ネット上でのデマやガセやフェイクニュースに騙されないためにどういう風にしていけばいいかということを書いた本。
デマに振り回されて誹謗中傷を繰り返す人って、いったい何でそういう風になるのかと疑問。実際、それで捕まった人も何人もいるようだけど、そういうこともう少し周知したほうがいいんじゃないかと思う。
自分も、以前、スマイリーキクチにたいして誹謗中傷した人たちが逮捕された事件は知ってるけど、2017年に西田敏行にたいして誹謗中傷捕まった人がいることは知らなかった。
海外ではデマが原因となって殺人事件に発展した例もあるのだとか。
ただし、「おわりに」でもあるように、デマじゃないけど、日本でもネットでのやりとりが原因で殺人事件(福岡IT講師殺害事件)があるので、ネットでの発言には(にも)十分注意していかなきゃいけないのだろうなと思った。そもそも、ネットでの学校でネットマナー(ネチケット)的なことを教わったのって多分、自分の世代からぐらいだろうし、大多数の日本人は教わったことがない人なんだろうなと思う。
ちょっと驚いたのが、著者はニュース記者で元新聞記者なのに、今は新聞を購読していないということ。こういう、正しい情報を得ることが大事ということを書いた本の著者って、だいたい新聞を購読しているイメージだったからちょっと驚いた。なぜなら、読む時間が無いかららしい。
うちも、日経新聞と、後一つ全国紙(二年ごとに変わる)を親が購読してるけど、自分も休日ぐらいしか読まないから、読む時間がないというのは分からなくないけど(そもそも、日経新聞は父親が会社にもっていってるうえに、家に持って帰らない)。
ただし、子どものころは家が喫茶店を経営していたようなので、全国紙は二紙は購読していたうえに、付き合いで「しんぶん赤旗」と「聖教新聞」も購読していた時期あったのだとか。聖教新聞はうちもたまに付き合いで購読(といってもタダで)していたことあるけど、全くもっと面白いと思ったことが無い。まあ、創価学会員向けだからそりゃそうだろうけど。
「保守速報」の名誉棄損事件は、まとめサイトでも名誉棄損にあたるとした前例となったわけだけど、あの事件はヤフコメでは否定的な意見(保守速報の擁護)ばかりで驚いた記憶がある。ヤフコメはもう少し、トップのコメントがバランスよく並ぶようにならないだろうか。アマゾンの評価の場合は、ある程度、いい評価と悪い評価はバランスよく並んでいる印象があるのだけど。
後、ネットで検索して上位に出てくるサイトには、キュレーションサイトなどのSEOに特化したアフィリエイトサイトが多いとか。そうした記事は、中身は低質なことも多いのだとか。自分もネットの検索はよく使ってるし、便利だと思うこともあるけど、本で調べた方が正しい可能性高いだろうから、もっと本で調べるようにしたほうがいいのだろうなと思った。

2019年7月13日

読書状況 読み終わった [2019年7月13日]

昔はよく中川淳一郎氏のネット批判の本を読んでいたけど、最近読んでなかったなと思って読んでみた(といっても2017年の本)。
前に読んだ本がどうだったか覚えてないけど、昔より柔らかくなってるような。もう少し過激な印象をもったような気がするのだけど、今回はそんなこともなかった。自身もネットメディアに関わった、ある意味加害者の立場でもあるからなのかも。
それどころか、梅田望夫や東浩紀といった、昔インターネットに期待していたのに今となっては「日本のウェブは残念」という発言をとりあげているにも関わらず、著者はまだ「なんとかなる」と希望を捨てていないように感じた。意外と楽観主義なのかも(もちろん、その理由もちゃんと書いてあったけど)。
本書のメインの話は、キュレーションメディアについての話なのだけど、この本を読んでいかに質の低い記事を乱発していたか知って驚いた。DeNAのWELQという医療系のキュレーションメディアでは、2016年6月には3488本もの記事が公開されたらしい(他の月も2000本以上はある)。よくそれだけの記事を量産できたなと驚き。バイトを雇えばいいといっても、どれだけの人数が関わっていたんだろうかと。
後、ところどころでHagexさんのことについて書かれてあって、少し感慨深かった。この本がでて一年後に殺害されてしまうなんて誰も思わなかっただろうなと。本当、どうしてあんな事件が起こってしまったんだろうかと。あれはまさしく、ネットを起点として起こってしまった殺人事件だよなと思う。

2019年3月30日

読書状況 読み終わった [2019年3月30日]

