あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  小学生が読むのにちょうどよい難易度。人もメディアの一種であり、さまざまな要因から発信力に差異が生じるとする捉え方は、納得感があり上手かった。

  • 【XD推薦図書】
    キリン現社長が「コミュニケーションというものは相手に100%権利があるんだ」という言葉を大事にしているらしい。
    相手に自分の話を伝えるために何をすべきなのかがわかる本。

  • "一発で通じ合える、これが自由だと思った" ズーニーさんの本はあとがきが本当にいい

  • 就活にも使えそうな本

  • ★人と話をするときのポイント。
    1 自分というメディアの信頼性はあるのか
      話を聞いてもらうに値する言動か。
      人は確証バイアスがかかると内容がよくても話を聞かない。
    2 相手への理解と関係性に配慮はあるか
      正論は目線が高くなるので相手の感情を悪くする。
      媚びてウソを言うのは配慮ではない。
    3 論点が共有され、意見と根拠をとらえているか
      論点がずれると話が通じない。
      根拠を言うことで意見に力がでる。

  • ただのノウハウ本かと思いきや、結構深いところに刺さってくる本だった。コミュニケーションをとる、ということはどういうことなのか、を、決して小手先のノウハウではなく、自分を伝えるということから問い直した本だと思う。

  • 1) 想いが伝わる5つの要素 ① メディア力 信用されるメディアにならないと聞いてもらえない ② 相手にとっての意味を考える 相手にとって必要な話か? ③ 自分の意見を明確に ④ その理由 ⑤ 嘘をつかない 2) 説得力のある説明の構成 ① ビジョン 全体の方向性の中での位置付け、何を最終的にめざしているか ② 現状 ③ 原因、要因 ④ 対策、提案 ⑤ 効果、相手にとって嬉しい事 ⑥ 想定質問、課題、優先順位など

  • 2012年以来の再読。
    当時は全然響いていない内容であったが、某ビジネススクールでロジカルシンキングに携わらせていただくようになり、考えるプロセスを意識するようになってから読むと本当に良いことが書かれている。

    通じ合えるって素晴らしい!
    言葉が通じないのは通じるだけの信頼関係がないからだ!

    私の話も今まで通じていなかったのだろうか?と思わず耳をふさぎたくなる内容だった。

    問いを立てる、自答、自問、調べる、更に問いを立てる、、、が考えるという事。このプロセスを粘り強く繰り返していくことで、自分の内面があぶりだされていく(自分の内面、意見が見えてくる)
    ちょっと考えれば手が届きそうな小さな問いから始めることがお勧め。

    WHYの問いはレベルが高い。具体的なものほど容易、時間は近いほど容易。時に距離のある問いを挟むことで、対話に動きが生まれる。

    問いを共有することで、相手とわかりあえる。意見が合わない相手とでも、問いであれば通じ合える。
    日本語において問いは省略されることが多いので、それをしっかりと掴むことが、コミュニケーションの第一歩。
    問い⇒意見⇒根拠

    まずは、相手との問いを理解する。
    相手の根本思想をつかむ。発言の根っこにはその人を発言に向かわせている動機・思いがある。根本思想を理解することで相手を的確に理解できる。

    問いの構成;
    空間軸(自分⇒世界へ)、時間軸(過去⇒未来へ)、人の軸(自分⇒相手へ)


    好きな人の話はよく聞く=メディア力を高めなければならない。
    何を言うかよりも、どんな気持ちでいうのか、が重要。

    「決め」が論理を育てる。
    自分で考えて、自分の考え「決め」を打ち出す。キメが的確でかつ個性的であるほど、聞く人は意味を感じる。
    何も決めずになんの角度もつけず、何も切り落とさずフワフワと一般論の空気を伝えても、誰も反発はしないが、意味がない。
    リスクをとって決めるからこそ、自分の判断が正しいか考えぬき、周到に用意、他者を説得しようとする。普段から地道に「自分はこう考える」を打ち出す習慣を持つことで論理力はつく。
    (一体感を求めているような場面では論理は不要)

    事業計画とは夢に日付をいれること
    willと夢を分けるのは、時間軸を入れることだ。
    今まで何をやってきたかではなく、今後何をやりたいのかのベクトル。ベクトルは方向と勢いを感じさせ、その先を想像させる力がある。「意志」をはっきり言う!

    理論よりも感情の方がコミュニケーションのスピードが速い。
    相手は、この人はどんな人かを、すぐに判断して楽になりたい。
    コミュニケーションには、自分の能力がごまかしなく現れる。

    社会のつながり―ものよりも人とのつながりで自分を語る
    自分の仕事は、誰に、どのように役立っているのかで説明ができるようにしておくこと。

  • 仕事で何を言ってるかわからないと言われ続けて落ち込んでたけど、この本に書かれていることを意識して話せば、少しずつでも変われる気がした。伝え方を身につけて、信頼を得られるようになりたいなぁ。

  • 去年6月末、私が何を言っても伝わらない現状に嫌気がさし、この本を買いました。冒頭を読み、辛くなって読むのを中断。「メディア力」、要は聞き手の信用を稼がなければ、伝えられることなどできないとあったからです。それができたら苦労しんわ!それから1年以上、この本の厳しい現実が頭をよぎり、読まないとと思い続け、やっと読了。タイトルがとても丁寧に回収され、伝わらない原因は私が考えることを放棄していたからだとも気づかされました。投げ出さず、早くに読むべきだった。考え方、伝え方、両方学べます。良い本です。おすすめ。

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著者プロフィール

全国各地で、表現教室のワークショップ、大学講義、講演などを通じ、表現力・考える力・コミュニケーション力の育成に幅広く活躍中。『伝わる・揺さぶる!文章を書く』『おとなの小論文教室。』他著書多数。

「2018年 『理解という名の愛がほしい。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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