愛しの座敷わらし 下 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 142
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022646088

感想・レビュー・書評

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  • 大きな盛り上がりは
    なかったけど
    読んでいてほっこりした。

    素敵なキャラが
    多かったと思う。

  • 萩原さんは初、かな。水谷豊主演で映画化。もちろん見てない。

    まずはじめに。よかったです。なんだろ、家族モノって好きなのかな。バラバラだった家族がひとつにまとまっていくっていうのが、好きみたいです。

    家の雰囲気とか、周辺に住んでいる方たちもステキだし、父親や娘なんかが自ら一歩踏み出して、関係を修復していく。
    今回は座敷わらしをきっかけに修復されていくわけですが、現実にはそううまくいくことは少ないのかな。だからこそ、この小説に魅かれるのかもしれないですね。

    「あぁ、家族の幸せってこういうことなんだろうな」と思わせてくれます。解説でも触れてますが。

  • ちょっとうまく行き過ぎな感じはあったけど、ファンタジーとして読めば心温まるいいお話。
    私もこんな暮らしがしてみたいと思ってしまった。

  • 家族の大切さ、目に見えないものでのつながり。あったかくなる本。

  • やっぱり好きだー!荻原浩。
    文章センスすばらしい。
    ユーモアの中にも大きなテーマがあって、めちゃあったかい気持ちになったよ。
    映画観に行こー★

  • 映画化される本と言う事で読んでみた。思わず微笑んでしまう良い本。かなりお勧め!でも映画はどうかな。。配役が全くイメージと違う!座敷わらしもうまく表現できないだろうな。ほのぼのランク1位です。

  • 上巻はあまり変化なく退屈だったから下巻どうかなぁ…って感じでよみ始めた。
    信じれない位、面白かった。
    座敷わらしが現れてから、バラバラだった家族が少しずつ距離を縮め心温まる話だった。
    人に、よって座敷わらしの見え方が違うのに、見えない存在が家族を一つにまとめる様子にスピリチュアルを感じた。
    座敷わらしの描写がとてもかわいくて、私の中にあった「妖怪の仲間」的なイメージが払しょくされた。
    ラストが近づくにつれ、だんだんと心がホカホカしてきた。
    劇的な展開はなかったけど、これを読んだ人は絶対自分の家族を大切にしようと改めて思うはずです‼

  • 「愛しの座敷わらし」
    このタイトルの「愛し」が気になり購入。

    座敷わらしといえばTVのミステリー特集で妖怪の様な非科学的な存在。

    読み始めから、いつ座敷わらしが登場するのかと思うと、部屋の中にコトンと小さな音がしたり愛犬がピクッと動いただけでも怖さがあった。


    物語の中でも座敷わらしが120年前から住んでいる(?)という田舎の広い古民家に引っ越してきたそれぞれに悩みを抱える都会の家族が、最初はその気配に驚き恐怖心を持ちながらも脳内否定を繰り返す。

    後半に進むにつれ、座敷わらし騒動で次第に結ばれていく家族。また、昔から自然と座敷わらしを認識してきた土地の人々との関わりと通じて心がとても豊かになっていく。

    座敷わらしの正体は、貧しい家で間引きされた子供だという言い伝え。物心つく前にそうした運命にあったピュアな心のままで何も知らないし感じない・・・ただただ平和に空気のように存在しているだけ。そのあどけない精霊が人々に幸運を招いていく、切なくも「愛しい」本だった。


    近日映画公開される。

  • ラストにほっこりした気持ちになった。家族とは?を考えさせられた。

    座敷わらしは幸せをもたらす、きっかけだったのだと思う。

  • あのラストは上巻を読み終わった人なら、いや、勘のいい人なら本の背表紙を読んだだけでも想像がついてしまうだろう。
    でも、最後まで読んだ人にしか判らない思いが、荻原さんの文章からは伝わってくる。それは「うぉう」とか「ぽたぽた」とか「はにゃるぐ」とか、そういうことなのだ。
    今回の荻原さんの文章はかなりくだけていて重厚さの微塵もないけど、その語り口の隙間からは、なんだかおかっぱで紺絣の着物を着た子供が見える。それは本読みにとってとても楽しいひと時なのであった(笑)

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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