政治(主に選挙)のインターネット利用についての本。
インターネット利用といえば、昔、ニコニコ動画で小沢一郎がニコ動ユーザーにむけたメッセージ動画を配信したのが印象的なのだけど、その話については触れてなかった(だいぶ初期の頃だったと思う。確か、民主党が政権を取る前)。
ポスト・トゥルースという言葉は初めて知った。客観的な事実より、虚偽であっても個人の感情に訴えるものの方が強い影響力を持つ状況のことをいうらしい。
なお、最近では新聞を抜いてNHKが「情報の信頼性が高い」「情報が正確である」と思われてるらしい。そうなのか。ちょっと意外。まあ確かに、吉田事件の影響といわれたら納得した。
にしても、最近の共産党は若者世代を読書に想定した雑誌なんて作ってるのか。しかも、かなり爽やかそう。知らないうちに広報の雰囲気変わってるんだなぁ。

2018年5月30日

読書状況 読み終わった [2018年5月30日]

ネットニュースの話だけど、とくに報道についてのありかたについて書いてある本だと思った。
タイトルにあるように、ネコの動画をあげておけば人気がでるけど、ネットニュースはネコの動画と戦ってはいけないということだ。まあ、そりゃそうだろうと思った。
自分はネコも含めた動物の動画って自主的にみることってほとんどないのだけど(かなり話題になってたり、家族がリビングのテレビで動物番組を見てる時ぐらい)、みんなそんな見てるんだろうか。まあ、ネコの動画はかわいいとは思うのだけど、面白いとも思わない。
なお、メディアが話題性を優先して発信するというのは、江戸時代のかわら版からそうだったらしい。化け猫を始めとした怪奇モノや、江ノ島にアザラシが出現した話やUFOのようなものが出現した話とか。いやでも、むしろ昔だからこそそういう話のほうが話題性はあったと思うのだけど、今、化物やUFOがでたという話をしても、現実味のある写真とかないと話題性にならなさそうな気はした。でも、そんなかわら版でも、大地震の時には避難所と避難した人の名前を彫り込むようにしていたのはメディアならではだなと思った。この本にも書いてあるけど、東日本大震災の時はメディアは商業主義なんか忘れてずっと災害について報道してたし、そういう役割を求められてるのかも。
そういや、ウェブ進化論の梅田望夫の話もでてきたのだけど、梅田さんっていま何してるんだろう。最近は羽生善治さんとか将棋の話ばかりしてるイメージがあったけど、それももう5年ほど前の話だった。藤井四段はまさにインターネットを利用した知の高速道路で強くなったんだし、何かまたコメントないだろうか。
それにでいも、新聞社は今後どうなるんだろう。若くなるほど新聞をとっていない家庭が多くなってるうえに、その人たちが年を重ねても新聞を取らない可能性も高そうなうえに少子化という。地方紙はほそぼそと生きそうだけど、産経新聞あたりは潰れるか、他の新聞社と合併なんてこともでてくるのかもしれない。
ただ、潰れたら潰れたで、そこにいた優秀なジャーナリストがネットメディアにでてきて、ネットメディアの報道の質はよくなるから、ある意味いいことなのかもしれない。

2017年10月13日

読書状況 読み終わった [2017年10月13日]

ネットフリックスというより、SVOD(定額制動画配信サービス)についての本。
SVODというと自分はHuluを思い出すのだけど、アメリカではHuluよりネットフリックスのほうが人気なんだとか。日本にも流行の兆しがあるらしく、中にはテレビのリモコンのボタンに『NETFLIX』なんてボタンがあるテレビもあるそう。そこまでの存在なのか。個人的には、TVerを気軽に見れるテレビがあればうれしい。
動画配信というと、よく動画が止まるんじゃないかと思うのだけど、『適応型ストリーミング』といって、回線速度によって画質を変更する技術を用いているらしい。理論は分かるけど、どういう仕組みなんだろう。
何気にこの本を読んで驚いたのが、『dTV』というサービスが、ドコモよりもエイベックスのほうが出資比率高いという話(エイベックスが7割だそう)。もはや、ドコモのサービスというイメージが強いけど、むしろエイベックスのサービスだよなぁ……。
それと、日本における見逃し配信の筆頭は2002年に放送された、『機動戦士ガンダムSEED』らしい。そんな前からアニメの動画配信があったことに驚き。ただし、フレッツ利用者限定のサービスで、地域によって見れないようにしていたんだとか。なんじゃそりゃ。
なお、日本において優良音楽配信は2009年をピークに下がっているのだとか。なぜ、2009年にピークだったかというと、フィーチャーフォン向けの着うた市場が強かったかららしい。確かに、今はCDレンタルしてコピーしたものをスマホに簡単に入れれる時代になったしね。なお、CDレンタルというビジネスは日本特有らしい。何でなんだろう?

