愛しの座敷わらし 下 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022646088

感想・レビュー・書評

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  • 続きはCMの後 黄色と黒の毒々しいツートンカラー 高枝切り鋏で処理 聞いている人間が誰もいなければ、女は悲鳴など上げはしない。 巣を再建 いたちごっこ 肥満気味の蝶々だと思えば 五百歩百歩 ハムスターの巣箱 お宝鑑定番組に出す 更年期障害 約束を反故 難物 明らかな左遷だ。野球選手で言えば、三十過ぎで二軍に落とされたようなもの。 取引停止 ゆめゆめ忘れずに 憤懣が爆発 友好条約が締結 鴨居 敷居 サッカーで言えばノートラップのボレーシュート。武器で言えばガトリング砲。 迷信はノストラダムスとともに1999年に滅んでいる 米子さんは85歳 残りページが落丁してしまっているミステリー小説を渡された気分 あやふやな伝聞 二時間ドラマの刑事みたい 詰問口調 案ずるより産むが易し シーラカンスなんて珍種のホッケみたいなもんだ 座敷童は間引きされた子供の化身 山手線ゲーム ディディエ・ドログバ クリスチアーノ・ロナウド 査定の閻魔帳 休日粗大ゴミ 其の場凌ぎの詭弁 火には人の気持ちを裸にする力があるのだと思う じゃじゃじゃ 原宿のハンジロー(古着屋) コストというカンナで建築基準法すれすれまで削った今時の建材を嘲笑うようなサイズ 三角屋根 漫画のふきだしみたいに 六名様ですね 水谷豊 軽く認知症 不甲斐なさのトバッチリを被る家族に申し訳ない気持ちでいっぱいなのだ 普遍的な「幸せ」 何が幸せか分かり難くなっている今こそ 行間の空気まで感じてもらえて

  • 2016.9.1(木)¥180(-2割引き)+税。
    2016.11.17(木)。

  • たまにはこんなほのぼのも良し。

  • じんわり来ました。座敷わらしの存在があったせいかどうかは分からないが田舎の家に引っ越してきて確実に強くなった家族の絆。そして家族を軸としてそれぞれが自分のあるべき姿を考えていく。特に智也の座敷わらしに対する気遣いは印象的。

  • どの作品も心が癒されるな~。

  • 映画と原作で一番違うのは、おばあちゃんのボケ具合。
    原作では、夢見がちだったおばあちゃんが、座敷わらしのおかげで結構シャンとして、孫息子と座敷わらしを守ろうとします。
    常識人からは夢のように思われるだろう座敷わらしが、おばあちゃんを現(うつつ)の世界に繋ぎとめている。そこが面白いと思います。

  • ありきたりな、”座敷わらしのおかげで幸せになる話”なのだけれど、最後の展開がすごく好きだった。

    家族全員の視点で描かれているから、飽きずに最後まで見れた。
    史子視点が割と好きだった。最初不満が多いけれど、どんどん順応していくのはさすが主婦というべきか、それとも彼女の人柄のおかげなのか…。パワフルな人だった。

    かっちゃんについては、作者はわざと書かずに後半で驚かせたのかな?びっくりした。

    途中退屈で読むのに疲れかけたけど、気持ちのいい読了感を味わえた。

  • 座敷わらしは、間引きの存在を表している。現代ではタブーの素材を、荻原は、よく扱ったものだ。

  • みんなが前を向いていく、風が吹いている、
    大切なものと幸せがある。

    読んでいて心地の良い気分になる
    心があたたまる

    後半のまた東京に戻ることが決まったところから
    物語はぐんと進み家族が団結する、
    でも寂しさもある
    最後の「六名様ですね」でとても救われた気持ちになった

    また読もう、ぜったいに

  • 座敷わらしの存在に戸惑いつつも、高橋一家は家族の絆を取り戻していく。彼らを目覚めさせたのは、悲しい座敷わらしの言い伝えだった。本当の幸せに気付いた五人は、それぞれに新しい一歩を踏み出してゆく。家族の温かさと強さが心に響く、希望と再生の物語。《解説・水谷豊》

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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