甘い罠 8つの短篇小説集 (文春文庫 え 10-2)

  • 文藝春秋 (2012年7月10日発売)
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8人の女性作家による8つの短編集。
それぞれの小説家の個性がぎゅっと凝縮されている贅沢さ。モチーフも筆致も全く異なるのだけれど、甘やかなのにじわりとせまる残酷さや、すぅーっと背筋が寒くなるような心もとなさが流れていて、まさにタイトル通り「甘い罠」がしかけられている。
江國香織さんめあてで買ったもので、もちろん江國さんの「蛾」もよかったけれど、小川洋子さんの「巨人の接待」や小池真理子さんの「捨てる」もとてもよかった。桐野夏生さんの「告白」はさすがの桐野節。読みごたえ充分の贅沢な1冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学その他
感想投稿日 : 2012年7月22日
読了日 : 2012年7月22日
本棚登録日 : 2012年7月22日

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