2016年2月10日

読書状況 読み終わった [2016年2月10日]

様々なメディア関係者の話が載ってあると知って面白そうなので読んでみた。
意外とフジテレビの社長の話が面白かった。コンテンツベースで考えると最初にドラマを放送するのはCSがいいとか(現状は放送収入がベースなので地上波が一番最初ということが多いんだとか)。先日、フジテレビのドラマやバラエティ番組を7日間無料でネット配信する『+7』というサービスを発表したけど、こういう社長だからこそなのかも。
後、Yahoo!ニュースの記事をピックアップするのは一人が全ジャンルを担当しているということを初めて知った。時事ネタは得意なんだろうな。後、Yahoo!ニュースの歴代ダントツのページビューを叩きだしたのは『のりピー騒動』の時だったらしい。あれを超えるものはないというのが現状とのことだけど、いったいどれほどのページビューだったんだろう・・・。
後、読んでみて、なんだかんだいってテレビってやっぱりすごいんだなと思った。広告もウェブと違って広告効果の測定は難しいけど、影響力はやっぱりすごいんだろうな。まあ、そもそもこの本にも書いてあるけど、テレビCMで印象に残るのはよくあるけど、ネット広告で印象に残るのはそうそうないしなぁ。Yahooのトップ広告は奇抜な演出も多いから印象に残るものもあるけど、一時的なもので数ヶ月もするとどんなものがあったか忘れることがほとんどだし。

2015年1月8日

読書状況 読み終わった [2015年1月8日]

あくまで、やらせはある程度は仕方がないという感じに思っている節があるメディアリテラシーの本。
ニコ生のやらせがない番組の話を書いてあったけど、これは企画した人が悪いんじゃないかと。
姉歯物件騒動はひどかったんだなとこの本を読んで知った。姉歯物件は東日本大震災でヒビ一つ入ってないのだとか。でも、あの騒動があって改修したとかじゃないのか? てっきり、あの騒動でなくなってるのかと思ったけど。
新型インフルエンザの毒性は強くないと知っておきながら、それを報道しなかったのはひどいと思うけど、こういうのは日本だけじゃないような気もする。福島原発の影響についての報道は、日本より海外のほうが煽ってる感じだったようだし(実際にはそこまでひどくなかった)。
なお、読売グループやフジサンケイグループは双方会長の縁もあって自民党の批判はできないとのこと。あれ? そうだっけ? 確かに、産経新聞は自民党寄りなイメージはあるけど。逆に朝日や毎日は政権批判をしやすいメディアなのだとか。それを考えると、日本の新聞の発行部数は朝日と毎日を足した数がだいたい、読売と産経を足した数と同じぐらいなのである程度バランスとれてるのかもしれない(そういう問題じゃないかもしれないが)。
ところで、『あいのり』って予算がかかりすぎるから終了したのだと初めて知った。てっきりあるある大辞典やほこ×たてみたいに、ヤラセが発覚して終了したのかと。
それと、『空気を読む』という言葉を英語に翻訳できないという話。アメリカにはそのような文化がないからとのことだけど、それって本当にそうなのかな。アメリカで行われた傍観者効果のラタネとダーリーの実験とかある意味、空気を読むに似た感じだと思うのだけど。マンハッタンで信号無視してるのはみんなしてるからであって、みんながしない環境になればしないと思うんだけどなぁ。
何気にこの本を読んで一番ショックだったのは、あのネズミの国の遊園地の会社が、情報番組の忘年会に超大量の無料チケットをプレゼントしてるという話かもしれない。まあ、この本も少しだけ疑って一歩引いて見たら、本当かな? と思うようなところだけど。
ところで、この本を読んでテレビ局はやっぱりB to Bの会社なんだろうなと思った。昔から就職希望ランキングでテレビ局が上位にあるという記事にたいして、『B to Cばかり』と書かれていて、少し違和感があるのだけど。

2014年11月9日

読書状況 読み終わった [2014年11月9日]

デジタル放送になって今後テレビ業界は変わっていくのだろうかと思って読んでみた。
結局、なんだかんだいって10年ぐらいは変わらないと考えていいのだろうか。

2011年7月27日

読書状況 読み終わった [2011年7月27日]

前から、電車の中の広告でこの人の写真をよく見かけていたのだけれども、どうにも怪しい人にしか見えなかった。
で、今回読んでみたのだけれども、悪くはなかったように思う。
やっぱり、英語はもっと読めるようにならなきゃなあ。
何度思ったか分からないけど。

2011年6月23日

読書状況 読み終わった [2011年6月23日]

家電製品や車、テレビなど、何でもHTML5をプラットフォームにインターネット(ウェブ)に繋がるかもという話。
特に、メディアの未来についていろいろ書いてあった。
はたしてそううまくいくのだろうか。

2011年6月3日

読書状況 読み終わった [2011年6月3日]
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