニエル・カーネマンの研究を知りたいなら
    カーネマン自身が書いた本を読んだ方が良いと思う。

  • ダニエル・カーネマンのノーベル経済学賞受賞時の基調講演、自伝、現在(当時)の行動経済学の最新研究の一部を紹介するという、これだけ聞くと非常に魅力的な本。

    しかし読んでみると、和訳が下手くそなのか、編集が下手くそなのか、絶望的に頭に入ってこない。この部分、表とかにしたほうが良くね?みたいなところもダラダラと文章で表現されていたりするので読みにくい上に理解が難しい。
    基調講演、自伝まではまだ良いが、その後の部分は特に退屈千万。よく最後まで投げ出さなかったなと自分を褒めたいくらい他の行動経済学関連の書籍と比べて読みにくかった。

    という高い期待値から落差を考慮し、厳しめの☆2つ。

  • 人はついつい、平均を求めたがる
    合計を求めるべきところなのに

    ついこの前に流行った年収の分布図が浮かんだ。そう、平均なんて、なんっの意味もないのに、世の中には平均ばかりが溢れてる。なんなんだろね。ついやっちゃうのから、見慣れてしまって、そーいうもんだと思ってしまうこともあるんじゃないかなとも思うけど。

    とっつきにくい割には、そんなに内容がないように思われる。けど、まともに読んだら違うのかも。

  • ノーベル経済学賞受賞者にして、行動経済学の創始者、ダニエル・カーネマン。氏が自らの研究を初めて語る、行動経済学の入門書。

    第1章 ノーベル賞記念講演限定合理性の地図
    第2章 自伝
    第3章 効用最大化と経験効用
    第4章 主観的な満足の測定に関する進展

  • カーネマンの行動経済学について、初めて触れる場合は、他の書籍の方がよい。特に後半は難解で眠くなる。
    カーネマン自身に興味を持った場合は、自伝的な章があり興味深く読める。プロスペクト理論、エイモス・トヴェルスキーやリチャード・セイラーとの出会いや人物評など面白い。
    いずれにしても若い頃から、「人間の一筋縄ではいかない複雑さにすっかり心を奪われる」あたり天才的だったように思えるのと、それに加えて自分自身をトレーニングするという感覚を備えているからこそなのだと感じた。

  • 勉強になった。

  • ノーベル賞受賞講演と自伝,他2編。
    行動経済学を自己調整学習に適用することは可能か?

  • 継続より変化に反応するという考えはなるほどと思った。

  • 「快楽予測のほとんどは、注意深く考え抜いた結果ではなく、むしろ直感的なもので、また、他の直感的判断にも見られるようなバイアスにも影響を受けやすい。」

    行動経済学の基礎を築いたダニエル・カーネマンのノーベル賞受賞講演と自伝に加え、2つの論文が含まれている本。面白い。特に、人間は非合理的なのではなく、限られた範囲で合理的だとする限定合理説が面白い。個別評価時のアンカリングによる平均の引き下げも興味深い。彼のエイモスへの気持ちは、本書のいたるところから感じる。

    これは行動経済学の本ではなく、ダニエルカーネマンについての本だと認識したほうが良い。また、行動経済学に関する基礎的なことを知らないと、非常に難しく感じるであろう。

  • ベルヌーイの定理、プロスペクト理論、フレーミングと心の会計、などの行動経済学を筆者の経歴と合わせて分かりやすく書いた本である。門外漢が概要を知るためのものである。

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著者プロフィール

心理学者。プリンストン大学名誉教授。2002年ノーベル経済学賞受賞(心理学的研究から得られた洞察を経済学に統合した功績による)。
1934年、テル・アビブ(現イスラエル)に生まれへ移住。ヘブライ大学で学ぶ。専攻は心理学、副専攻は数学。イスラエルでの兵役を務めたのち、米国へ留学。カリフォルニア大学バークレー校で博士号(心理学)取得。その後、人間が不確実な状況下で下す判断・意思決定に関する研究を行い、その研究が行動経済学の誕生とノーベル賞受賞につながる。近年は、人間の満足度(幸福度)を測定しその向上をはかるための研究を行なっている。著作多数。より詳しくは本文第2章「自伝」および年譜を参照。

「2011年 『ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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