真夏の早朝の御所グラウンドで草野球をすることになった大学生『八月の御所グラウンド』。高校女子駅伝をピンチランナーで走る絶望的に方向音痴の高校生『十二月の都大路上下ル』。京都が舞台で学校周辺も登場します。やさしくてせつなくてちょっとファンタジーな物語。京都ならこんなことあるかもしれない。

緊急事態宣言、手にしみる消毒液、「すぐには家を見せられない」リモートワーク・‥。綿矢りささんが過ごしたコロナ禍の日々を、ユーモラスな直筆イラストと共に描いたエッセイ。コロナ禍を振り返りながら、失ったこと、得たものについて触れた11ページに渡るあとがきも必見です。

きっかけは、部屋のかたづけが、計算するのが、ベッドに行くのが「めんどくさ~い」。でもそこから生まれた発明がたくさんあって今ではたくさんの人の役に立っています。どうすればめんどくさいことがめんどくさくなくなる?と考えることが成功につながったエピソードの図鑑です。

一冊の本を読んだことで自分の進む方向が明らかに変わった「運命の一冊」を紹介しながら、小手鞠るいさん自身の作品にも出会えます。タイトルだけは見たことのあるあの本、作家はどう読んだのかを知るとあらためて読みたくなるかもしれません。

カラフルでかわいくてポップな人体図鑑「ORGAN ROOMS」は芸大生イユダエマさんの卒業制作の作品がもとになっています。臓器についてのコラムもあり楽しみながら人体のしくみについて学べます。

空の器を持って夕飯をもらいに来る多田君。「日常自体をピンチだと感じている」みつ子。相談相手である頭の中のAと会話しながら日々暮らしている。一人旅に行っても辛い場面で現れるA。孤独を見つめながらも、新たに人と関係を築く勇気をくれる一冊。

「SDGs」、「少子高齢化」、授業でも出てくる言葉だから知ってる。でも話せるかな?この本でニュースや社会問題を理解するために役立つ言葉を知って話をすることで、テーマについてのより深い理解や新しい発見につながります。話し合いのルールやマナーの紹介もあり役立つ一冊です。

「開けてはいけない」そう言われるとよけい開けてみたくなるもの。そうしてドアを、箱を開けてしまったら・・・。1話5分ほどで読めてゾクッとする短編集。この本、怖いから開けてはいけませんよ。

「推し」の魅力を誰かに伝える、自分の感想を言葉にするのに必要なのは語彙力でも観察力でも分析力でもない。ちょっとしたコツで感情を言葉にできると楽しいし推しへの愛も深まります。きっと役立つ文章術。

悪口とは「誰かと比較して人を劣った存在だと言うこと」。人を傷つけるから、悪意を持って攻撃するから悪口は悪いのか?悪口について一歩引いたところから学問を使って考えてどんな現象なのか理解していく本です。

冒険から生まれた心に響く強い言葉を、名シーンとともに楽しめる名言集。背景の解説や、何話に出てくる言葉かも書いてあってワクワクする言葉と場面を再体験できます。

興味のあることや夢中になっていることを仕事にしたいけど、好きなことばかりして生きていける?中高生時代からアナウンサーになった今もアニメ、マンガ、アイドルが好きで取材に行ったりイベントの司会を務めるアナウンサーが具体的な方法について語ります。

大人気!『交換ウソ日記』みたいなお話が読みたい人に。うそから始まる短編4つと、『交換ウソ日記』の続編が入ったアンソロジーです。

「ああ、芸術は難しすぎる。」(p.53)ハンバーガー、スニーカー、洗剤の箱・・・誰もが一度は目にしたことのあるモチーフを題材にたくさんの作品を生み出したアンディ・ウォーホル。頭の中では何を考えていたのだろう?言葉の断片からアンディ・ウォーホルにせまる一冊。

本をとろうとして手が触れ合ったふたり、崖の上で殺人を自供、前の車を追ってくださいなど、ベタなあるあるシチュエーションから予想外の結末へ。

『響け!ユーフォニアム』などの著者武田綾乃さんのデビュー作。夏美は沖君が好きで沖君はけいとが好きでけいとは夏美が好き。廃部寸前の美術部の3人それぞれの恋心、自己愛、家庭事情、友達関係などが描かれます。複雑な三角関係のゆくえは?

「F」ってなんだ?中学生になってうまくいかないことばかりの僕は兄にもらったギターを手にFに挑戦する。コードを覚え始めると同じクラスのカイト君がバンドをやろうと言ってきて・・・。

「何となくモヤモヤ、イライラする」「だるくてしかたがない」「ギューッと頭が痛くなる」それは気圧の変化が原因かもしれません。まず気圧と体調の関係を知り、予防のためにできる習慣を試すことで、体や心の不調を解決していきましょう。

圧倒されるような大自然の風景、古代遺跡、洞窟、街並み。美しい絶景の写真とベストシーズンなどの情報が365日分紹介されています。本を広げて深呼吸~。

人はどうして見た目が気になるのか?見た目とどうつきあっていくのがいいのか?見た目で傷ついて自分を変えようとした経験のある人、悩みを経て自分なりの付き合い方を見つけた人、自分らしい発信に取り組む人など26人それぞれの言葉から考えてみる一冊。

幼なじみの成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍で閉店を迎える西武大津店に毎日通って中継に映るのだという。M-1に挑戦したかと思えばいきなり坊主頭になるなど、個性的で我が道を行く成瀬から目が離せない、滋賀愛にあふれる青春小説。

ゼロが好き?ねぇゼロが好きゼロが好き?昨日も今日もゼロ点だけど / わたくしがピッチャーだったら旅に出る「みんなが打つまで帰りません」
試合が終わった後の気持ちを詠んだ、まるまる一冊野球に関する短歌の本。歓びと哀しみが交差します。

表紙には猫でテーブルを拭くおばあちゃん。これは「意外なところに道はある。解決策は一つではない」というフィンランドのことわざ。びっくり面白い世界のことわざをイラストと一緒に。

いろいろな絵の本を読んで練習はしたけれど、どうやって絵で気持ちを表現したらいいのかわからない、そんな人のために難しい技法の話は抜きにして、感謝や励ましの気持ちを伝える描き方など、気持ちの部分の表現について書かれた一冊。

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